【後編】ある専業主婦の節約しすぎる生活に驚く……!スキンケア用品が暴いた、ちょっと複雑な家庭の事情
「生活必需品は家計から」「嗜好品は自分のお小遣いから」という家庭のルールに従い、毎月2~3万円のお小遣いをやりくりしている投稿者さん。少しでも嗜好要素のあるものはすべて「お小遣いから」なので、毎月カツカツだそうです。
経済的に困窮しているわけではないのに、余裕がない理由は
よほど家計に余裕がないのだろうと考えた、ママスタコミュニティのママたち。ダンナさんの年収を尋ねたところ、返ってきた答えは……「1,300万円」。けっして低い数字ではなさそうですが、投稿者さんもダンナさんもお小遣いは同額の毎月2~3万円だそうです。
『失礼なんだけど、ダンナの実家があまり裕福ではない。そこそこ収入がある今も、昔からの感覚が抜けないみたいで。「スキンケア用品を買いたい」と言っても、「ドラッグストアで売っている数百円のもので十分でしょ?」って感じ。私は独身時代はスキンケアに”デパコス”を使っていたし高級下着とかも買っていたから、この状態がつらい。独身時代みたいなお金の使い方ができないのは当然だけど、もうちょっと余裕を持ちたいな。メガネやコンタクトも、お小遣いから買っているし』
同情したママたちの怒りの矛先は、ダンナさんに向かいました。
『ダンナさんは投稿者さんがフリマアプリで中古品を買っていること、知っているの? 貧しくもないのにそうしているのを知っていて、それでもその金額ですべて収めろと言うのならちょっとおかしいと思うよ。子どものボディローションを顔に塗っているなんて、あんまりだわ』
『それだけお小遣いが少ないのであれば、生活費からも出さないと厳しいと思うよ。ダンナさんもシャンプーや下着類、外食、家族へのプレゼントはお小遣いから出しているの? ふたりともお小遣いについて少し考えたほうがいいよ』
節約に励む夫の姿を見ると「もう何も言えない……」
投稿者さんがこれだけ苦しいのであれば、ダンナさんも同様のはず。しかし投稿者さんはこう言います。
『ダンナもお小遣いは同額だけど文句を言わないから、私も「キツい」とは言いにくい。「もっとお小遣いを上げよう」と何度も言っているんだけど』
投稿者さんが少ないお小遣いでガマンしている理由は、そこにあるようです。
『同額のはずなのに、ダンナは最新スマホを買う余裕もあるみたいなんだよね。スマートスピーカーとかを買って、「自分のお小遣いから出したから!」ってアピールしてくる。スマホなんかは日常生活に必須だから、「家計から出そう」と言ったんだけど。お願いすればスキンケア用品も家計から出してくれるとは思うけど、お小遣いを切り詰めてやりくりしているダンナの姿を見ていると……言えない。私も自分のお小遣いから何でも出さなきゃ、って気になっちゃう』
どうやら投稿者さんのやさしさが、過剰な節約へと向かわせているようです。貯金が増えるのは何よりですが、ここまで節約していると心まで貧しくなりそうです……。
ママたちの多くから「もっと家計から出せばいいのに」という提案がありました。なによりも問題解決への一番のカギは、投稿者さんの気持ちかもしれません。
このままでは心まで貧しくなる?今すぐ話し合いを
自分が欲しいものを好きなように買っているママたちが多かったなか、ごく少数ですが投稿者さんと似た感覚を持つママもいました。そんなママたちから、投稿者さんが少しでも楽になるように提案がありました。
提案1:お小遣いから差額分を払う
『うちも小遣いと生活費の使い分けをしているよ。シャンプーやリンスは家計から、ブランドの高級ヘアオイルは小遣いから。社会人として生活するのに必要なものは家計からなので、靴下や下着は家計からだよ。うちもいろいろ考えた。必要なものだけどブランドものやグレードの高いものが欲しいときは、安いものとの差額を私が出すことで話がついたよ。投稿者さんも、気持ちの落としどころが見つかるといいね』
差額分を払うのは、よいアイデアですね。ただ何か買うたび、差額を計算するのは大変ではないでしょうか? いっそ投稿者さんが判断している「嗜好品に近いもの」を買ったときは、お小遣いから一律1,000円、500円を出すというやり方でもいいのでは(もちろん自分が多少得をする形で)? 少しであっても差額を払えば、投稿者さんの気持ちもスッキリしそうです。
提案2:微妙なものはすべて”必需品”にする
『お子さんはまだ小さいのかな。今のやり方のままでいくと、この先お小遣いでは首が回らなくなる時期が来そう。靴や洋服がないと、子どもの送り迎えにも困るよね。お小遣い額を少なくして、すべての必需品は家計からにシフトしたほうがいいかも。私も子どもに関連するものだと、必要品と贅沢品の区別が難しくて(おもちゃとか、洋服とか)。微妙なのは小遣いから出すようにしていたんだけど、どうにもならなくなった時期があったから』
この先お子さんに「○○を習わせてあげたい」と思うことがあったとします。例えば「スイミングは溺れないために必要だから”必需品”、ダンスはそうではないから”嗜好品”」と考えたとすると、その費用は投稿者さんのお小遣いから出すのでしょうか?
投稿者さんにも、思うところがあったようです。
『本当に必需品と嗜好品の区切りが難しいんだよね。例えばただ使うのであれば1,500円のドライヤーでもいいんだろうけど、私はナノイオンドライヤーが使いたい。でもそれを家計から出すと考えると、気後れしてしまう。子ども服もちょっと高めのブランドものは、必需品ではない。私の趣味嗜好に近いから、自分のお小遣いから出している。それでまさにつらい状況になっているのかも。子どもたちは、まだ未就園児なんだ。就学したら、復職したい! ダンナとよく話してみるね』
”必需品”が生活を送るための最低限のものだとすれば、”嗜好品”は毎日に潤いを与えてくれるもの。投稿者さんはその潤いすべてを、お小遣いで補っているのです。つらいですよね。お風呂上がりに使う高級ボディローションの香りに癒やされ、「よし、明日も頑張るぞ!」と思えることだってあるのに……。
投稿者さんもダンナさんも、浪費タイプではなさそうです。いっそお小遣い制を廃止し、”必需品か、嗜好品か”と考えるのをやめてみて、新しいやりくりの仕方を探してみてはどうでしょう? 今のやり方はダンナさんには合っているのかもしれませんが、投稿者さんには(そしておそらく世の多くの女性にも)合わないよう。夫婦でじっくり話し合い、もっと心豊かに暮らせる妥協点を見つけてほしいです!
文・鈴木麻子 編集・千永美 イラスト・むらみ
関連記事
※【前編】ある専業主婦の節約しすぎる生活に驚く……!スキンケア用品が暴いた、ちょっと複雑な家庭の事情- 参考トピ (by ママスタコミュニティ)
- 専業主婦ってスキンケア用品は家計から?お小遣いから?