いつでも、どこでも、ママに寄り添う情報を

<貧乏育ち>子ども時代は極貧だったから、ほかの人の悩みや愚痴が贅沢に思えてしまう。みんな幸せだね

519_ママ友_もち
人によって悩みはそれぞれであり、他人にとっては小さなことでも本人にとっては重大で苦しんでいるという状況は珍しくないですよね。先日ママスタコミュニティには「幸せな悩みだなあと思うこと」というタイトルでこんな投稿がありました。

『私は極貧育ちでかなり貧しい学童期を経験したので、いま戸建てに住めることも当時では考えられない。ママスタのトピックを読むとみんな幸せな悩みだなあと思う。みんな、ちょっと母親になれただけで堂々と偉そうに語るなあという気持ちになることがある。昔の貧乏な自分を考えると贅沢になったなあ、親不孝じゃないだろうかと』

投稿者さんは幼少期に貧しくて辛い経験もしたことから、今は結婚して子どもを育てる穏やかな生活に幸せを感じています。ママスタやネットで見るほかの人の旦那さんの愚痴や子育ての悩みなどを、「幸せな悩みではないか」と思うこともあるんだとか。またママ同士で妬んだり言い争ったりすることも「小さなことでは?」と疑問を投げかけていました。この投稿にママたちからはさまざまな意見が寄せられています。

自分と他人では幸せも悩みも比較するべきではない

『「昔の貧乏な自分を考えると~」って、そういうのは自分のなかで噛み締めたらいいのよ。他人とは生まれも育ちも環境が違うんだから』

『自分が幸せだと思うことだけでいいのよ』

『あなたが思う「幸せな悩み」も本人にとっては深刻なこともある。思うのは勝手だけど、あまり言わないほうがいいと思うよ』

幼少期に貧しかったからこそ、結婚して子どもがいて、食べる物に大きな苦労をすることなく生活できていることに幸せを感じている投稿者さん。だからこそ、他人の悩みを「幸せな悩みね」と思ってしまうこともあるのでしょう。投稿者さんがそう感じてしまうのは無理はないかもしれません。しかしママたちからは、「そういうのは口に出さないほうがいいと思う」という意見が寄せられていました。投稿者さんにとっては取るに足らないほど小さくて幸せな悩みでも、本人は苦しくもがいている可能性もあります。自分の幸せを他人と比較する必要がないのと同じように、他人の悩みも自分と比較する必要がないのではないでしょうか。

広告

苦労してきたから子どもやセックスレスの悩みなんて「くだらない」と思ってしまう

『子どもの悩みやセックスレスだとか、幸せな悩みだなと思うことがある。お金に苦労したり家族に恵まれなくて1人で色々抱えてる私からしたら本当にくだらないと思う』

『なんかわかるよ。私は生まれてからずっと恵まれてるから人には何も言わないよ。共感を得られると思ってない。先日も能天気としか思ってなかった新人の、想像もしてなかった苦労話を聞いた。大学を卒業してすぐ実家の家計を支えて自分の奨学金も返済するような人ってリアルにいるんだって』

『子なしに「子どもがいて幸せな悩みじゃん」って言われたらイラッとするし』

投稿者さんと同じように辛く苦しい経験をしてきたからこそ今の幸せがあるというママからは、投稿者さんに共感するコメントが寄せられていました。一方で自身のことを「恵まれてきた」と綴っていたママも。自分が大きな苦労もせず、今まで生きてきたことを自覚しているからこそ、大変な思いをしている他人の苦労に共感ができないと感じている様子です。経験や育ってきた家庭環境などによって、大変と思うことや苦労の価値観も異なってくるのは当然のこと。本当の意味では共感ができないのは仕方がないことですし、だからこそ安易に「贅沢な悩みだね」と口にするのは避けたほうがベストなのではないでしょうか。

広告

深刻な悩みは誰にでもあるもの、みんな言わないだけ

『ママスタで気軽に愚痴れるのは幸せな行為かもね』

『多分見えない深い悩みも何かしらみんなありそうだけどね。言わないだけで』

『子どもの学力、子どもの進路で悩むこと。それも家族が元気でいるからこそなんだよね。悩みが身体的、精神的な病気でないっていうのはとても幸せなことだなと思う。実家には統失と発達の家族がいて、毎日心が擦り減る毎日でそれが叶わなかったから』

投稿者さんは「みんな幸せな悩みだなあ」、「ちょっと母親になれただけで堂々と偉そうに語るなあ」と綴っていましたが、そこには「自分はたくさんの苦労をしてきた。みんな苦労もしてないくせに小さなことで悩んでくだらない」と他人を見下した気持ちが入っているようにも見受けられました。しかし戦時中に食べる物にも困っていた時代の人や、今まさに自国で戦争が起きていて命をすり減らしている人からすれば、投稿者さんの幼少期の貧乏も「小さな悩み」なのではないでしょうか。今回の投稿では「人によって悩みは違うからこそ、他人に対して『贅沢な悩みだね』と指摘するのはよくない」と考えるママがいました。他人には言わないだけでみんなそれぞれ自分のなかで深刻な悩みや辛い思いを抱えていることもあるでしょう。それでも愚痴を吐かずに毎日を懸命に生きている人も多いかもしれません。だからこそ自分と他人の悩みや幸せを比べるのは、やはり正しいとは言えないのではないでしょうか。そんなことを改めて考えさせてくれた投稿内容でしたね。

文・AKI 編集・みやび イラスト・神谷もち

※本記事にはアフィリエイト広告が含まれています。商品を購入すると、売上の一部が販売プラットフォームよりインタースペースに還元されることがあります。掲載されている情報は執筆時点の情報、または自動で更新されています。

次の連載へ

※本記事にはアフィリエイト広告が含まれています。商品を購入すると、売上の一部が販売プラットフォームよりインタースペースに還元されることがあります。掲載されている情報は執筆時点の情報、または自動で更新されています。

関連記事

<お金の話は地雷?>「ローンないの?お金貯まってるでしょ?」お金の話ばかり……なぜ【前編まんが】
私、サオリにはマユさんという娘が幼稚園の頃から数年来のママ友がいます。マユさんは悪い人ではないのですが……。 確かにうちは家も車も購入してないのでローンはありません。 賃貸を選んだのは実家も義実...
<人生の後半戦>20代前半で出産したママは40代以降に何をしているの?まだまだ選択肢は無限大!
子育ては長いようであっという間。子どもが高校を卒業し、家から出たり社会人になったりすると、多くのママたちは余暇や夫婦の時間を楽しむ生活になるのではないでしょうか。そんななかママスタコミュニティには...
<賛否両論>子どもの教習所代と全身脱毛の費用。両方とも親が払うものなの?
子どもがいるといろいろなところにお金がかかるもの。教育費もそうですが、年齢によっては教習所に通ったり脱毛をしたりする費用がかかることもあるようです。でも、それは親がお金を出すものなのでしょうか...
参考トピ (by ママスタコミュニティ
幸せな悩みだなぁと思うこと。