黄色いまんまるお月さまに癒やされる!お月見が楽しめる絵本 #ママの悩みに寄り添う絵本
みなさんは「中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ)」を知っていますか? 日本では太陰太陽暦の8月15日の夜に現れる月を「中秋の名月」と呼び「お月見」をして月をめでる風習があります。でも当日の天気によっては月を拝めない可能性もありますよね。そんなときは絵本の中でお月見を楽しんでみてはいかがでしょうか。今回は「お月見」にちなんだ「月の絵本」をご紹介します。
寝かしつけにぴったり!赤ちゃんから楽しめる絵本
寝かしつけのときに絵本を読んでいるママにとって、静かな夜を連想させる「おつきさま」の絵本は赤ちゃんの入眠を助ける心強い味方になってくれます。
赤ちゃんのファーストブックにもおすすめ!絵本『おつきさまこんばんは』
暗い夜空にまんまるの月が少しずつ顔を出し、月明かりで辺りがだんだん明るくなっていく様子が優しいタッチで描かれた絵本『おつきさまこんばんは』。ページをめくるごとに変化する「おつきさま」の表情が楽しめる絵本です。月が雲の流れで見えなくなってしまうシーンでは、雲が語った理由に思わずほっこりして優しい気持ちになれますよ。そして月や雲といった空の様子だけではなく、三角屋根の家や2匹の猫、物語の終盤に描かれる親子のシルエットも合わせて楽しんでみてくださいね。
■作:林明子
■発行所:株式会社福音館
■価格:800円+税
穏やかな気持ちで眠りにつける?絵本『おやすみなさいおつきさま』
物語の舞台は緑の壁紙が目を惹く子うさぎの部屋。子うさぎはまさに眠りにつこうというところで、ベッドに入っています。子うさぎは部屋にあるものを見渡しながら、1つ1つのアイテムに向かって「おやすみ」と声をかけていきます。部屋にあるすべてのアイテムに「おやすみ」のあいさつをすませた子うさぎは、そっと眠りにつきます。
こちらの絵本はアメリカで1,000万部を超えて親しまれている名作で、オバマ前大統領にとっては”人生最初の1冊”であり、皇后雅子さまにとっては”思い出の宝物”という絵本なのだそうです。寝かしつけのときの時間を穏やかに包み込んでくれる優しい言葉のリズムがずっと心に残る絵本です。
■作:マーガレット・ワイズ・ブラウン
■絵:クレメント・ハード
■訳:せた ていじ
■発行所:評論社
■価格:1,200円+税
おいしそうなお月さまを発見!?お月見にぴったりな絵本
中秋の名月にお月見を計画しているママもいるでしょうか? 親子で月を眺める時間を過ごすのも風情があって良いですよね。絵本の中で月も食べられる!? 思わず食べてしまいたくなる絵本『まんまるおつきさん』と、月からやってきたうさぎが月に帰るまでの様子を描いた絵本『おつきみうさぎ』の2冊をご紹介します。
お月さまが食べ物に大変身!?絵本『まんまるおつきさん』
黄色いまんまるの月夜の日、ある男の子が2階から月を眺めているとあら不思議! お月さまがおせんべいになったり、メロンパンになったり目玉焼きになったりして大変身。どの食べ物もまんまるでとても美味しそうに描かれています。もしかしたら、読み終わった頃にはお腹が空いてしまうかもしれませんね。
■作:ねじめ正一
■絵:さいとうしのぶ
■発行所:株式会社偕成社
■価格:700円+税
子どもたちが見つけたうさぎは月から来たの?絵本『おつきみうさぎ』
