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「ラーケーションの日」が導入されたら2,000人超のママたちは活用する?全国に導入されるのか……<ママのリアル調査>

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2023年3月、愛知県は「休み方改革プロジェクト」の一環として、

『愛知県内の公立学校(小・中学校、高等学校、特別支援学校)に通う子どもたちが、保護者等とともに、校外(家庭や地域)で、体験や探究の学び・活動を、自ら考え、企画し、実行することができる「ラーケーションの日(校外学習活動の日)」を設け、導入に向けた環境整備を進める』

と発表しました。さらに、

『ラーケーションの日(校外学習活動の日)は、校外での自主学習活動であることから、学校に登校しなくても欠席とならない』

『保護者が、ラーケーションカードに記載された趣旨を踏まえて、 子どもと相談し、当面、メール等で学校に届け出ることで、「ラーケーションの日」をとることができる。年3日まで(まとめてとることも可)』

としています。

そんな「ラーケーションの日」が全国でも導入されるとしたら、活用したいと考えるママはどのくらいいるでしょうか? 今回ママスタセレクトでは「活用したいと思う」「活用したいと思わない」「その他」の3つを選択肢に設定し、アンケートを実施しました。

『「ラーケーション(learcation)」とは
ラーニング(learning)」(学習)と「バケーション(vacation)」(休暇)を組み合わせた造語』

制度があっても「使えない」と感じる人は7.8%

ラーケーションの日について_グラフ
今回のアンケートに答えてくれたママは2,093人。そのうち「その他」を選択したママは163人、7.8%ともっとも少ない数ですが、理由はこんなところにあるようです。

『夫が忙しくなかなか予定が合わないので活用まではいかない。子どもが周りの子を羨ましがりそう』

『夫婦で休みが取りにくいのが現状』

『時と場合によると思う。土日も含めて家族の時間がもてないのなら必要だと思う』

制度があったとしても、保護者が休みをとれないのであれば、子どもと一緒に過ごす時間はもてません。休みが取りにくいと感じているお宅にとっては、制度があっても活用できないということでしょう。

『助かるけれど、年に3日では少なすぎる』

「ラーケーションの日を活用する」として学校に申請できる日数は3日までです。たった3日で何ができるの……と考える方からの声もあがりました。

活用したいと思わない人は12.4%

さらに「活用したいと思わない」と答えたママは260人、全体の12.4%います。

『平日は学校に行って授業を受けたり、部活動をするのが大事だと思うから』

子どもは「学校で勉強をするのが義務」と考えているママも一定数いました。

しかしもっとも多かった理由はこちらです。

『休むと子どもが授業に遅れて困ると思うから』

「授業に遅れて結局は子どもが苦労するだけ」「休んだ分、勉強が遅れてしまいそうで不安」という声も。なかには、

『1日休んだだけで取り返しのつかないほど授業に追いつけず成績がかなり下がったことがあるから』

と苦い経験をしたことのあるお宅もあるようです。

活用したい!と考えるママは約8割

一方でもっとも多かった回答は「活用したいと思う」を選択したママたち。1,670人、全体の79.8%と圧倒的多数です。

子どもと過ごせる時間は貴重だから

『シフト制の仕事で土日に休みづらいから、平日に旅行ができたら嬉しい』

『職業柄、土日休みがないので平日に旅行にしたい!』

『旅行に行きたい。子どもとの旅行は大切なイベントです』

接客業や医療機関などで働く保護者たちは、自分たちが休みを取りやすい平日に子どもが学校を休めるのは滅多にないこと。ラーケーションをつかって、家族で旅行をしたい! と希望する声も多くありました。

『4人の息子がいます。それぞれに“ひとりっ子タイム”をつくってあげたい! 母もゆっくり話を聞く時間が欲しい』

日常は忙しすぎると実感しているママでしょう。この機会に子どもとじっくり向き合う時間を作りたい! と考えるママの気持ちもわかりますね。

学校の外で学ぶ経験を大切にしたい

体験や経験を通した学びをさせたい、と願うママもいるようです。

『学校で机に向かって学ぶことがすべてではない。日本は校外学習や学習のありかたの選択がなさすぎると思う』

「学校で学べないことも学べる。学校の勉強がすべてではないと思う」との声もありました。

『自然と触れ合う機会や、ボランティアに参加するのもいいなと思う』

『教科書に出てくる芸術作品や神社仏閣などに連れていきたい。本物を見せたい』

学校や自宅を飛び出し、外の世界で本物に触れられる体験をさせたい、という声も少なくありませんでした。

混雑を避けて平日にゆっくりと

『平日の空いているときに旅行にしたい! 子どもが3人なので平日だと旅費も安く抑えられるし』

『混んでいるテーマパークも平日だと空いてるから』

『平日に博物館とかに行ってゆっくり見学したり、体験教室にも参加したい』

平日に出かけるメリットは混雑を避けられることにもあるのではないでしょうか。また休日であれば予約制の体験教室も、平日であれば予約不要・並ばずに受講できる、ということもありそうです。さらには休日料金よりも安くなる交通費や宿泊費など、家族の人数が多くなればなるほど、大きな金額の差になってくるのではないでしょうか。いつもは1泊のところも2泊、3泊と増やすことも考えられるかもしれませんね。

2023年度の2学期以降、愛知県で順次導入が予定されている「ラーケーションの日」。実際に始まってから利用率や利用者の声を拾いつつ、その成果を見定めていくことになりそうです。

【アンケート概要】
総回答数:2,093票
調査方法:インターネット
調査月:2023年3月
調査・分析:ママスタセレクト編集部

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文・編集部

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