<夫、突然イクメンに?>激ヤセした友人「オレは何もわかってなかった」【第4話まんが:夫の気持ち】
前回からの続き。俺(カズマ)は、妻のシホと2人の子ども(マユ・7才の女の子/ユウスケ・5才の男の子)を育てている。子どもたちは可愛いし愛しているけれど、何よりも毎日の仕事が忙しい……! けれど仕事はやれば成果が出て給料にも反映されるし、その分家族のためになる。大変だと思うこともあるけれど、やりがいも実感する日々を送っていた。そんなとき、幼馴染のヒサトとシンペイと飲むことになった。けれど久しぶりに会ったヒサトはとても痩せていて、奥さんが亡くなったという衝撃的な話を聞くことになったのだった。
ヒサトの奥さんが亡くなったと聞いて俺たちは驚いた。ヒサトの子どもたちの年齢は、16才と10才と5才。一番下の子なんて、うちの子と歳、同じじゃないか。
「突然母親がいなくなって、わけが分からなくて泣きじゃくる子どもを抱きしめながら、実感するんだよ。ナナミはもういないんだって……」
そう話すヒサトは涙ぐんでいた。
ナナミさんがいなくなっても、日常は続く。何とかムリヤリ立て直して日常を送るんだけど、そうしたらもっとナナミさんがいないことが顕著になる……ヒサトはそう言っていた。
「選べないんだよ……。子どもに何かあったら仕事を休んでも行かないといけないし、自分が食欲なくても子どもに食事を与えないといけない。自分の時間の大半を3人の子どもに注いでさ」
「分かるか? 選べないの。子どもの年齢が小さければ小さいほど、やる以外の選択肢がないの」
ヒサトの言葉には重みがあった。
そしてそれは、俺には耳の痛い言葉ばかりだった。
ヒサトはゆっくりと自分と家族の状況と、自分が感じたことを話してくれた。
ナナミさんが亡くなって悲しいけれど、子どもたちの手前、悲しむことができなかったヒサト。
子どものために自分の時間を使えば使うほど、ナナミさんのことを思い出し、後悔し、それでも「やる」以外の選択肢のない中を生きている……。
ヒサトの切ない思いが痛いほどに伝わってきて、俺とシンペイは何も言うことができなかった。
ナナミさんの死を知らせられなくてごめんと話すヒサト。
きっと、このことを話すのに1年という歳月が必要だったのだろう。
そう思うと、ますます切なくなってきてしまうのだった。
【第5話】へ続く。(明日配信予定)
原案・ママスタ 脚本・編集部 作画・よしはな 編集・石井弥沙