<金銭トラブル>小2娘が小遣いで友達に駄菓子を買い、「内緒にして」と言われた。相手の親に言う?
親子が毎回セットになり遊んでいたそれまでとは違い、小学生になれば子どもたちだけで遊びに行く機会も出てきます。親が知らないところで、思いもよらなかったトラブルが発生することもありそうです。ママスタコミュニティにも、小学2年生の娘さんの金銭トラブルについての相談がありました。その年頃ではまだお小遣いを持たせていない家庭も多そうですが、さて?
遊びに行くついでに頼んだお使い。500円を渡したものの……
その日は娘さんにとって初めての、親抜きの外遊び。「帰りにおつかいもしてくる」というので、投稿者さんは500円を渡したそうです。その後、168円の商品を買って帰宅した娘さんから聞いたという話です。
『お金を持っていなかった友達に「お菓子を買って」とせがまれ、駄菓子を3個買ってあげたそうです。最後には「内緒にしてね!」と言われたとか。娘には「ママとパパが稼いだ大切なお金を、あなたにお小遣いとして渡している。貸し借りのようなことは絶対にダメ」と伝えました。娘は反省している様子でしたが、その友達にはどう対応すればいいかわかりません。親の連絡先は知りません』
500円というのはおつかいの金? それともお小遣い? 少々混乱してしまいそうですが、その後の説明によれば「お小遣いからおつかいの代金を払い、後で返金するシステムです」とのこと。つまり「おつかいをしてくる」というタイミングで、娘さんにお小遣いをあげる。おつかいで使った分の代金をその後に補充してあげる、ということのよう。ややこしいシステムに思えますが、おつかいは「3桁の暗算の練習になるので、勉強のために」積極的にさせているのだそうです。
『翌日に気づいたのですが、500円すべてなくなっていました! まさかお釣りまで取られたのではと、邪推してしまいます。学校の先生に言うのも業務外だろうから申し訳ないし、大騒ぎすると娘の友達関係が悪くなりそう。どうすれば?』
続けて結婚後に今の地域に引っ越してきたと教えてくれた、投稿者さん。普段から地域の治安の悪さを感じているといいます。お友達の「内緒にしてね」という発言にも、「悪いことをしている自覚があるわけね。親はどんな教育をしているの!」とモヤモヤしてしまったとか。
このトラブルを、相手のお友達目線で考えてみると?
わが子に教えておきたいことはいくらでもありますが、お金の大切さはとりわけでしょう。集まったコメントのなかには「たかだか数百円のことでしょう?」といった声もありましたが、問題は金額ではないのでは。それに小学2年生にとっての500円は、なかなかの大金ではないでしょうか。親抜きの外遊びだったため、投稿者さんは「500円を渡せば、お釣りでおやつも買える」と考えていたかもしれません。そもそも投稿者さんはお金の貸し借りなどについて、娘さんにこれまで伝えていなかったとか。
『それは投稿者さんがよくなかったね。2年生でお金の管理ができるわけがない』
投稿者さんを責めるようなコメントも、いくつかありました。低学年の子に安心してお金の管理を任せられるかといえば、微妙なところです。50円100円ならまだしも、500円となるとどうでしょう。投稿者さん自身も「500円は持たせすぎたかも」と、後悔しているといいます。それと同時に、「お友達に非があると決めつけるのは、早いのでは?」という意見もありました。
『娘さんの言い分は「たかられて、仕方なく買った」という印象だけど、相手からすれば「お金を見せびらかしてきたから、お金を持っていない自分の分も一緒に買ってもらった」かもしれない。文句を言われた親は「クレーム入れるなら、最初からお金を持たせるな」と、なるかも』
わが子が嘘を言うわけがない。どんな親だってそう信じたいところですが、叱られたくない娘さんが自分に都合のいいように話を誇張しているかもしれません。投稿者さんは「お釣りまで取られた」と想像していますが、「口止めされても駄菓子の話はしたのだから、お釣りまで取られていたらその話もしたはず」と考える人もいました。地域の治安に不満があることで、想像にバイアスがかかってしまっているのは否めません。一方的に相手のお友達を責めてしまうと、さらなるトラブルに進展する恐れもあります。
金銭感覚は家庭によってそれぞれ違う。わが家はわが家の教育を
「どんな教育をしているの!」と考えたそうですが、相手の家庭も同様にお金のルールをまだお子さんに教えていなかった可能性も考えられます。「内緒にしてね」もはっきり悪いことをしている自覚があったからではなく、うっすらと「よくないことかもしれない」程度の軽い感覚だったかもしれません。
『相手の子も「おやつは買ってもらうもの」と考えていて、お金を持っている子に罪悪感なくねだったのかもしれないよ。うちの子たちが小学1年生のとき、似たような場面を目撃したことがある』
この方はその場では注意せず、ねだった側の子のママに後日サラリと報告するだけにしたとか。その理由はこうです。
『親によってはお金を相手に返したり、「ありがとう」とお礼を言うだけの場合もある。「この前買ってもらったから、次はうちが」という親もいるし、「あらそう」と気にしない親もいる。そのへんの感覚や方針はそれぞれだよ。わが子にわが家の方針をしっかり伝えればいいだけ』
ルーズな家庭もあれば、きっちりしている家庭もある。お金の感覚は本当にそれぞれです。迷惑をかける・かけられるのでないのなら、他人が口出しすべきではないのでは? 今回のことはお金の大切さを学ぶよい機会になったと、割り切ってはどうでしょう。
投稿者さんも広く意見をもらったことで、自分の考えの偏りに気づいたようです。「今回のトラブルで学ぶことも多かったです。もう一度娘とも話し合ってみようと思います」と、声を寄せてくれました。
もちろんお友達がまた同じようなことを繰り返すなら、学校を通して先方の親に注意してもらう必要があります。ただ今回は、娘さんに注意をして、お金の使い方について投稿者さんから教えてあげるだけで十分といえそうですね。
文・鈴木麻子 編集・みやび イラスト・加藤みちか
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