【コラム:田村亮&庄司智春 ラブ嫁!ラブ家族!!】第2回 3Dのエコー見た時には「進化したなぁ」と思ったね
全8回に分けお届している田村亮さんと庄司智春さんのパパ芸人対談『ラブ嫁! ラブ家族!!』。
第2回ではお子さまができたときの気持ちについてお話していただきました!
亮:僕、今の嫁さんと「子どもできたら結婚しよう」と思ってたんですよ。
よく「あなたを一生幸せにするから結婚しよう」というじゃないですか。
でも僕らみたいな仕事の人が一生大事に幸せにできる能力があるかなんて、わからへんやろって思ってて。
庄司:まぁ、そうですね。わかります。
亮:わかるやろ? いつ何があるかわからんし、もし何かあったときにこの業界でしか生きてきてない何の確証もない俺がプロポーズするっていうのが俺のなかでなんか難しかったんよね。
だから、僕はできちゃった結婚が本当に良いとずっと思ってて、僕みたいに自信のない人は特に。
もちろんそうなるということをしてる責任はずっと自覚してるけど、そこでできちゃったら神様もそういってくれてるって思えるやん。
だから、できたって聞いたときは「やっぱり、俺この人と結婚するんや。間違ってないんや」と思えた。
嫁さんは嫁さんで、俺がこういう仕事をしてるからどういう反応になるんやろうとすごく不安だったみたいやけど、覚悟を決めて言うたら俺の顔がすごく素直に喜んでたから「言うて良かった」って思ったみたい。
庄司:奥さん、嬉しかったでしょうね。
そういうとき、言葉では「嬉しい」と言っても、顔に出ちゃうじゃないですか? 顔がこわばってたら、女性ってわかると思うんですよね。
亮さんが本心から喜んでるのがわかって、奥さん嬉しかっただろうなぁ。
亮:そうやろうね(笑)。
庄司んとこはどうやったん?
庄司:欲しいなぁと思いながらも、リアルな話ですけど、一緒に妊娠検査薬を見て「できた」とわかったときに、なんでしょうね……嬉しいんですけど、リアルな感じだと「俺、大丈夫かな」というのはありましたね。
亮:うんうん、不安になるの、わかるわかる。
庄司:すごく嬉しいし、嫁さんに対してめちゃめちゃありがとうというのもあるんだけど、いよいよ俺の「人生の真面目な話」がやってくるなというか。そういう気持ちが半々でしたね。
しっかり締め直してやらないといけないなと思いましたね。
でも、今までに感じたことのない感情がありましたね。
「おぉぉーっ」ていうような。
表現するのは難しいですけど(笑)。
亮:わかる、わかる。
ちゃんとした順番で、結婚、妊娠てなった人はそうなんやろうな。
俺の場合は、結婚も妊娠も全部ドン! と来たから、もうほんとに逆にぽかんとなってしまってたからな。
多分、順番的に考えたらそれが正当なんやろうな。
庄司:ワクワクみたいな気持ちもあるんですけど、焦りとか「頑張んないとなぁ」とかいう気持ちもありましたね。
病院も行けるときには一緒に行ったりしました。
亮:俺、3Dのエコー見た時には「進化したなぁ」と思ったね(笑)。
庄司:あれ、すごいっすよね。うちの子は、お腹のなかで髪がなびく様子まで見えて、そこまでわかるんだ! と思いましたよ。
亮:みんなはどうかわからんけど、正直、エコー見てても男はあまりピンと来てないよな。保健体育で見たのと同じ感覚というか。
人のカタチになってきて「わっ!」とは思うし、「これが俺の子で、彼女のお腹のなかで育ってる」というのは頭でわかってても、現実とつながらないというか、不思議な感じがあったのはすごく覚えてる。
庄司:そういう温度感はママのほうが絶対高いですよね。
亮:女の人って、育ってきてる感が相当あるんやろうな。
男はお腹大きくなってきたなぁとか見てて感じるけど、体感はないからなぁ。
ー奥さまが妊娠中に、それぞれパパになるための準備はしましたか?
庄司:育児書は千原せいじさんに勧められて読みましたね。
ただ正直、男ってそんなにやることないんですよ(笑)。
嫁さんがイライラしないようにしなきゃ! とか、そういうことはありましたけど。
あとはパパになる準備とは違うけど、嫁さんがしたいといったことを一緒にしたり。
あるときに、出かける準備をしてたら、今まで着てた服が入らなくなって急に泣き出したんですよ。「着る服がない、もうおしゃれできない」って。
それで、すぐに今着られる服を買いに行こうって、買い物に行ったことがありましたね。
亮:俺、なにしたかなぁ。
育児書を2、3冊読んだ時に、書いてあることがバラバラやって、「なんやねん、これ!」ってなったのは覚えてますね(笑)。
子どもを東大に入れた人の本も買ったけど、「東大に入れたら良いんか?」と思ってきたりして(笑)。
それで本はもう知らん! と放ったのは覚えてるわ(笑)。
それで俺は、自分が教えてもらったこと、やってもらって素直に自分が良いと思ったことを子どもにしてやろうと思った。
次回もお楽しみに!
取材、文・上原かほり 撮影・chiai