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<お母さんの娘、やめます!>シアワセになる!振り返らず……前へ!【第10話まんが:アヤの気持ち】

前回からの続き。私は就職してひとり暮らしをしているアヤ(21歳)です。母は感情の起伏が激しく、怒ると手がつけられなくなるところがありました。私はいつも母の望む言葉を探し、母の機嫌を損なわないようにふるまってきました。ただそんな生活をこれ以上続けられないと思い、短大を出ると実家から遠く離れた場所で就職をしたのです。はじめて体験する「母の顔色を気にしなくていい生活」は、想像以上に快適! そんな生活に慣れると、母の元に戻りたいとは思えなくなりました。帰省をめぐって母に一方的に叱られ、私はとうとう「娘をやめる」と母に絶縁宣言をしたのでした。
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「言えるじゃん……」ようやく母に歯向かうことができた自分が、信じられませんでした。母からはその後、何度も何度も着信がありました。スマホの「お母さん」という文字が目に入ると、昔のことが思い出されます。
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「私はもうお母さんに振り回されないで生きていくんだ」そう決意すると、私は着信が鳴りやまないスマホを置きました。それ以来、私は母と連絡を取っていません。私のことを気遣ってくれていた姉には、母とのやりとりの一部始終を話しました。
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「ごめんね……アヤの大事な入試時期に、私の出産がかぶっちゃって……」「ううん、お姉ちゃんを選んだのはお母さんだもん。お姉ちゃんのせいじゃないよ。でもね……もうお母さんに振り回されたくない」私が決意したようにそう伝えると、姉もうなずいてくれました。「うん。それでいいよ」

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「大丈夫。お母さんのことは私が見ているから。アヤのこと、気付いてあげられなかった代わりに、これからは私がお母さんからアヤを守る盾になる。その代わり、お母さんと会わなくても私とは会ってくれる?」「うん。お姉ちゃん、ありがとう」「良かった……」
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母と過ごしてきた日々は、息の詰まる毎日でした。幸せなときがまったくなかったといえば嘘になりますが、その幸せの中でも私はいつも気を張って過ごしていた気がします。母に絶縁を言い渡しても、なかなか抜け出せないのが「親子」の宿命でしょうか。けれど自分らしく生きていくために、私は振り返らず前へ進んでいくつもりです。

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こんなことくらいで母を捨てた私は、親不孝かもしれません。あれから母からの連絡はパタリとなくなりました。母なりに私のことを考えて、私の絶縁を受け入れてくれたのかもしれません。母と離れたことに一ミリの後悔も感じていませんが、いつか時が経ってもう一度話したいと思えるようになったら、私たちは親子をやり直すことができるのでしょうか……? 「子どもが幸せになる」ことが親孝行だとしたら、私が母に絶縁を言い渡すことが最大の親孝行なのだと、母に分かってもらえていると嬉しいなと思います。

<「娘やめます」の10年後>へ続く。

原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子

※この漫画はママスタコミュニティに寄せられた体験談やご意見を元に作成しています。

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