歩くのが遅い新1年生。一緒に登校してくれる近所の子についていけない……。ママができることとは
小学生の登下校、子どもがまだ低学年のころは登校班があると安心ですよね。一方で集団登下校をしていない地域(小学校)も、珍しくないようです。入学したての子がいる家庭では「うちの子、ちゃんと通えるの?」と不安になることもあるでしょう。近所に同じ小学校に通う子がいれば一緒に行ってもらうと助かりそうですが、そう簡単には行かないようです。
30分の通学路。スタスタ歩く兄妹と、どんどん距離ができるわが子
ママスタコミュニティに新1年生のママからの投稿がありました。登校班がないため、同じ幼稚園に通っていた仲よしの兄妹に連れていってもらっているそうです。ただわが子の歩く速度がとにかく遅いのだとか。
『近所のお兄ちゃんは小学5年生、妹は同じ新1年生。一緒に登校してもらっているのですが、うちの息子が遅すぎて20mくらい先を歩いています。一応後方の息子をチラチラ確認して待っていてくれたりするのですが、しばらく歩くとまた20mくらい離れてしまいます。今は学校がはじまったばかりなので私もついていっているのですが、私がいなくなれば息子も少しは早く歩くようになるのでしょうか?』
近所のお兄ちゃんの妹さんは同じ新1年生であっても、お兄ちゃんについて歩いているとのこと。同級生なのに歩く速度に差が出ていることを投稿者さんは気にしています。
『うちは男の子なのに「暑い」「疲れた」と言いながら歩いていますが、妹さんはなにも言わずスタスタ歩いています。本当に情けない……。学校までは大人の足で20分ほど、1年生なら30分くらいかかるであろう距離です』
同じ小学生でも高学年と1年生とでは、歩くスピードに差があって当然でしょう。近所のお兄ちゃんの妹さんはふだんからお兄ちゃんと一緒にいることで、しぜんと早い歩き方が身についているのかもしれません。
息子さんはママである投稿者さんがいることで、甘えているのでは? と推察するママもいました。
『小学5年生なら親がいることに遠慮して、わざと離れているんじゃないかな? 投稿者さんがついていかなければ、多分新1年生に合わせて歩いてくれると思う。新1年生も離れないように、自分からついていくようになるよ』
『うちも登校班がなく、1学年上の近所の子が一緒に行ってくれていた。わが子も歩くのが遅かったんだけど、後ろを気にしながら行ってくれていた。親がいたら、遠慮しちゃうと思うな。小学5年生なら、1年生の面倒をみてくれる気はあると思うよ』
さらには、こうした提案も。
『小学5年生と1年生じゃ、歩幅も違いすぎるからね。5年生にお願いをして、1年生の後ろを歩いてもらったらどうかな?』
”つれていく”のでなく”見守る”というスタンスに替えてもらってはどうか、ということですね。
歩くのが遅い近所の子どもを、毎朝お世話するのはプレッシャー?
投稿者さんによれば、ご近所の兄妹のママさんもやさしい人のようです。
『今日もどんどん置いていかれてしまい、あちらのお母さんから「早く行ってしまって、ごめんなさい」と言われました。私たち親子にかなり気を遣ってくれています』
一方でママたちから寄せられたコメントのなかで少なくなかったのは「あちらの親子の厚意に甘えすぎているのでは?」というコメントでした。
『兄妹と投稿者さん親子が、別々に登校すべき。歩くのが遅い投稿者さんの子に、つきあわされる兄妹がかわいそうすぎる』
『え? 登校班でもないのに、よその子どもに世話させているの? ひとりで行く練習をさせるか、早く歩くように注意しなよ』
『うちはその兄妹みたいに、近所の1年生を連れていく側。待っていてあげても歩くのがかなり遅いみたいで、「無理!」と言っていた』
ご近所兄妹は、本音では「もう一緒に行くのはイヤだ」と思っているのかも? とママたちからのコメントは続きます
『先に行ってもらったら? 責任感のある子には、一緒に行くことが負担になっているかもよ』
『自分のきょうだいなら「遅いから、一緒に行くのはイヤだ」って言えることも、よその子に対しては言いにくい。上の子がひたすらガマンするだけだよね』
ともするとあちらの家庭では、「つれていくの、もうイヤだ」「そんなこと言わないで、つれていってあげなさい」という会話が交わされている可能性もあるかもしれません。
慣れるまではママが通学路の途中まで送ってあげても
現時点で投稿者さんがついていっているのであれば、今後はそのまま自分たち親子だけで登校すればよいのでは? とのアドバイスがありました。
『うちは小学6年生と小学1年生の兄弟。最初にふたりで登校させたけど、弟の歩くスピードが遅すぎて「イヤだ」と。近所にいる同じ学年同士の兄弟も同じように登校していたのを見たけど、お兄ちゃんの顔が死んでいた(笑)。「遅すぎて本当にイヤだ、つらい」と、兄同士で話したらしい。今日からは私が下の子と一緒に行くことにしたよ。兄弟でさえつらいのに、他人の1年生を連れていくなんて、かわいそうすぎる。ありえない。やめてあげて!』
子どもの足で30分といえば、そこそこの距離。わが子を年上の子に任せるママは安心でしょうが、任された子のほうは毎朝30分間のプレッシャーを抱えることになりますね。
『うちも登校班とかのない地域だよ。あるていど行くとボランティアのおじさんが立っている道路に出るから、しばらくはその手前まで送っていたよ』
『うちは登校班があるけど集合場所から学校までたったの500mだから、危険な交差点を過ぎたらみんなバラバラに登校している。遠いところに住んでいる子たちは、半分くらいの地点まで親が付き添っている』
『上の子のときは誰かと一緒に行くんじゃなく、みんなの流れについていくように言ったよ。方向は同じだから大丈夫だよ。今は下の子が新1年生。途中まではきょうだい一緒に行くけど、上の子が友達と合流するとやっぱり置いていかれるみたい。後ろからついていってるって』
ご近所の親子には「ごめんなさい」と「今までありがとう」を言って、別々に登校してはいかがでしょうか。通学路に慣れるまでは、ママが途中まで送り迎えをしてあげたほうがよいかもしれません。息子さんが同じ方角から通うお友達を見つけるなどして「ママはもう来なくても大丈夫」と言うまでは、親子そろっての登下校という貴重な時間をしばらく楽しむのもよさそうですよ。
文・鈴木麻子 編集・しのむ イラスト・春野さくら
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