え!?これ高額なんじゃ……義父がプレゼントをくれる理由とは
「げっ……」
高そうなブランド物のアクセサリーを取り出し私は気が滅入ってしまいました。
これは年末に義実家に行った時にクリスマスプレゼントとして義父からもらったもの。
「どんどん金額があがってってる」
実は義父とは以前大喧嘩をして、しばらく疎遠になっていたものの(義母は他界している)
現在は和解して数ヶ月に一度くらいは顔を見せにいっています。
向こうも悪いと思ったのか、和解後は行く度理由をつけてプレゼントをくれます。
最初はちょっとしたお菓子、それが高めのアウターや靴など衣類品になり……。
そして今回、これ……。
「ちょっとこんな高価なもの……もらえないんだけど……」
「気持ちなんだからさ、貰っておけばいいじゃん」
私の複雑な思いは伝わらず、旦那は知らん顔。
以前もそれとなく伝えたところ、ヒートアップし喧嘩になってしまったので深追いは避けたい……。
簡単に言うと、気味が悪いのです。
和解したとは言え、高額品や身に着けるものを頂く間柄ではないし、それを使用するほど好みがあうわけでもない。
恩だけ着せられて、タンスの肥やしになります。
このままどんどん金額が上がっていったらどうしよう……。
かといって、厚意(であると信じたい)で贈って貰った品物に対して、直接意見を言うのは、角が立つしなぁ……。
(義父と立つのはいいんだけどまた旦那と喧嘩になりたくない!)
この薄気味悪い状態……どうしたら回避できるだろう……。
そんな事ばかりを考えていたが、次の訪問時、意外な事実が発覚したのです。
「最近の若い子は、ああいうの好きかね?」テレビで流れる商品を横目に義父がきいてきた。
あ、やばい……。次のプレゼントにするつもり……?
ゾッとしつつ聞き流していると……。
「あいつ(義母)がな、生きてた頃、すぐ言い争いになって、なんにもしてやれなかったからな。
君と言い合いになったとき、あいつのこと思い出したよ。
なんでもっと優しくしてやれなかったのかって。
だから…なんだろうな。あいつへの罪滅ぼしでもあるんだよ。
君になにかやろうっていうのはね。
なんのつもりだって思ってるかもしれないけど、受け取るだけ受け取ってやってくれ」
いつもよりお酒が進んだ義父は、少し涙目になりながら義母の仏壇を眺めていました。
原案・ママスタコミュニティ 作画・んぎまむ
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