<夫、突然イクメンに?>子どものために前を向く友人「オレ何様だよ…」【第5話まんが:夫の気持ち】
前回からの続き。俺(カズマ)は、妻のシホと2人の子ども(マユ・7才の女の子/ユウスケ・5才の男の子)を育てている。子どもたちは可愛いし愛しているけれど、何よりも毎日の仕事が忙しい……! けれど仕事はやれば成果が出て給料にも反映されるし、その分家族のためになる。大変だと思うこともあるけれど、やりがいも実感する日々を送っていた。そんなとき、幼馴染のヒサトとシンペイと飲むことになった。けれど久しぶりに会ったヒサトはとても痩せていて、奥さんが亡くなったという衝撃的な話を聞くことになるのだった。奥さんが亡くなってはじめて、本当の意味の「大変さ」を実感したというヒサト。俺たちはただ彼の言葉に耳を傾けること以外できなかった。
ヒサトは、いまは仕事もセーブして働いているそうだ。技術職で、あんなに仕事に人生をかけていたのに……生活スタイルに合う部署に異動しただなんて。奥さんがいてくれていたから、仕事に専念できたし、成果を出すこともできた。
「家族を持ったのに、好きなことを追いかけられるって……「好きなことを追いかけさせてもらっている」って言う方が正解だったんだよ」
ヒサトはひとつひとつ丁寧に話していた。その言葉の端々に後悔がにじみ出ていて、俺はますます切ない気持ちになったんだ。
「生活の基盤を支えていたのは俺じゃなかった……。ナナミが支えてくれていたから、全部がうまく回っていたんだなって……実感したよ。もっとナナミが生きている間に、感謝の気持ちを示してあげればよかったな」
そうしてヒサトは話題を変えた。俺もシンペイもヒサトの気持ちだけ受け取って、それ以上は何も言わなかった。あとは最近あった面白い話や今の社会について、子育てについてなど話して終わったんだ。ヒサトは終始、お酒は飲まなかった。上の子が部活をやっているらしく、朝練に間に合うように弁当を持たせないといけないから早起きをしているらしい。
ヒサトがひとつひとつ丁寧に話してくれた言葉は、そのどれもが俺たちにとって身に沁みる話だった。
後悔を口にしていたヒサトだが、誰が彼を責めることができるだろう。
自分自身を責めながら、それでも子どもたちと生きるために前を向くヒサトの姿を見て、俺は自分自身もしっかりと振り返らないといけないと思ったんだ。
俺だっていつも「自分の気持ち」が一番だった。
果たして俺は、シホの立場に立って考えたことがあっただろうか。
シホの選択肢を潰していないだろうか。
帰宅した俺は、シホのためにできることを精一杯探して動くことにしたんだ。
【第6話】へ続く。(明日配信予定。ログインで1話先をお読みいただけます)
原案・ママスタ 脚本・編集部 作画・よしはな 編集・石井弥沙