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7割強が「ある」と回答。子どもの登園・登校渋りを経験したことはありますか?<ママのリアル調査>

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新年度や長期間の休み明け、わが子が園や学校に行き渋るのではないか、と心配するママやパパもいるのではないでしょうか。今回ママスタセレクトでは「お子さんが登園(登校)渋りをした経験がありますか?」というアンケートを実施しました。回答には「ある」「ない」「どちらとも言えない」の3つを設定。1,500人を超えるママたちからコメントが寄せられました。

7割強のママが子どもの登園・登校渋りを経験!

202308_子どもの登園(登校)しぶりについて
登園(登校)渋りが「ある」と答えたママが1,102人、71.2%と7割を超えました。一方で「ない」と答えたママは298人。全体の19.2%と2割にも届かず。「どちらとも言えない」と回答したママは149人で9.6%となりました。

登園・登校渋りを経験したママはわが子とどう向き合った?

お子さんが登園(登校)渋りをした経験が「ある」と回答したママたちには、そのときどう対応したかを聞きました。

『お母さんもお仕事頑張るから、○○ちゃんも頑張ってくれる? って声をかけた』

『お弁当に子どもの好きな食べものをいれました』

『手の甲に好きな絵を描いて「頑張ってるのを見てるからね」と言って励ました』

こちらは幼児のお子さんをもつママたち。ママの励ましの一言で、お子さんは何とか持ち直すことができたようですよ。しかし小学生にもなると、親の声がけだけでは解決できない場合も出てくるのでしょう。

『ひどいときは「1日だけ」と約束して休ませて、遊びに行った』

「子どもの心が疲れた様子のとき、行きたくないと言ったときは旦那か私のどちらかが休んでリフレッシュさせた」など“思い切って学校を休ませた”という声も少なくありませんでした。

先生とタッグを組んだママたち

先生に相談し、力になってもらった例もありました。

『先生が挨拶カードを作ってくれて、玄関と教室で元気に挨拶ができたらシールを貼らせてくれた。それをきっかけに登園拒否がなくなった』

『年長になって「給食が嫌だ」と言い出した。担任の先生が共感してくれたおかげで行けるように』

『何回言ってもイタズラをやめない子がいて行き渋りがあった。保育園に相談すると、給食や製作の班などは離れるよう配慮してくれた』

登園(登校)渋りの原因がわかる場合は、先生に相談をすることで早くに解決する可能性も。家庭での様子がわかるのは親だけですし、園や学校での様子がわかるのは先生だけです。お互いに情報共有をすることで、それぞれの場での対応の仕方が見えてくるかもしれません。また先生たちは何人ものお子さんに対応してきたプロでもあります。「このタイプの子どもであればこの対応が良い」という具体的なアドバイスも期待できるのではないでしょうか。

ママ友や職場からの力強いサポートも

行き渋りをする子どもたち自身が苦しいのはもちろんですが、それを見守り支えるママたちもツラい日々を過ごしています。そんなママたちを支えてくれる場所、人はいるのでしょうか……。

『職場に話して仕事を調整した。毎日学校まで送って行き、担任に託していた』

『仲の良い友達と時間を合わせて一緒に登園させてもらった』

ママ友や職場の人にもお子さんの状況を話し、助けてもらったというママもいました。具体的な助けを得ただけでなく、ママ自身の不安や悩みを吐き出すことで、精神的な支えにもなってくれたことでしょう。

行きづまったときには、園や学校の先生に相談するだけでなく、行政機関や民間の相談窓口などに相談する方法も。保護者だけではなく、子ども自身が相談できる窓口もあります。利用することで親子の苦しい気持ちを吐き出せれば、好転するきっかけになるかもしれません。

登園・登校渋りからの脱却方法はさまざま

『2学期初日に行き渋り。付き添い登校をしたところ、幸い次の日からは普通に登校できた』

『わが子はいとこの「俺だって学校なんて行きたくねぇ……。諦めろ」で納得して行くようになりました』

「わが子に徹底的に寄り添ったら行き渋りがなくなった」という声もあれば、「しばらく様子をみていたらいつのまにかなくなった」という声もあります。行き渋りを脱却した例を見聞きすると「時間が解決した」「外部の助けによって解決した」「本人が納得したことで解決した」など、じつにさまざまです。つまり行き渋りから脱却する方法はお子さんの数だけあり、正解はひとつではないと言えるのではないでしょうか。

何がキッカケになるかは案外わからない

『入園して1年経つころに突然の登園拒否があった。ぬいぐるみを持って登園、おもちゃを持って登園など、息子の「これなら行ける」という要求に応じていたら1か月後、以前のように登園できるように。何が良かったのかわからない』

さらに乗り越えたママたちからよく聞かれるのが「何がきっかけで行けるようになったのかわからない」という声です。筆者も子どもの行き渋りを経験しましたが、わが子がすんなりと行くようになったきっかけや理由は未だにわかりません。本人が納得したのか、諦めたのか、自分の居場所を見つけたのか、その環境に慣れたのか……。本人にしかわからない心の動きがあったのだろうと考えています。

「わが子だけどうして?」

『保育士の私は「なんでわが子が?」って当時はツラかった。でも結局本人の成長とともに落ち着いてきた』

わが子の行き渋りを前に「これまでの育て方に問題があったのではないか?」「この子に何か問題があるのではないか?」などネガティブなことばかりを考えてしまうこともあるかもしれません。しかし今回のアンケートでは、7割以上のママたちがお子さんの行き渋りを経験しています。「行き渋り=成長過程のひとつ」と捉え、大らかな気持ちでお子さんを見守ってみてはどうでしょう。また多くの子どもが登園・登校渋りをしていると知れば、園や学校などへ相談するハードルも少し下がるかもしれません。お子さんを大らかに見守っていくためにも、ママやパパがひとりで抱え込みすぎないことが重要ではないでしょうか。

【アンケート概要】
総回答数:1,549票
調査方法:インターネット
調査月:2023年8月
調査・分析:ママスタセレクト編集部

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文・編集部 イラスト・マメ美

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