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1100人が回答!親と相続の話をしたことある?「したことがない」が約半数に<ママのリアル調査>

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皆さんは親や義親と「相続」について話をしたことはありますか? 「相続はまだ遠い将来のこと」と思っている人もいるのかもしれませんね。今回ママスタセレクトでは「親と相続の話をしたことがありますか?」というアンケートを実施。「したことがある」「したことがない」「したいと思っているができていない」「その他」の4つの選択肢を設定したところ、1,100人を超えるママたちから体験談などの回答が寄せられました。

「親と相続の話をしたことがない人」は半数近くに

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もっとも多かったのは「したことがない」と答えたママたちで、4割強と半数近くにのぼりました。そこには大きくわけて2つの理由があるようです。

親亡きあとの話、お金の話は切り出しにくいから

『縁起の悪い話はしたくないので』

『いやらしい話かな? と思って言えない。お金に関しては親子でも難しい』

「相続の話=親の死」と捉えて、何となく切り出しにくいと考えるママたち。また自身が受け取る分をねだるようで気が引ける、というコメントも寄せられました。そんな気持ちもわからなくはありませんね。

親はまだ若いから

『まだ還暦だし、はやいかなと』

『親がまだ元気で実感がわかない』

親はまだまだ元気! と考えるママも少なくないようです。現役バリバリで働いている親御さんもいるでしょうから、そういう家庭にとっては相続が現実味を帯びるのはもう少し先になるのかもしれませんね。

親と相続の話を「したいと思っているができていない人」は1割強

「したいが実現できていない」と回答したのは1割強のママたちです。

『話をしたいが、してしまうと現実になりそうで悲しくなる』

『まだ若いし、生きているのに死んだあとのことは聞きにくい』

「親が死ぬ前提の話は、先方から発言を待ちたい」という声も。「したいができていない」人も「したことがない」人と理由はほぼ同じようですね。

『話し合いたいが兄と関係悪く、両親も話したがらない』

なかには「話し合う機会をもてない」と考えるママもいました。

「その他」を選択した人は1割弱にとどまり、

『相続するような財産はない』

というコメントが挙げられました。

親と相続の話を「したことがある人」は3割に。そのきっかけは?

親と相続についての話を「したことがない」「したいと思っている」の回答を合わせると6割を超えました。一方で親と相続の話を「したことがある」と答えたのは342人、約3割のママたち。そこにはいくつかのきっかけがあるようです。

相続の苦労をみて

『親が祖父母の相続で揉めているのをみたから』

『祖父母の遺品整理と相続が大変で。それが完了したときに両親、きょうだいと話し合った』

ママたちの祖父母の相続で苦労した経験から、親、そして自分たちの代ははやくに話し合ったという例が多く聞かれました。“同じ轍は踏むまい”と、強い覚悟が感じられます。

結婚・家の建て替えのタイミングで

『実家の敷地に姉夫婦が家を建てることになって父の土地を分ける必要があり、姉妹で土地とお金を分けた』

『姉妹全員結婚したタイミングで』

自身やきょうだいの結婚、家の建て替えなどを機に話し合った家庭もあります。結婚や家の建て替えは、今後のライフプランを考える際に大きなきっかけとなるようですね。

親の体調不良をきっかけに

『父親がはやくに亡くなり、母親が病気をして余命宣告を受けたため』

『父に癌が発覚して余命宣言をされたから。遺言書を作成し、執行人を決めてくれた』

悲しい現実ですが「親の最期が迫って相続の話をせざるを得なかった」という家庭も少なからずありました。

相続の話をするきっかけは子ども世代から

アンケート結果をみると「相続の話はしにくい」と考えるママたちがいることがわかります。しかし実際には、親の体調不良をきっかけに話をせざるを得なかったという事例もあり、そうなってからではますます話しにくい現実もありそうです。

『親が元気でしっかりしてるときに話をしておいた方がいいかなって思ったから』

帰省のタイミングやお祝いごとで家族が顔を合わせるときなどに、じっくりと話す機会を設けてみるのもいいかもしれませんね。一度に全てを決定しようとするのではなく、少しずつ段階を経て時間をかけて話し合うことも大切でしょう。また揉めごとを避けるためにも、家族全体で同じ情報を共有し家族間でオープンにしておくことも大事な要素といえそうです。

『自分たち兄妹の分は覚え書きを作って押印し決めた』

というコメントも寄せられました。きょうだいで納得し合っての決断ができていれば安心ですよね。

自分たちも歳を重ねるように、親も同じく歳を重ねていきます。相続は切りだしにくい話題かもしれませんが「いつか話そう」ではなく、よいタイミングを探るのも子ども世代の役割といえるかもしれません。

【アンケート概要】
総回答数:1,108票
調査方法:インターネット
調査月:2023年10月
調査・分析:ママスタセレクト編集部

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文・編集部 イラスト・加藤みちか

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