保育士ママが解説!寝かしつけの前に読みたいおすすめ絵本
寝かしつけの前に絵本の読み聞かせをすることは、子どもの情緒の安定を図り、親子の絆を深める大切なスキンシップのひとつ! しかし、寝かしつけの絵本もたくさんあるので、どんな絵本を読めばいいかと迷ってしまいますよね。そこで、今回は保育士ママが選んで、実際に子どもの寝かしつけの際に使っているおすすめの絵本を3冊ご紹介します。読み方のポイントなど、筆者の解説もあわせてお読みください。
乗り物好きにはたまらない「おやすみ、はたらくくるまたち」
「おやすみ、はたらく くるまたち」
著:シェリー・ダスキー リンカー
絵:トム・ リヒテンヘルド
訳:福本 友美子 出版:ひさかたチャイルド
ニューヨークタイムベストセラーリスト第1位! 建築現場で活躍する作業車たちが、日中は一生懸命働いて、夜になると眠るというお話。色合いやストーリーにあたたかみがあって、読み終えるとやさしい気持ちになれます。筆者の子どもも大好きな絵本で、お昼寝の前も寝かしつけの時も、何度も「読んで!」ともってきます。
子どもの興味のあるものを題材とした絵本を読んであげると、集中して見てくれますよね。まずは“寝かしつけの前に読む絵本タイムが楽しい!”と、子どもに思ってもらえるような絵本をさがしましょう。
リズムに合わせて読める「ねんねんねこねこ」
「ねんねんねこねこ」
作:ながのひでこ 出版社:アリス館
寝たくないイタズラ子猫ちゃんが、お家の外に逃げ出してしまうけれど、最後はお母さんと一緒にスヤスヤ眠るかわいらしいお話です。「いとまき」の歌に合わせてリズミカルに読めて、大人も子どもも、思わず「ねんねんねこねこ♪」と口ずさんでしまう面白い1冊。筆者の上のお兄ちゃんは、下の子が寝ている時にも、「ねんねんねこねこ〜♪」と言いながらトントンしてあげるくらいお気に入りの絵本です。
リズム感があって楽しいのですが、逆に興奮してしまう子もいるかもしれません。そんな時は読むスピードをゆっくりにしてみたり、声を段々と小さくして読んだりなどといろいろな工夫をしてみるとよいでしょう!
野菜嫌いも克服!? 「おやすみやさい」
「おやすみやさい」
作:わたなべあや 出版社:ひかりのくに
いろいろな野菜の兄弟たちが「おやすみやさ~い」とうながされて、それぞれの気持ちのいい布団に入って眠りにつきます。途中にお化けがでてくるシーンもありますが、「怖いから寝る」と子どもに思わせてしまったら、せっかくの楽しい絵本タイムが台無しになってしまいます。あまり怖がらせすぎないように、明るく読んであげるのもいいでしょう。うちの子は、盛り上がるお化けのシーンが大好き!
メリハリをつけて読むことで子どもの食いつきも違います。イラストも可愛くて、この他にも『おはよう』や『お片づけ』シリーズの本もでています。野菜が苦手な子どもも、これを読んだら野菜好きになってくれるかも⁈
どんな絵本でもママ自身も楽しく読むことが大切
こちらでご紹介した他にも、子どもが寝る前に読み聞かせたいおすすめの絵本はたくさんあります。図書館などをうまく利用して、たくさんの絵本を読んであげましょう。絵本は、子どもの人間性や思想を豊かにしてくれる素晴らしいものです。まだ文字が読めなかったり話せなかったりする赤ちゃんにも、親子の絆を深める大切なスキンシップやコミュニケーションの一つとして積極的に読み聞かせをしてあげてください。子どもの興味や成長に合わせて、お気に入りの1冊が見つかるとよいですね!
文・赤石みお