<毒親との距離感>妊娠の報告すべき?しなくていい?冷たい家族、毒親に育てられた私【第1話まんが】
私はユウコ。現在2人目を妊娠中の35歳です。そろそろ臨月なのですが、お腹の子が生まれたとき、実家に知らせるかとても悩んでいます。
私の家族は、いわゆる毒親……というのでしょうか。そのため、現在は疎遠になっています。私の実家は父と母、そして5歳上の兄(ツヨシ)の4人暮らしでした。私が幼いころは、まだ優しい家族だったように思います。けれど私と兄が成長するにつれ、家族はギスギスしていきました。
父方の親戚は、学歴主義です。そのため父は兄のツヨシにとても期待をしていました。そもそも亭主関白な父であったことから、思い通りにいかないとキレる父と父に言いなりの母。そして母と父の期待が大きすぎたためか、人が変わってしまったように暗くなってしまった兄。
私はそんな家族の中で、邪魔者として育ちました。
「うるさい! あんたが満点取って帰ってくるから、お父さんあんな風になっちゃうのよ! あんたが男の子だったらよかったのに」と罵倒されることもありました。
私が努力すればするほど、私に対する両親の態度は冷たくなっていきました。父には「女のくせに大学へいくのか? お金は出さない」と言われました。「ツヨシが受かったところより上の学校に行くなんて……!」と母はずっと兄ありきで私を見てきます。私はただ、父と母に「頑張ったね」と認めてもらいたかっただけなのに。
その当時、兄はすでに大学を卒業していました。仕事に行く以外、ほとんど引きこもっているので、会話もありませんでした。
私が大学進学を決めたころ、家の廊下でたまたま兄と顔を合わせることがありました。久しぶりに会った兄に少し怖さを感じたのを覚えています。
「大学に行くつもりなのか?」兄に聞かれてびくびくしながら「う、うん」とだけ答えると……。
「……あっそ。じゃあお前、この家から出ていけよ」と兄から冷たく言われたのです。
私は兄のことを、厳しい両親をもつ同志のように心のどこかで思っていたので、兄の言葉を聞いて「この家では、私だけが邪魔者なんだ」と本当にショックでした。
兄の言葉で「あの家に私の居場所はない」と確信しました。幸い、志望校に合格し、私は逃げるように家を出ました。学費と生活費は全て奨学金とバイト代で支払いました。そして、社会人になってからショウタという素敵な男性と出会い、私は初めて「家族」のあたたかさを知りました。
私の家族はバラバラでした。父は兄ばかりに期待していて、母も私にはほとんど目を向けません。兄とは没交渉です。逃げるように進学してひとりぐらしを始め、年末年始くらいしか帰ることを許されませんでした。
それでも私はどこかで家族を求めてしまうのです。結婚や第一子出産の際は連絡をし、そのたびに裏切られるような思いをしてきました。そんな折、第二子の妊娠がわかり、私は悩んでいます。この子が生まれることを、実の家族に伝えるべきなのでしょうか?
原案・ママスタコミュニティ 脚本・煮たまご 作画・ちょもす 編集・横内みか