おかもとまり:第4回 子どもの食事に悩んだ末、長男が最初においしいと言ってくれたのは“スクランブルエッグ”でした
現在、9歳と2歳の男の子二人を育てているおかもとまりさん。ご主人の作曲家・naoさんさんの連れ子である9歳の長男と、2015年に生まれた次男との4人家族として生活されています。
インタビュー第4回は、6歳の男の子のママになって最初に悩んだという食事面のことについてのお話です。インスタグラムに掲載される、おかもとさんの愛情がたっぷり詰まったお料理。お子さんたちが喜んでくれるように、たくさんの工夫をされているそうですよ。
息子さんとの生活がスタートした中で、食事について悩んだことはどんなことでしたか?
最初の頃は、子どもの好みがわからなくて悩みました。長男は食べられないものが多かったんです。子どもが好きだからと言って「オムライス」だけ、というわけにはいかないので、栄養バランスを考えて茄子とピーマンの味噌炒めを作ったら、茄子が嫌いだと泣かれちゃったり……。
旦那さんが、慣れない環境で料理をする私に気を遣って、息子に「食べないとダメでしょ」と怒っちゃうこともあって。そうするとさらに泣いちゃうから、どうしよう~となったことが何度かありました。
子どもが喜んで食べてくれるものって難しいですよね。息子さんが最初におかもとさんのお料理で好きになったものはなんですか?
スクランブルエッグです(笑)。「このぐじゅぐじゅたまご、おいしい!」と言われました。いろいろ工夫して作っていたのに、まさかのスクランブルエッグ! 「あ、子どもってこういうのが好きなんだ!」という気づきがありましたね。
ほんとに一時期、スクランブルエッグばかり頼まれていました。
最初は食べられないものが多かったという息子さんの「好き嫌い」をどのように克服するためにどんなことをしたんですか?
まずは、全部ノートに書き残しました。「これはあまり作らないようにしよう」とか、好きもの、嫌いなものを全部メモしたんです。自分の子どもの頃のことを思い出したら、嫌いだと思う食べ物は、苦いとかおいしくないというのが理由だったなと思ったので、味付けを変えてみたり、調理法を変えて出してみました。
長男には、「一口食べておいしくなかったら食べなくてもいいよ」と言って食卓に出すんです。「おいしい」と食べてくれたものもあるし、やっぱり「食べられない」というものもありました。食べられない場合は、無理強いしても仕方ないので食べなくてもいいことにして、また違う味つけや調理方法で出してみるというのを繰り返したんです。
そうやって少しずつ嫌いなものを減らしていきました。今は、なんでも食べられるようになりましたね。
すごくいろいろな工夫をされたんですね。お料理はもともと得意だったんですか?
得意でした。早く結婚したかったので、高校生の頃から勝手に嫁入り修業をしていたんです(笑)。高校生の頃は、毎日お父さんのお弁当を作っていたんですよ。
タレントとしてテレビに出始めた頃は、なぜか“お料理できなそうなイメージ”を持たれていて、でも実は、料理はずっと得意なんです。
インスタグラムを見ていても、お料理にとてもこだわりを感じます。お子さんたちの食事で意識していることを教えてください。
意識しているのは、野菜とタンパク質、カルシウムをちゃんと摂れるようにしたいということです。あと添加物はなるべく避けたいなと思っているので、おやつにおから入りのケーキを焼いたりします。
でも長男は小学生だし市販のお菓子ももちろん好きです。本当はあまり食べさせたくないなという気持ちもあるんですけど、「自分も子どもの頃から食べてきたけど、今健康だしなぁ」と思って、神経質になりすぎないようにしています。
お菓子は、子どもの楽しみとして食べさせてあげようと思っています。
お野菜を食べてもらうためにしている工夫はありますか?
夕飯のときは食べてくれるんですが、朝ご飯のときはどうしても野菜を食べてくれないので、果物とケールをミックスジュースにして飲ませたりしていますね。
生の野菜だとハードルが高くなるけど、ジュースにすると子どもも飲めるとか、いろいろ工夫をしてみています。
好き嫌いを克服するための工夫や、手作りのおやつなど、お料理上手のママの一面を知ることができましたね。
次回もお楽しみに!
取材、文・上原かほり 撮影:chiai