【後編】不倫相手を妊娠させた夫。でも悔しくて離婚したくない……
夫が不倫相手を妊娠させた! どうすればいいのか迷っていたけれど……。
私も夫も結論を出せないまま、数日が経過したある日、相手の女性の弁護士から書面が届きました。はっきりしない夫に業を煮やしたのでしょう。
いよいよ彼女が現実的に動き出したのをきっかけに、私もまた「認知する」というのはどういうことなのかを調べることにしました。
「養育費の支払いはもちろんだけど……戸籍にも残るんだ」
調べを進めていくほど「認知する」ということがただの口約束のようなものではないことに気づかされます。
養育費だけ払って、あとは素知らぬ振りをしておけば、子どもたちには知られずに済むのでは……なんて甘い考えだったのです。
今は子どもが小さくて何もわからなくても、いずれ成長して戸籍を見たり、さらに遺産相続のときなどに、父親の裏切りを知ってひどく傷つけてしまう未来が見えて私はぞっとしました。
そして、あらためて夫への強い怒りが沸きました。
今ある世間体だけを守ろうとしてはいけなかったんだ! 私は目を覚ましました。
夫は相変わらず私には反省の態度を見せておきながらも、女性からの連絡は絶えないようでスマホを抱えながらコソコソと逃げ回っていました。
もちろん、弁護士が出てくるまでに事態が大きくなっただけに、連絡のやりとりくらいはあるかとは思います。けれど、もし相手の要求通りにすぐ認知をして養育費を払い始めたとしても、それだけであとは無視! ……とはきっといかないでしょう。
妊娠。そしてこれから出産、育児をしていく中で、父親が必要だと感じる場面があるのはよくわかっています。今は、シングルマザーになると覚悟を決めて夫には頼るものか! という彼女はプライドを持っているのかもしれません。しかし今後事あるごとに夫を呼び出して、私から”借り出す”可能性は十二分に考えられます。
まるで夫の”シェアリング”。冗談じゃありません。
「そんな夫も父親もいらない!」
不倫相手の女性が争うことを決めたのと同じように、私も戦う決意をしました。
彼女からの子どもの認知請求と私からの離婚請求――
夫がこの二つの訴えに頭を抱える未来は……すぐそこに近づいてきています。
原案・ママスタコミュニティ 作画・Ponko
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