ワーキングマザーや求職中のママ、約1,300人が「働くうえで抱える悩み」とは?<ママのリアル調査>
子どもの年齢にかかわらず、働いているママ・共働きの世帯は増えつつあります。そんな働くママたちが悩んでいることとは具体的にどんなものがあるのでしょうか……。
今回ママスタセレクトでは、現在働いているママ、または仕事を探しているママを対象に「働くうえでもっとも悩んでいることは何ですか?」というアンケートを実施しました。回答の選択肢は次の4つです。「臨機応変に休みがとれないなど、休みに関して」「お給料に関して」「同僚や上司、義実家などとの人間関係」「その他」。この質問に1,300人を超えるママたちからの回答が寄せられました。
自分の能力に対する不安など内面的なこと
まずは「その他」を選んだママたち。88人、全体の6.4%にあたります。
『仕事を自分がこなせるか不安』
『営業職なので数字がとれないと本当にツラい』
『仕事が難しく迷惑かけてそうで不安』
自身の実力不足を感じたり、営業成績が達成できない不安など、精神的なストレスを感じているようです。
『時間が足りない……。家事の質が下がっていることがストレス』
家事と育児。それに仕事と3つの役割をうまくこなせないと感じているママも。どれも内面の悩みといえそうです。
同僚・上司・部下など人間関係に悩む人は20%強
悩みの原因を「人間関係」と答えたのは287人、21.1%のママたちです。
『上司がひどくて同僚がどんどん辞めていき、若手ばかりになり、自分の仕事は増える一方』
『管理職になり、部下に指導するとパワハラと言われる』
『パワハラでメンタルやられています』
給与面で悩みを抱える人も少なくない
「お給料に関して」に票を投じたのは318人、23.4%のママたち。約1/4の働くママたちは「給与面」に思うところがあるようです。
『正規社員は給料あがりそうだけど、非正規はあがらないと言われた』
『出産してから時短勤務にしたので前より給与が安くなった』
『契約社員で時短+責任負担は少ないが、仕事内容は正社員と変わらず、給与だけ低い』
子どもが小さいうちは、時短勤務を選ぶママも少なくありません。またパート勤務や派遣社員など非正規雇用を希望する人もいるでしょう。勤務時間が少なくてすむ代わりに、正社員と比べて給与面の水準が低い、ボーナス支給がないなどの悩みを抱える人もいるようです。
半数近くのママたちが悩む「急な休みの問題」
ママたちの回答のなかで圧倒的多数を占めたのが、臨機応変に休めないなどの「休みの面に関して」の悩みです。全体の49.1%、ほぼ半数のママたちが選択しました。
『子どもの体調で突然お休みすることになっても嫌な顔をされない職場だといいんだけど……』
『子どものことで毎月早退・欠勤をして、シフトの調整を依頼するのが苦痛』
『子どもの看病休暇を大々的に取れるようにしてほしい。理解のある会社、同僚でも、毎回休む申し訳なさがある』
その理由の多くは「子どもの体調不良を理由に休みが欲しくても取れない」「代理をお願いするのが心苦しい」といったものでした。”自分都合”の希望休が取りにくいからではなく、”子ども都合”の急な休みが取れない、といった悩みです。
子どもは、心身の不調や季節の変わり目などに体調を崩すことも珍しくありません。それも「朝は元気だった」「昨夜までは元気だった」など、子どもたちが「急に」体調を崩すことも少なくないものです。そんな予想がつかない事態が起こっても仕方ない、と対応してくれる職場ばかりではなさそうです。
医師や看護師といったすぐにピンチヒッターが見つからない職種の人からの切実な声も届いています。
『看護師です。感染症の影響もあり、忙しすぎて急な休みがとりにくいです』
一方で「休みは取りやすいけれど、陰で文句を言われている空気を感じる」という声や「休みの融通がきいても、給料が安かったら預けてまで働く意味がない」という率直な声もありました。
「困ったときはお互いさま」と労り合いながら働ける社会を目指すためにはどうしたら良いのでしょうか……。子どもがいてもいなくても、女性でも男性でも、誰もが気持ちよく働ける社会をつくっていく必要があると感じます。
総回答数:1,361票
調査方法:インターネット
調査月:2023年1月
調査・分析:ママスタセレクト編集部
文・編集部