年中児の娘、文字の読み書きができません。どのように教えたらいいですか?
就学前に「ひらがなの読み書き」をできるようにしておきたい、と考えるママも少なくないようです。とはいえお子さんによっては、まったく文字に興味を示さなかったり、反対に教えなくてもいつのまにかマスターしていたり、と個人差が大きいようです。ママスタコミュニティに、年中の娘さんをもつママから「どうやって教えたら良い?」という不安の声が寄せられています。
『もうすぐ5歳になる年中の娘、ひらがなの読み書きができません。お風呂に「ひらがな一覧表」を貼ったので、少しは読めるものもあるようですが。名前だけは書けるようにと紙に書いて「真似してみて」と言っても、鏡文字になったりして全然書けません。こうだよと強めに言うと泣き出す始末で教えようにも教えられません。みなさん、どうやって教えているのでしょうか』
投稿者さんのお子さんはひらがなの習得に意欲的ではなく、ママが教えることも拒んでいるようです。途方に暮れるママにアドバイスが寄せられました。
絵本の読み聞かせは効果的
文字に興味をもつきっかけとして「本の読み聞かせ」を勧めるママたちがいます。
『絵本を毎日読んでいたら、ひらがな、カタカナの読み方は3歳ぐらいで覚えた。1人で本を読みたかったみたいで、テレビの字幕や身近な漢字も聞いてくるようになったから教えたよ。でも、読めても書けなくて、小学校入学前に名前だけ書けるようにしたよ』
『ひらがな単体で教えるより、絵本の読み聞かせをしたり、絵本を読ませた方が覚えるよ』
『絵本の読み聞かせしてる? たくさん文字にふれると自然と覚えて自分から興味を持って書いたりするようになると思う』
文字そのものを教えるよりも、絵本の読み聞かせをしながら一緒に読むことで、自然と文字に興味をもつようになった、という経験談です。お子さんも机に向かって文字を書いたり覚えたりするよりも、好きな絵本をママと一緒に読む方がずっと楽しく覚えられそうですよね。
お手紙交換はどう?
『手紙のやり取り好きだったから、自分の名前や友達の名前、好きなキャラクターを私がペンで書いて上から色鉛筆でなぞらせてたよ。真似じゃなくて、なぞるのが良いと思う』
『うちの子は友達とお手紙交換するようになって文字に興味出てきたよ』
『まずは3-4文字から、短いお手紙を書いてみたらどうかな?』
4-5歳になると、幼稚園や保育園で「お手紙交換」を始めるお子さんもいるようです。それをきっかけにして「文字を書いてみたい!」という意欲が生まれることもあるでしょう。以前、保育士をしている友人から「3学期になると年末年始に年賀状をやりとりした大人の姿を真似して、子どもたちが年賀状ごっこを始める」と聞いたことがあります。まずは「おじいちゃん、おばあちゃんにお手紙を書いてみようか」と誘ってみるのも良いかもしれませんね。
小学校で丁寧に教えてくれるから心配ない!
就学前に文字の読み書きをしておかなくては! と焦るママたちがいる一方で「小学校で教えてくれるから大丈夫」と答えるママたちもいました。
『私自身、名前しか習った記憶がなくて、自分の子も名前しか書けなくて小学校行ったけど、あっという間に覚えてきたよ。変に教えてないから逆に書き方とか吸収しやすかったみたい』
『お受験するならわからなくもないけど、公立の小学校通わせるのならいらないよね。変に覚えると小学校に入ったときに文字のくせがついてて直すのが大変だよ』
『小学校にあがったら、ひらがなからやるから、無理して教える必要はないと思う』
自宅学習で文字を習得したお子さんは、鉛筆の持ち方や文字にクセがついていたり、書き順が間違っていたり……ということがあるようです。もちろんママが付きっきりで丁寧に教えてあげられるのであれば心配ないのですが、お子さんに任せっきりとなると弊害もあるようです。じつは筆者の息子も文字に興味をもつのが早く、自己流でマスターしてしまったために、字は乱暴、そして悪筆……。現在、その矯正に四苦八苦中です。小学校で「丁寧に書く」ことを学ぶのは、結局は文字の習得への近道なのかもしれないと思わされています。
子どもの興味のあることを上手に利用して
『知らない間に、勝手にできるようになってたわ』
文字に興味を持つのは個人差が大きいようで、親が気づかないうちにマスターしていた、というお子さんもいるようです。筆者の周辺でも「『ポケットモンスター』(ポケモン)のキャラクターが好きで、ひらがなよりもカタカナを先に覚えた」という男の子や「『すみっコぐらし』が大好きで、キャラクター図鑑を眺めているうちに覚えていた」という女の子もいます。わが家の息子も動物図鑑と昆虫図鑑で読むことをマスターし「見たことのある生きものを書き留めておきたい!」という一心から文字を書くことを覚えました。お子さんの好きなものをきっかけにして文字に興味をもたせる、というのは自身の経験からも効果的だと感じています。
本人のやるき次第 。焦らなくても大丈夫
『本人に覚える気がないなら無理に教える必要もないと思う』
『うちは上の子は丁寧に教えたけど、下はお風呂に貼ってある「あいうえお表」で勝手に覚えたよ。本人が興味を持たないと伸びないと思うし、焦らなくてもいいんじゃない?』
『うちの子は年長くらいからやってたと思う。年中さんならまだ焦らなくていいよ』
『周りに流されてなんでもかんでも急ぎすぎない方がいいよ。年中なんて書けなくても大丈夫』
『年中ならまだ良くない? 無理してやらせなくてもいいと思うけど。今はひらがな一覧表で何となく覚えたり、本の字を指でなぞりながら読むとかそんなんでいいんじゃない?』
『親が必死すぎるから泣くほど嫌なんだよ。楽しくないと興味持たないと思う。そのうち書けるようになるから、気楽にいこう!』
投稿者さんのお子さんは5歳目前とはいえ、年中児です。年齢的にまだ早いのでは? と考えるママたちもいるようですね。年齢があがることや周りのお友達に影響を受けて、自然と文字に興味をもち、習得していくこともあるでしょう。自宅でママが教えるのであれば、コメントを参考にして「絵本の読み聞かせ」や「文字をなぞる」練習から始めてみるのはいかがでしょうか。また、お子さんのやる気スイッチが入るようなキャラクターを探してみても良いかもしれませんね。いずれにしても、焦らずにお子さんのペースにあわせて根気強く向き合っていくことが大切なのではないでしょうか。
文・すずらん 編集・横内みか イラスト・Ponko
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