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なかなか昇級しない息子と、すでに段位のママ友の娘。「妬ましくて仕方ない」ママへの提案とは?

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スポーツや楽器の演奏など、お友達と一緒に習い事をしている子どもは少なくなさそうです。気軽で楽しいだけの習い事ならよいのでしょうが、そこで何かしらの選抜や能力によるクラス分けなどがあったとしたら? 「よくないこと」と理解しつつも、ついわが子とそのお友達を比べてしまうかもしれません。

ママスタコミュニティにそうした悩みをアップしたのは、わが子に書道を習わせているママでした。年長から通いはじめ小学3年生になった息子さんの腕前は、現在3級。一方で小学生になってからはじめたママ友の娘さんは、すでに段位(級を卒業した人)。投稿者さんは「そのママ友が妬ましくて仕方ない」とまで言います。

後から入ったママ友の娘が評価されるのは、納得がいかない。

『うちの息子はなかなか級が上がらず、あっという間にママ友の娘に抜かれました。書いた字を見比べてもそこまで差がないように思えるので、悔しいです。ひいきをされているように思えてしまいます。ママ友は「毎日練習しているよ」と言いますが、うちだって毎日練習しています。息子の字は、嫌われているんですかね。
ママ友は以前に習字を習っていたようで、教えてあげたりもしているようです。私は習っていなかったので、アドバイスしようにもできません。息子は習字が大好きなのに、結果がついてこない。モヤモヤしています』

せつない状況ではありますが、多かれ少なかれ身近に似たようなことはあるのではないでしょうか? 投稿者さんはその「ママ友の態度が気に入らない」と、さらに続けます。

ママ友本人に対する複雑な心情もある……。

『ママ友はお稽古の日に娘が友達と遊ぶ約束をしたら、そちらを優先させるような人です。「お稽古を休ませてまで友達と遊ぶのは、よくないんじゃない?」と言ったら、「友達と仲よくしてくれるほうがうれしいし、そこまで習い事に力を入れているわけじゃないから」と。余裕しゃくしゃくな感じが鼻につきます。毎回真面目に通っている息子が、かわいそうです。自分でもお門違いな妬みだと、理解はしているのですが』

ママたちからは「子どもは親の通知表じゃない」「子ども自身の成長をみてあげて」と厳しい声が

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「お門違い」という自覚はあるものの、どうにも嫉妬が止まらない投稿者さん。他のママたちからは厳しいコメントが寄せられました。

『子どもの進級は親の通知表じゃないのに、ちょっと勘違いをしているんじゃないのかな。矢面に立たされる子どもがかわいそう』

『どの習い事でもそうだろうけど、子どもが負けず嫌いだったりで悔しがるのはわかる。でもその親が妬んだり張り合おうとするのは、どうなのかな? なんのための習い事なの?』

習い事をしているのは、子どもたちです。投稿者さんはわが子と自分を一心同体のように考えていそうですが、尊重すべきはわが子の気持ち。ママの気持ちではありません。

『”ひいき”なんて思い込むのはやめなよ。なんのために書道をやらせているの? 自分の子が人より秀でていたら、優越感に浸るためなの? 小学3年生の男の子が嫌がらずに書道に通い続けているなんて、それだけでも立派だよ』

『息子さんを誰かと比べないで。今の息子さんを、習字をはじめたころの息子さんと比較してあげて。習いはじめより息子さんは字がうまくなった。それだけではダメなの?』

生まれつきの能力の差はある?でも努力は無駄にならない!

ママたちの言葉は前提として、”書道”という優劣が微妙なもの特有の事情もあるようです。

『教室によって違うかもしれないけど、うちは毎月検定してくれるところに通っています。いつも見てくれる先生が審査をしているわけじゃないから、ひいきはないと思いますよ。字のきれいさだけじゃなく、字を曲げる位置やマスの中でのバランスを見ているはずです』

『書道も流派があるからその流派向きじゃなかったり、他の流派のほうが上達しやすかったり。あと先生の力量もあったりしますからね。私はなぞり書きからはじめるセット教材を使う教室では、まったく伸びず……。熱心な指導の他の教室に変わったら、賞がいただけるようになりましたよ』

向き不向きというのも、もちろんありそう。

『やっぱり習字にも、センスってあると思う。私も同じ教室に同級生がたくさんいたけど、同じ先生に教わって同じ見本を見ていても、やっぱりその人なりの字になるんだよ。上手な子は初見でも、それなりにうまかった。でもお子さんが楽しく通えて頑張っているのなら、それが一番じゃないかな。親が他の子と比べるって、きつくない? 習い事のスタンスは、他の人間が口を出すところじゃないよね。
私の友達にも塾より子ども会の行事を優先させちゃう子がいたけど、地元トップの私立中学校に合格したよ。受験準備をはじめたのも遅かったのに。できる子、ってやっぱりいるんだよ』

『書道の段・級は教えている先生が決めるものではなく、定められた機関に提出して決まるものだよね? 投稿者の息子さんは、書道に向いていないのかも。ただ生まれ持ったものはあるけど、お手本を真似てきれいな字に近づけていく上達方法もあるよね。好きでやっているのなら、だんだんうまくなると思う。続けてみて!』

そもそもなんのために、息子さんに書道を習わせたかったのか? 投稿者さんもよくよく考えてみれば、わかりそうなものです。昇段・昇級のためではなく、きれいな字を書いてほしかったからではないでしょうか? ゆっくりかもしれませんが着実に級をあげているのなら、その目的はちゃんと達成しているように思えます。息子さんは、ちっとも「かわいそう」なんかではないのです。

どうにもならない妬みを抱えるママへの、意外なアドバイスとは?

投稿者さんは自分が書道を習ってこなかったことに、引目を感じているようです。投稿者さんが抱くコンプレックスを感じたママたちからは、意外な提案が寄せられました。

『可能であれば、投稿者さんも一緒に習字を習ってみたら? 自分が習うことで息子さんにアドバイスできることもあると思うよ』

『うちの下の子は字が得意だったから、上の子より後に入ってあっさり抜かしました。上の子は習字は嫌いじゃないけど、言われたことだけやっていた感じ。下の子はお手本のように書くのが楽しいみたいで、かなりこだわって仕上げていました。ちなみに私も下の子がきっかけで、書道をはじめました。書道は奥が深いです。難しいです。投稿者さんもやってみるといいですよ』

大人になってから書道をはじめる人も、そう珍しくないようです。きれいな字を書けるようになるだけでなく、集中力が増したり心が落ち着く効果もありそうですよね。「”道”とつく習い事は人と比べるものではなく、自分と向き合うものだよ」という素敵なコメントをくれたママもいましたが、だからこそ奥が深いのでしょう。
これこそ「よくないこと」と自覚していてもつい妬んでしまうという、今の投稿者さんにぴったりの解決策かもしれません。息子さんと一緒にやることで書道の難しさ、楽しさを共有できるようにもなりそうです。息子さんだってモヤモヤを抱えているママよりも、一緒に同じことを学ぼうとするママのほうがずっと嬉しいのではないでしょうか?

文・鈴木麻子 編集・しのむ イラスト・カヲルーン

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参考トピ (by ママスタコミュニティ
なかなか級が上がらない息子と妬み