<毒親日記:介護の葛藤>介護奮闘中、つい母に手をあげそうに「恩を仇で返すつもり?」【前編まんが】
最近の話です。私はいま、通いで実母の介護をしています。そしてここ最近、母との関係性について深く悩んでいます。
母は現在75歳。私が成人後に不仲から父とは離婚し、いまは一人で暮らしています。3歳上の姉がいるのですが、母について思うところがあったようで、一定の距離を保っているようです。
欲しいものを諦めた記憶も少なくありません。
思わず物欲しそうな顔をしたり、不満そうな表情を見せたりすると、「あなたのために言ってるんだから」と繰り返し言われつづけました。しかし勉強をはじめ、いろいろと口出しをする割には「面倒くさい」が口癖で、自分が厄介だと思ったことはいつも放置でした。お箸の持ち方が悪ければ「箸の持ち方が汚い!」と注意はするけれど、どうやって持つのか聞くと、いつも怒ったり、注意したりするだけで、何も教えてはくれませんでした。学校関係の書類なども、面倒くさがって父に丸投げしていました。いつしか「私って面倒な子なの?」と思うようになり、そのせいか私は幼い頃からずっと、母に心を許せていなかったように思います。
「いつか白内障の手術をするときのために、お母さんを実験台にしたんだね。また私はあなたの犠牲になった」と言いつづけます。あまりにしつこいので腹が立って……。
母は叫ぶように言います。私は自分が怖くなり、その日は逃げるように自宅に戻りました。
帰宅後――。「母に手をあげてしまいそうになるなんて……」とあらためて自分の行動に驚き、後悔にさいなまれます。介護中の高齢者に暴力なんてニュースを「ひどい」と思いながら見ていましたが、自分も似たようなことをしかけたのです。
私はこの日を境に、これまで以上に母との関係に悩むようになってしまったのでした。
中編へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・rollingdell 作画・べるこ 編集・秋澄乃