<負の連鎖を終わらせたい>同居・介護が当たり前の田舎に住み……「私の人生って何?」【前編まんが】
これは現在のお話です。私(幸恵)はとても田舎に住んでいます。都会の人には信じられないことなのかもしれないけれど、「長男夫妻が同居」と暗黙の了解で決まっているような地域です。
結婚をしたら旦那の両親と当たり前に同居をして、当たり前に嫁が義両親の老後の面倒を見る。義両親世代も「自分も嫁の立場で同居、介護してきている立場だから、次は私たちの番」と当然のことのように思っています。
結婚当初から義両親と同居、光熱費は義父に賄ってもらっていました。私たちに子どもが生まれたすぐあとは「将来お金がかかるのだからすぐに働け、私が孫の面倒をみる」と義母に言われ、義父も旦那もその意見に同意をして私は働きに出ました。
仕事から疲れて帰ったら子どもと遊ぶ間もなく家事をさせられて、台所でご飯をかっ込んでお風呂掃除。子どもとまともに過ごせる時間は本当に寝るときだけでした。
義父は数年前に仕事中の事故で亡くなりました。義母は義父が亡くなり元気がなくなり、足腰も弱くなりトイレやお風呂の介助が必要なほどになりました。義母のお世話は私が1人でしています。足腰が弱くなったのに口だけは達者な義母。娘と息子は都会の大学を出て、都会で就職をしました。
私の人生って何なんだろうと、たそがれてしまうことが多くなった今日この頃、よく思い出すのは高校時代の友人、美由紀ちゃんのことです。美由紀ちゃんは自分の意見をハッキリと言う人でした。私は美由紀ちゃんの意思を貫く姿勢がとても美しいと思ったし、自分はできないであろうその生き方に憧れを感じました。私はあの頃と同じ。これからもずっと……? 今からでも、変わることはできるのでしょうか……。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・物江窓香 作画・まゆか! 編集・横内みか