<料理嫌いのギモン>苦手な人には理解不能?料理好きが教える、炊事の楽しみ方とは
毎日のようにしなければいけない家事のなかにも、「これはやりたい」「これは苦手」という作業があるものです。とくに好き嫌いに差がつくひとつが、料理ではないでしょうか。ママスタコミュニティにも「大の料理嫌い」と公言するママからの投稿がありました。
なぜ料理が「好き」?「嫌い」?理解し合えない両者
『今どき便利なものがたくさんあるのに、料理なんて時間の無駄。「料理好き」が存在することが信じられない。どうして料理が好きなの?』
投稿者さんは料理が嫌いな理由も教えてくれました。「素材を切るのが最高に面倒。ボーッと切っていると危険」、調理で火を使うのは「油がはねたら痛い」、「キッチンが汚れる、食器が汚れる」、調理時間がかかるのに「食べるのは一瞬」、献立を考えるのは「疲れる」、頑張って作っても「買ったもののほうがおいしい」。とにかく料理にまつわるすべてが、面倒でたまらないようです。世に多くいるとされる「料理好き」の気持ちがまったく理解できないといいます。この投稿に対して、続々と集まってきたのが「料理好き」を自称するみなさん。その理由を知ることで、投稿者さんも少しは料理に対するモチベーションが上がるかもしれません。
『献立を考えたり、スーパーへ買い物に行ったり、材料を切って調理したり、食器を選んだりするのが好き。好きが高じて、調理師免許を取りました』
『材料を安く買ってきて、全部切って下ごしらえしておくのが好き。冷凍庫にいろいろな野菜や肉類が並んでいれば、何を作るのも手軽。これで何を作ろうか、考えるのも好き』
根っからの料理好きからのコメントは、料理嫌いにとって理解不能の宇宙語のように感じられそうです。人が何かを好きになるのに、特別な理由はありません。好きなものは、好きなのです。嫌いな理由のひとつに「食器が汚れるのが嫌」とまでいう投稿者さんとは、対極にありそうです。
「創作するのが楽しい」「喜ばれる」料理が好きな理由
集まったコメントをひとつずつ見ていくと、そこにはいくつかのポイントがありました。
『チラシの広告品を適当に買ってきて、献立を組み立てるのも楽しい』
集めた材料から何かを生み出す、つまり創作することそのものが楽しいという料理好きなママたち。「頭のなかには、調理する過程が常に映像や写真として浮かんでいる」という方も。レシピを見ながら、「これまで食べたことのないものを、味や食感をイメージしながら作るのが好き」というコメントもありました。こうした方々はその感覚を「工作のよう」「陶芸に近い」などと表現します。たとえ一瞬で胃袋に消えてしまう短命な”作品”であっても、そこに至るまでの過程そのものが楽しいわけです。
『1分でひっくり返すより、30秒で2回ひっくり返したほうが焦げ目がつきにくいとか、肉全体にムラなく火が通るタイミングとか。それを発見していくのがおもしろい』
まるで化学の実験のように、どれだけ理想に近いものが作れるかを楽しんでいる方もいました。
『おいしいものを食べるのが好きだから。自分が食べたいものをチャチャッと作れるのは手軽でいい』
そもそも食べることが好きな人は、自然と料理好きになるようです。「自分好みの味で作れるから」というコメントも少なからずありました。”食欲”という言葉もあるように、おいしいものを食べたいと願うのは人間の本能かもしれません。ただ、「食べたい」よりも「面倒」が勝ってしまう人もなかにはいます。投稿者さんのようなタイプが、まさにそれに該当しそうです。
『家族がおいしそうに食べてくれるのがうれしい』
こちらも目立ったコメントです。「子どもの頃から家族が『おいしい、おいしい』と食べてくれたから」という方もいました。家族や大切な人が喜んでくれる、褒めてくれるとやる気も出ますよね。「私って、料理が得意なのかな?」と最初はたとえ勘違いであっても、続けることでどんどん腕が磨かれていくでしょう。
『もともと器用だから』
これは意外に大きなポイントかもしれません。上手に作れば褒められるし、やる気も増します。不器用でも数を重ねれば上達するでしょうが、その度モチベーションを上げるのには、かなり苦労しそうです。
「好き」も「嫌い」もあるのが当然。楽しめる要素を探してみては
料理好きに呼びかけた投稿だったこともあり、コメント欄には料理が好きな理由がズラリと並びました。しかし、ごくわずかですが料理嫌いからの声もありました。
『アレンジも、味の想像をするのも苦手。料理が得意な人は器用だったり、想像力も豊かなんだろうなと思う』
『料理大嫌い。献立を考えるのもそうだし、料理本を見て作っても好みの味じゃなかったり。仕方ないから作っているだけ』
「好き」という方々の理由が、そのまま「嫌い」の理由になっていました。両者の間には深すぎて渡れない溝が存在しているようです。とはいえ料理嫌いな人が、好きな人たちを尊敬しているのはたしかなよう。「みなさん、すごいね!」と驚く声もありました。
『人それぞれ。好き嫌いも得手不得手もあるから、それでいいのでは』
料理が嫌いでも、掃除は好きかもしれない。料理が苦手でも、抜群のコミュニケーション能力があるかもしれない。それぞれの個性と思えば、料理嫌いは決して悪いことではありません。
ただ……。生きていくうえで料理は、避けて通れないことのひとつでもあります。「好き」にはなれないにせよ、どこかひとつでも楽しめる要素を見つけられるといいですね。みなさんが教えてくれた好きな理由から、少しでも共感できそうなものを探してみてはどうでしょうか。
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