<選ばれない息子>非レギュラーだと親の肩身が狭い?ギクッ……私の気持ちを見抜く夫【第2話まんが】
前回からの続き。私(40代、ナナコ)は、夫(40代、トモヒロ)と小5の長男(ユウキ)、小3の次男(ショウタ)との4人暮らし。長男は小1のときからクラブチームでサッカーをしています。半分遊びのように楽しんでいましたが、学年が上がるにつれてメンバーのスキルに差ができ、長男はいま、ほぼベンチ要員です。試合に出られず冴えない表情の長男。かといって自主練をするでもなく、のほほんと過ごすばかり。いったい何を考えているのかわからない長男に対し、私は友人や次男と比べるなど、つい余計な声がけばかりしてしまいます。
私が「ぜんぜんうまくならないのよ」と言うと、夫は「本人が楽しんでいるならそれでいいんじゃないの」と言います。でも、レギュラーの子とそうでないユウキとの差を見ていると、ユウキが楽しんでいるように思えないのです。
「悔しさだってあるでしょう? 仲良しはみんなレギュラーになったんだから。それなのに自主練もしないし、いったい何を考えているんだろう」私は夫に気持ちをぶつけました。うまくなりたい。負けたくない。そういう気持ちはないのでしょうか。
夫は「たかだか子どもの習い事ぐらいで」といった感じで言ってきました。「私はこんなにも長男のために一生懸命考えているのに!」と言おうとしたら、
夫の言う内容には一理あります。
保護者のなかでいつも肩身のせまい思いをするのはイヤです。息子がレギュラーだったら私自身も楽しめるのに、という気持ちはゼロじゃありません。
熱心な親は、自主練にも付き合うし、練習後にマッサージをしてあげたり、子どもの食事も徹底管理したりとすごいのです。
長男の習い事に付き合っているのだから、私にも何かやりがいがほしい……。もしかしたら私はそう考えているところがあるのかもしれません。
夫は強豪校での野球経験があるので、「俺はいろんな選手を見てきた」とよく言います。親が深く関与して成功した事例もあるけど、そうではない例もたくさん見てきたそうです。結局、プレイするのは子ども自身。親は関与しても、一定の距離感は必ず必要だとも言います。それに「小学生のうちはスポーツを楽しむべき」と夫は言いますが、長男は楽しそうにしていません。
私は親として、長男のために何をすればいいのか答えが出ません。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・rollingdell 作画・春野さくら 編集・塚田萌