＜今やタブー？＞若いママの子どもから「おばさん」と呼ばれた。ショックだけど一番つらかったのは……
自分の両親のきょうだいを「おじさん」「おばさん」と呼ぶことはあります。ではそこにいる見知らぬ人が妙齢だった場合、あなたはなんと呼びかけますか？ やはり「おじさん」「おばさん」ですか？
「おばさん」と呼ばれたことにショックを受けたという投稿が、ママスタコミュニティにありました。ひと昔前は子どもが大人に呼びかけるときによく使われていた「おじさん」「おばさん」。しかし、最近はあまりそうした呼び名を耳にしないような気がします。
いつもは「○○ちゃんママ」なのに、なぜか突然「おばさん」呼び
『幼稚園のお友達親子10組くらいで、公園に行ったときのこと。ある若いママの子が私を指差し、「このおばさんとここで待っているから、ママ、お茶買ってきて」。その場が凍りつきました。私も笑うしかなく、思い返してもなんともいえない気持ちになります。そのママと私は12歳違い。若いママの子から見たら、私なんてすごいおばさんなんだろうな。うちの子たちに「ごめん」と、心のなかで謝った』
子どもたちはみんな普段お友達のママを「おばさん」ではなく、「○○ちゃんのママ」と呼んでいて、投稿者さんも例外ではないそうです。投稿者さんは現在30代後半。その場にいたママは投稿者さんの1歳下がひとり、残りは全員5歳以上年下だとか。
一瞬凍りついた場でしたが、その子のママが苦笑いしながら「○○ちゃんのママはきれいだからフォローできるけど、本当におばさんに見えるママだったら、私、何と言っていいかわからなかったよー」と、返したそう。うまくフォローしてくれて、救われますね。投稿者さんは身なりには気を遣っているようで、「若作りしない悪目立ちしないように、服装は大人カジュアル。エステや美容院にもマメに通っている」といいます。
『実際におばさんなので呼ばれたのは構わないとして、その場にいたママたちの「やば……」という凍りついた顔が一番つらかった（笑）』
子どもからすれば、お友達のママは全員「おばさん」では
投稿には「おばさんと呼ばれるのは、仕方がない」というコメントが、多く届きました。
『子どもからすれば、30歳を過ぎていれば「お姉さん」じゃない。呼び方がわからないなら「おばさん」になる』
『30代後半なら、普通におばさんだよ。私も同じ歳だけど、子どもたちの友達で私を「お姉さん」なんて呼ぶ子は、100%いない（笑）』
最近は30代どころか40代でも若々しく、「おばさん」などと呼ぶのがはばかられる女性もいます。とはいえ年齢的に考えれば、30代後半はやっぱり「おばさん」になるのでしょうか……？
『友達のお母さんはみんな「おばちゃん」だよ。年齢は関係なく、30歳であっても普通に「おばちゃん」』
『私は20代半ばだけど、子どもの友達から「おばちゃん」と言われることはある。子どもからすれば母親は全員「おばちゃん」だよ』
小さな子どもからすれば、大人の女性はみんな「おばさん」です。そもそも30歳と30代後半の女性を見たときに「こっちはお姉さんで、こっちはおばさん」などと、はっきり区別できる園児などいるのでしょうか。
あまり聞かなくなった「おばさん」呼び。今はタブーなの？
ただ最近は紛れもない「おばさん」であっても、そう呼ぶことがためらわれるような空気があります。
『昔は友達のお母さんのことを「おばちゃん」と呼ぶ子はいたよね。今はみんな「○○ちゃんママ」と言っている』
たしかに今はやや面倒でも「○○ママ」と呼ぶ場合が多いですよね。その人が誰のママかを知らなくても、一律に「おばさん」と呼べるのは便利に思えますが……。
『「○○ちゃんのママ」しか言われないわ。「おばさん」って呼ばれるようになったら、ショックだろうな』
同じように「自覚はあるけど、本当に呼ばれたらショックは大きいと思う」という声は、複数ありました。おそらく投稿者さんも、そうした感覚だったのでしょう。
『うちは子どもに、「知らない大人の女の人は、若くてもおばあさんでも”お姉さん”。お店の人は”店員さん”とか、呼び方を教えたよ』
わざわざ子どもに女性の呼び方を教えているというママも、ちらほらいました。「おばさんは失礼な呼び方だと思うから、子どもにその呼び名を教えていない」という声も。現代では「おばさん」という呼び名がタブーに近づいているのかもしれません。
『先日小さな子に声かけするときに「おばちゃんと一緒にやろう」と言ったら、わが子から「自分から”おばちゃん”って、言ったらダメ。”お姉さん”だからね？」と涙目で言われた。今どき”おばさん”はそこまで忌み言葉になっているんだなと思ったよ』
本来は失礼でもなんでもないはずだった言葉ですが、今は世のなかの雰囲気として使いにくくなっているようです。「ずっと若いままに思われたい」と考える女性が多いことが、関係しているのでしょうか。
ママはみんな「おばさん」。気にせず明るくいこう！
投稿者さんは「一番つらかったのは、凍りついたママたちの顔」だったといいます。「タブーが破られた……」と気を遣わせてしまったこと、同情させてしまったことが堪えたのかもしれません。
しかし若いママたちだって、何年か後に（今すぐにでも）「おばさん」と呼ばれる可能性は大いにあります。今回はたまたま投稿者さんに”当たって”しまいましたが、単なる不運をいちいち気にしていても仕方がないのではないでしょうか。ベストな方法は気にせずに、明るく振る舞うことです。
コメント欄にも「気にしなくていいよ」「明るくしていればいい」「（子どもたちに）謝るところじゃないよ。身なりをきれいにしていればOK」などの、励ましの言葉が並びました。
『その一件以来、面倒なので他の子たちには自分から「おばちゃんに見せて」って言っちゃっています。明るく生きます（笑）』
投稿者さんからのコメントです。その心意気ですね。身ぎれいにして前向きに頑張っているママは、お子さんたちにとってきっと自慢のママだと思います。
文・鈴木麻子 編集・すずらん イラスト・Ponko
【つぎ】の記事：＜私にだけ優しいワケ＞気の強い親族でただひとり優しい大伯父。けど本当は裏切り者？【第1話まんが】
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