新連載まんが【PTA役員を決める1話】「パニック障害」の私。役員にはならないと思っていたのに…
私は中学生と小学6年生の2人の子どもをもつシングルマザーです。
女手一つで必死で働いて子どもを育ててきました。誰にも頼ることなく、歯を食いしばりながら辛いことも耐えてきました。しかしここ数年、気分の上がり下がりが激しかったり、急に不安の波に押し飲まれて何もできなくなってしまうことも……。外出すらもままならなくなってきてしまい、仕事も休職することになりました。1日でも早く症状を軽くして、仕事に復帰しなくては……そんな想いを抱えながら病院の予約をした矢先のこと。子どもが小学校からPTA総会の案内を貰ってきました。
次年度の役員選抜に出席しなければいけませんが、あいにく病院の日程とかぶっていたのと、いまの体調で集団のなかに入って行く勇気がなかったので欠席することに。欠席の場合は委任状を提出しなくてはいけません。私は過去に委員を2回やっていたので、恐らく役員は免除になるだろうと思い、「一任する」に〇をつけ提出しました。
役員選抜の委任状を提出した数日後、病院で私の体調不良の診断がくだりました。 薬が処方され、病名がついたことで今までの漠然とした苦しさの原因が分かり、少しホッとしました。あとはしっかりと薬を飲んで治すだけ、そんな矢先のことでした。学校からの電話に出ると……。
こんな状態で役員の仕事なんてできるはずはありません。しかも今は体調不良で仕事も休職中。仕事を休んでいるのに役員の仕事には参加するというもの本末転倒です。
「どうしよう……。でも委任状出しちゃったし……。と…とにかく、断らなくちゃ……」
・双極性障害
『精神疾患の中でも気分障害と分類されている疾患のひとつです。うつ状態だけが起こる病気を「うつ病」といいますが、このうつ病とほとんど同じうつ状態に加え、うつ状態とは対極の躁状態も現れ、これらをくりかえす、慢性の病気です』
『人に注目されることや人前で恥ずかしい思いをすることが怖くなって、人と話すことだけでなく、人が多くいる場所(電車やバス、繁華街など)に、強い苦痛を感じる病気です(引用:厚生労働省|社会不安障害|こころの病気について知る|ストレスとこころ|こころもメンテしよう ~若者を支えるメンタルヘルスサイト~)』
『突然理由もなく激しい不安に襲われて、心臓がドキドキする、めまいがしてふらふらする、呼吸が苦しくなるといった状態となり、場合によっては死んでしまうのではないかという恐怖を覚えることもあります。このような発作的な不安や体の異常な反応は「パニック発作」と呼ばれており、パニック発作がくりかえされる病気をパニック障害と呼んでいます(引用:厚生労働省|パニック障害|こころの病気について知る|ストレスとこころ|こころもメンテしよう ~若者を支えるメンタルヘルスサイト~)』
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・ちょもす 編集・横内みか