<辞めるならカネ返せ!?>私の願いはただひとつ「息子には幸せになってほしい…!」【第3話まんが】
前回からの続き。私はルカ。夫のソウスケと2人で暮らしています。私は高卒で就職して苦労した経験があるため、息子のタイトは絶対に大学を出てもらうつもりでした。しかしある日、タイトはいきなり「大学を辞めたい」と言いだします。許せない私は「辞めるなら金を返せ」と怒鳴りつけてしまいました。母に話すと、ろくに話も聞かずに罵倒したのは良くないと諭されます。私はスマホの写真を見ながら、タイトのこれまでの成長を思い返していました。

スマホの画面にうつるタイトは、少しずつ成長していきます。小学生、中学生、そして高校生……。私は大学へ行かせるために、働きながら必死でサポートをしてきたつもりです。けれどそれは本人が望むことではなかったのでしょうか?
大学を卒業してほしいのは、タイトに幸せになってほしいから。けれど私は自分で選んだ高卒という道から、今の家族がいる幸せを手にしました。大卒の学歴がなくたって幸せに生きられるというのは、これまでの私の人生が証明しています。
高卒の苦労を知っているからこそタイトには安定した人生を歩んでほしかったのですが、もしかしたらそれは私のエゴだったのかもしれません。私は心のどこかで「大卒なら安泰」だと思い込んでいました。でも高卒だったからこそ夫と出会い、幸せな家族を築くことができました。資格も取る気になり、それなりのお給料をもらえるようにもなりました。この人生も悪くないですよね。
思えば高校進学のときも塾に入るときも受験する学部を決めるときも、私は「大卒になるためのいちばんの近道を」と考えてきました。けれどタイトにはタイトの人生があります。まずは冷静に話を聞いてみようと決めました。
【第4話】へ続く。(明日配信予定)
原案・ママスタ 脚本・motte 作画・なかやまねこ 編集・井伊テレ子
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