お月見の支度ですすきを取りにやってきたひろみ先生と子どもたち。すると1匹の光るうさぎを見つけました。子どもたちは園長先生に相談してうさぎを飼うことにしましたが、えさを見せても食べようとしません。お月見の準備を終えた頃、夜空にはまんまるの月がお目見えしました。子どもたちはいつも月の中にはうさぎがいるように見えるのに、その日に限ってうさぎが見えないことに気づきました。すると光るうさぎが突然走り出して水たまりに映った月を目がけて飛び込むと、さっきまですぐ近くにいたうさぎが月の中に戻っているではありませんか! そう光るうさぎは月の中にいるうさぎだったのです。
そしてこの絵本のもう1つのお楽しみは、お月見だんごの作り方が書いてあることです。絵本を読んだ後は親子でお月見だんご作りに挑戦してみても楽しい思い出になりそうですね。
■文:中川ひろたか
■絵:村上康成
■発行所:株式会社童心社
■価格:1,300円+税
月の満ち欠けを親子で学べる!?大きくなっても楽しめる絵本
月が満ちたり欠けたりする様子を不思議に思う子どもたちから、もしも「月の満ち欠け」について質問されたら、答えることはできますか? そんなときは絵本で解決! 楽しみながら月の満ち欠けを想像できる絵本『くいしんぼうのおつきさま』と、物語を楽しみながら月の呼び名も学べる絵本『まんまるいけのおつきみ』をご紹介します。
月もご飯を食べるの!?絵本『くいしんぼうのおつきさま』
舞台は「ほしぞらレストラン」。日暮れとともに開店するので、コックさんたちはお店を開ける準備をしていました。すると夜空に浮かんでいるはずの月が店の前にいるではありませんか! おなかがすいたと訴える月は、バナナを注文するとぺろっと食べて帰っていきました。それから毎日、月はほしぞらレストランにやってきては前日より1本ずつ多くバナナを食べては夜空へ帰っていくのでした。月はバナナを食べると元気になり、日を追うごとに少しずつ「まあるい月」になっていきます。その後もコックさんが用意してくれたグレープフルーツやオムライス、まんまるのパンケーキをとても美味しそうに食べた月はまんまるになりました。月は食べすぎたことを気にし、今度は何も食べずに数日過ごしました。するとだんだんやせ細ってしまい、元気がなくなって夜空に浮かべなくなってしまいました。月はこの後どうなるのでしょうか? 気になる方は絵本をチェックしてみてくださいね。そして巻末にある三日月や半月、満月のちょっとした解説もためになるので、読んでみると良いかもしれませんよ。
■作:なかた みちよ
■発行所:文研出版
■価格:1,300円+税
池の生き物たちと感動の瞬間を分かち合える?絵本『まんまるいけのおつきみ』
小高い丘の上にある「まんまるいけ」には、魚が暮らしています。ある日、亀のおじいさんが池の中にやってきて、なまずのぽんたと出会いました。亀のおじいさんは池の外の様子を知らないぽんたに、天気のことやお月見のことなどを話して聞かせてくれました。しかし池の魚たちは「外に出て息を吸うと死んでしまう」と聞かされていて、外に出たことがありません。外の様子に興味津々のぽんたは、亀のおじいさんに「吸うとダメなら吐けば良い」と勧められて一生懸命で息を吐く練習を始めます。そんなぽんたを見た池の仲間たちもつられて、歌を歌いながら息を吐く練習をしました。
そして満月の日、亀のおじいさんの合図を受けてぽんたたちは一斉に池の水面に顔を出しました。空には初めて見る月が煌々と輝いています。満月に見とれていたぽんたが気づくと、息を吸ってしまっていて……。お話の続きは絵本を楽しみにご覧くださいね。そして巻頭と巻末にある月の呼び名もチェックしてみると、月を見上げるのがこれまでより楽しくなるかもしれませんよ。
■作:かとうまふみ
■発行所:株式会社講談社
■価格:1,500円+税
毎日少しずつ形を変えていく月を眺めると、心が穏やかになったり癒やされたりしませんか? 月が描かれた絵本を楽しみつつ、家族揃ってゆっくりお月見を楽しんでみてくださいね。