【中編】長い不登校期間「寄り添い方」がわからない……。追いつめられていくママのお話
中学校に入学してすぐ学校へ行けなくなってしまった息子。
今日もゲラゲラと能天気に動画を見て笑っています。もう23時です。普通に学校に行ってる子どもであれば、寝る時間でしょう。
ずっと気を付けてきたのに……思わず口から出てしまった言葉をなかったことにはできません。
息子が不登校になってから、私は常に矢面に立たされている気分です。母親として息子の代わりに窓口になり、外部の人々の対応をしなくてはいけません。学校の先生、PTA、ママ友、職場、親族、……あらゆるところから心配されたり、育て方を間違えていたのではと非難されたり。
でも親として逃げるわけにもいかず、それが母親にとってどんなに辛く、苦しいことか、誰にもわかってもらえない……。私の生活はこの子だけじゃない。下に弟だっているし、家事だってやらなきゃいけないし、パートにだって行かなきゃいけない。
なのに子どもの前では辛い顔見せるな、接し方に気をつけろ、愛情を注げなんて……。
「もう充分注いでるよ。ずっと見守っているよ。私の何がいけなかったの? 子どもの不登校が解決する前に私がおかしくなる……。もう無理。」
そんなボロボロな状況で、スクールカウンセラーの先生との面談がありました。限界だった私は、先生と二人きりで話をさせてもらいました。
「……もう無理です。私の何がいけなかったんでしょうか……」
気持ちを吐き出すと、先生はこうおっしゃいました。
「不登校になるのは誰かが悪いわけじゃありません。子どもが悪いわけでも、親が悪いわけでも、学校が悪いわけでもないんですよ。ちょっとしたボタンの掛け違えや、タイミングが重なってなってしまうものなんです。誰にでもなる可能性があるんです」
先生はさらにこう続けました。
「不登校の期間は人それぞれですが、不登校期間はその子にとって必要不可欠なんです。まわり道に思えた道も、実は近道なこともあるんですよ」
不登校の期間がいつまで続くのか不安だし、息子とどう接していいかわからない……。
このスクールカウンセラーの先生の言葉は私と息子に変化をもたらしてくれました。変わっていくわが子……不登校の結末は!?
後編へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・べるこ