<加害者と結婚>家族との幸せな生活「罪の意識」何年経っても薄れない…【第3話まんが:夫の気持ち】
俺(ケン)は、妻のナツミと中2の娘、小4の息子と暮らしている。大学生のときに自転車事故を起こした俺は、当時中学生の女の子に重傷を負わせてしまった。彼女はもう一生普通に歩くことはできず、身体にも大きな傷痕が残るらしい。だから俺は決して幸せになってはいけない、ひとりで罪を背負って生きていくと自分に言い聞かせていた。しかしそんな俺にナツミが「一緒に背負う」と言ってくれ、俺は結婚を決意したのだった。
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結婚報告に行くと俺の両親は泣いていた。大事故を起こしてから両親にはずいぶん苦労をかけ、心から申し訳ないと思っている。「私もケンの背負っているもの、一緒に背負うよ」ナツミのこの言葉が、どれだけ俺を支えてくれたか分からない。
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結婚して娘が生まれ、数年後には息子も生まれ、わが家はますます賑やかになった。それでもあのとき重傷を負わせた女の子を忘れるなんてことは絶対にない。俺は両親に肩代わりしてもらった金を、毎月欠かさず銀行口座へ振り込んだ。
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ナツミは本当にまっすぐで芯の強い女性だった。俺の罪は決して軽くはならないけれど、ナツミと一緒にいることでどこか救われたような気になった。ナツミの両親もウチの両親も喜んでくれて、俺たちの結婚生活は順調そのものだった。
子どもたちという宝物も授かることができ、どんなことでもナツミと2人で協力して支え合いながら生活をしてきた。ただ俺が羽田キホさんのことを忘れることはない。毎月決まった日に両親にお金を振り込むたび、心のなかで深く謝罪するのだった。「本当に……申し訳ありませんでした……」その気持ちは何年経っても決して薄れることはなかった。
原案・ママスタ 脚本・渡辺多絵 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子
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※この漫画はママスタに寄せられた体験談やご意見を元に作成しています。
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