「旦那は育てろ」ってよく聞くけどみんな成功しているの?そもそも配偶者が育てるものでもないのでは?
現代の家事育児の分担は夫婦でやって当たり前、ともいえる時代になっているのではないでしょうか。男性も育休を取得して産後の奥さんをフォローし、赤ちゃんのお世話を担う旦那さんも珍しくなくなってきました。しかし、まだまだ奥さんに言われないと家事育児を主体的にやってくれない旦那さんもいることでしょう。そんななかママスタコミュニティにはこんな投稿がありました。
『「旦那は育てろ!」というが、実際うまくいった人はいるの?』
巷でよく聞く「旦那は育てろ」という言葉。奥さんが旦那さんを褒めて伸ばしたり、家事育児の参加を促したりと育てていき、次第に家庭にコミットできるようになるという意味ですよね。結婚してから、「旦那は育てたらいい」という言葉をよく聞くようになった人も多いかもしれません。しかし投稿者さんは、実際に旦那さんを育ててうまくいった人が本当にいるのかと懐疑的。この投稿に対してママたちからはどのようなコメントが集まったのでしょうか。
旦那育ては成功した?「育つかわからないけど育てるべき」という意見も
『義親が男尊女卑で「女がやって当たり前!」の人たちだから、旦那の思考回路を変えたよ』
『実家暮らしだったから、同棲する前に先に旦那に1人暮らしを体験させた。子どもができるまではお互いフルタイムの共働きだったから、ちゃんと言って分担するようにした。生まれてからも基本は何でもできるようにしたよ』
『うちは変わったかな。育てたのもあるけど、私がやらないからか旦那がすごくマメになった』
『育てる前から家事育児してくれる旦那だった』
『ここまで大きくなったおじさんなんか、変えようと思っても変わらないよ。お互いに妥協するだけ』
たくさんのママたちから旦那育てのエピソードが寄せられた今回の投稿。育った環境や義親の考え方の影響から凝り固まった旦那さんの意識を、自身の努力でなんとか変えたという成功体験を持つママからのコメントがありました。なかには結婚する前に意識改革のため、1人暮らしを体験させたというママも! このように上手に育ててきたことによって、今ではしっかり家事育児をこなすようになった旦那さんはいるようですね。一方で「どう育てようと変わらない」という冷静な意見もありました。30代、40代になり自身の生活スタイルや家事育児に対する考えが固定化している男性を変えることは不可能では? という考えもたしかに頷けます。そもそも育てる前から家事育児をしてくれていた、育てるのではなく妥協するだけ、育てたけど何も変わらなかった、といった体験談が寄せられました。
『夫は放っておけば「息子」のままだからね。夫にして父親にしてやらないと。だからこっちができても、オムツを替えさせたり買い物に行かせたりしないと。妻が母親代わりになんでもやってくれると思い込んで「息子」のまま年を取る』
『里帰り出産したら、旦那は独身に戻った気分で実家で母親に食事を作ってもらい洗濯をしてもらい、掃除もせずに毎晩好きなだけ飲んでいた。父親になった自覚なし。女性は妊娠したときに母親になる覚悟ができるけど、彼らは教わらなきゃ結婚したことの責任も父親の重圧も感じていない。育つかどうかはわからないけど、育てるべき』
「旦那は育てろ」という言葉について、ママによって捉え方や考え方は大きく異なっていることもうかがえます。「旦那は結婚しても子どもが生まれても、妻が何もしなければずっと甘えん坊の息子のまま」というコメントも多数寄せられていました。妊娠によって体が大きく変化したり働き方を変えることもある女性と違って、男性は目に見える大きな変化がありません。そのため妻が指摘したり訴えたりしなければ、自発的に父親としての意識を持つことはたしかに難しいことなのかもしれません。「育つかどうかはわからないけど、育てるべき」という意見もあり、自らでは意識を変えにくい旦那さんを変えるのは妻の努力と考える人もいるようです。
どうして母親ではなく妻が育てないといけないの?
『義母が子育てできるまともな男性に育てなかった尻ぬぐいを嫁がさせられる負のループ』
『母親が育てて世に送り出すべき。妻は母親じゃない』
『「共働きなんだからあなたも家事やりなさい」と言ってくれた良義母。料理以外は完璧。私よりできる。育児も私よりできる』
一方で「育てる」という言葉に対して、敏感に反応していたママもいました。「育てる」と言うと、家庭内においては親が子どもを、職場内においては上司が部下に対して使う言葉で、夫婦はそもそも対等であるはず。それにも関わらず、妻が旦那を育てるという状況がそもそもおかしい! として怒りの声をあげている人もいました。「男性も家事育児をするべき」という教育は、妻が旦那に教えることではなく、親が子どもに教えることでは? 「義親がやってこなかった教育を妻がやらされるのは理不尽」「妻は母親じゃない」というコメントも多数寄せられました。家事育児をしない旦那さんに対しては、本人はもちろん、育てた義親に対して怒りを抱く人もいるのではないでしょうか。
『国は、母親が産後1ヶ月ケア施設に入るのと、父親が1ヶ月有休で仕事休み、みっちりと有識者から家事育児の研修を受けて、父親として機能できるようにすることを必須としてほしい。うちの旦那は、私の言うことは「あー、はいはい」で嫌味言われたかのように受け流すけど、権威のある人の話だと同じ内容でもありがたく聞いてすぐ影響されるからな』
また「妻がいくら教えたり育てたりしても聞く耳を持たない」というケースもあるかもしれません。「家事をやってよ」「もっと子どもと遊んでよ」と妻が訴えても、なかなか行動にうつしてくれない旦那さんもいるでしょう。しかしそういう旦那さんであっても、第三者や上司などからの指摘であれば素直に話を聞く可能性も。「父親は有識者から家事育児の研修をみっちり受けるべき」として、妻以外が育てるシステムを切実に訴えている人もいました。
育つかどうかは性格による!?ママたちが実践する上手な育て方は
『料理はできなかったので、褒めて伸ばして今ではある程度のものが作れるようになったよ。褒めて伸びるタイプで頼られるのが嬉しい人だったからよかったけど、性格によると思う。ちなみに息子たちも褒めたら伸びるタイプなので、ある程度の家事はできるようになった』
『育てるというか、根本的な性格の問題もあるからなあ。うちは自分のことは自分でやってきた人だから、考えるより動くほうが多くて助かる。多少気に入らないやり方でも文句を言わないようにしている』
ママたちのコメントから、旦那育てに成功するかどうかはその家庭ごとの状況や旦那さんの性格が影響している可能性も見えてきました。実際に成功したママも「旦那の根本的な性格によると思う」というコメントが多数寄せられています。キツく言えば危機意識を持つタイプなのか、褒めると伸びるタイプなのか、自分のやり方に文句を言われたくないタイプなのかなど、旦那さんの性格を見極めることも大切なことかもしれませんね。言い換えれば旦那さんが育たなかったとしても、それは決してママのせいではないでしょう。「どうして妻が育てないといけないのか」という意見にも納得できる一方で、育てることを放棄するというのも考えものかもしれませんね。
今回の投稿では旦那育ての成功の有無よりも、「旦那は妻が育てるべきなのか」「義親がしてこなかったことを妻が尻ぬぐいするのはおかしい」といった議論が巻き起こっていました。皆さんは「旦那は育てるべき」という言葉についてどう思いますか? そしてみなさんの旦那育ては成功していますか?
文・AKI 編集・kunel イラスト・こねこねこ。
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