【後編】新入生300人、PTA役員を引き受けた親は20人……みんなはどうして嫌がるの?
今回のテーマは「みなさんがPTA活動を苦手とする理由」。新入生300人の保護者のうち、PTA役員を20人しか引き受けなかったことに衝撃を受けた相談者さんからの疑問をもとにご紹介しています。前編では「入学したばかりでは情報量が少なすぎて不安」「使う労力と時間に対価があっていない」という2つの理由をご紹介しました。はたして今回PTAを引き受け少数派となってしまった相談者さんは、同じく後悔をすることになってしまうのでしょうか? 後編では残る最後の理由をご紹介したのち、PTA役員を引き受けることでのポジティブな面も考えていきたいと思います。
3.人間関係が難しいところがある
「PTA役員になると人間関係が面倒になる」と答えてくれたママさんも少なくありませんでした。
『淡々と仕事できるならいいけど、ワガママな人やマイペースな人やヒステリックな人と意識を合わせて作業するのが難しいのよ』
『嫌なことと言えば、張り切るとウザがられることかなぁ。役員に立候補したら役員逃げたママから「あの人はできもしないくせに張り切って出しゃばりでウザい」と言われましたよ。私も人の役に立ちたいタイプだけど、嫌われながらやるのは怖いかも』
同じ役員同士で性格が合わない人がいたらそれだけでストレスでしょうし、PTAを引き受けることで厄介な人間関係に巻き込まれるという懸念も……。また良かれと思って立候補したにもかかわらず、他のママさんから反感を買ってしまったケースもあるようですね。
ただ、もしかしたら印象で断っている人も多いかも!
せっかくPTA役員を引き受けても、嫌な思いや面倒な思いをすることになってしまうのはとても悲しいものですよね。しかしなかにはこのようなコメントもありました。
『「やって楽しい」はとてもいいことだと思います。それは本当自分にいい経験となるし。ただ出来ない人にも強制をしてしまうからPTAの印象が最悪なんだと思っています』
『情報はゲットできるから! それが欲しい親は自分からやるよ。あとやらない保護者よりは目立つしね。人気者になり、一目おかれて慕われるのは確実。怖いもんなしになるよ』
PTA役員になったことで楽しい時間をすごせたり、情報収集がしやすいなどのメリットもきちんとあるようですね。そう考えるとこれまでご紹介してきたものは、あくまで“懸念”にすぎなかったのかもしれません。やらされている感のあるママと、積極的に活動したいと考えているママとでは、“PTA役員”に対しての印象は大きく違います。それに考え方だって人それぞれ。入学したばかりで役員をすることを不安に思う人もいれば、入学したばかりだからこそママ友や情報をほしいと感じる人だっているでしょう。引き受けることでなにかしら得るものがあれば、時間や労力を惜しく感じることもないはず。
今回の件で相談者さんが「苦でない」と感じたのであれば、みなさんからの推測を聞いて不安に思う必要はないでしょうし、「私って変なのかな」と心配しなくてもいいように感じます。ただ、苦だと感じる性格の人も一定数いますし、PTA経験がないことからさまざまな憶測を持っている人がいるのも事実です。もしも相談者さんと同じくPTA役員を引き受けることに悩んでいる方は、噂に左右されることなく経験してみることで「意外と楽しかった」、あるいは「全く苦ではなかった」という感想をもつことだってあるのかもしれませんよ。
文・物江窓香 編集・古川純奈 イラスト・春野さくら
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- PTA役員ってそんなに嫌?