まんが【後編】「お腹の子は誰の子……」不妊治療中、元カレと一夜の過ち……その後、妊娠が発覚した話
前回からの続き。13年ぶりに再会した元カレ、エイジと一晩いっしょに過ごしてしまった私。深く反省し、エイジとはその後、一切の連絡を絶つことを心に誓いました。
それから5日後。その日は不妊治療の通院日でした。すると……
医師の言う通りタイミングを取ったところ…… 妊娠しました。 1年以上妊活を続けてきて、やっとできた子どもです。 本来なら両手を挙げて喜ぶべきですが…… 私の心の中に、こんな不安がよぎります。(エイジの子かもしれない……)
エイジと一晩過ごしたときは、避妊具は使用しませんでした。外に出してもらいました。私が妊娠しづらい体質なので「それで大丈夫だ」と思ったのです。
でも、エイジと一夜を過ごした5日後に夫と関係を持って、そして、妊娠……。夫とは1年以上タイミングをとっても妊娠しなかったのに、どうして今回……。
そして、その子は無事生まれました。男の子でした。顔を見た瞬間、私は息を呑みます。(私にそっくり……夫にもエイジにも似ていない)
ちなみに血液型は夫もエイジも同じなので、息子の血液型からはどちらの子か判別できません。もしかしたら顔を見ればわかるかもと思いましたが、それも叶いませんでした。
それでも私は、さまざまな迷いや葛藤が全て洗い流されたような、穏やかな気持ちでした。
「元気に産まれてきてくれた……今はそれだけで十分」という気持ちでいっぱいの中、私はある大きな決意をしたのです……。
すべてを夫に話して、DNA鑑定を受けようか。もしエイジの子だったら、早いうちにはっきりさせたほうが、夫と子どものためなのではないか……。
でも、生まれてきた息子を見て、そして息子を抱っこして顔をくしゃくしゃにしながら喜んだ夫を見て、私は覚悟を決めました。
どちらの子かはっきりさせて、もしエイジの子だったとしたら、誰も幸せになれない。
それは、私が単に楽になりたいだけだ。だから、夫には何も言わない。夫の子だと信じて育てていく。
この秘密は墓場まで持って行く。
そして、一生償う気持ちを忘れないように、夫に尽くして生きていく。これから残りの人生、私はそうやって生きていく、と決めました。
2年後、成長した息子は、相変わらず私に瓜二つです。息子は最近、ボールを蹴って遊ぶのが大好きです。
夫は昔、サッカー部でした。今日は日曜日、夫は息子を連れて公園に行きました。二人でサッカーをして遊ぶそうです。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・大島さくら 作画・水戸さゆこ 編集・横内みか