子どもへの「本の読み聞かせ」いつまで続ける?本選びに困ったときにおすすめのサイトもご紹介
寝る前や自宅で過ごす時間でお子さんに本の読み聞かせをしているご家庭もあるかと思います。しかし「読み聞かせっていつまで続けると良いの?」とお悩みのママはいませんか? 我が家にも幼稚園児がいて本の読み聞かせを毎晩の習慣として続けていますが、本人はいつまで喜ぶのだろうかと悩むこともしばしばです。
また「同じ本しか読まない」「本の選び方が分からない」という本の読み聞かせを続けていく上での悩みもあるのではないでしょうか。筆者の知り合いのママの声を紹介しながら、文部科学省発行の「絵本で子育てを楽しく」を参考に「本の読み聞かせ」について考えてみたいと思います。
同じ本を繰り返し読んでも大丈夫!
「好きな絵本を持っておいで、というと毎回同じ本を選びます。内容はもちろん、文章もすべて覚えているのにどうしてだろうと不思議で……。読む側としてはとっくに飽きているのですが」という疑問をもつ4歳の男の子のママの話を聞きました。このようにお気に入りの本を何度も読まされるというママも多いのではないでしょうか。
文部科学省発行の「絵本で子育てを楽しく」には、「同じ絵本ばかりを読みたがりますが、このままでよいのでしょうか」という質問に対して、以下の答えが書かれています。
『心配はいりません。お気に入りの絵本ができることはすばらしいことです。子どもが満足のいくまで何度でも楽しむと、興味・関心はうつっていきます。気になるようでしたら、好きなページや場面から、少しずつジャンルを広げてみてはいかがでしょうか』
繰り返し読むことに読み聞かせる親はつい面倒になったり意味があるのかと不安になったりしがちですよね。しかし子どもにとっては理由があり楽しんでいるようです。同じ本をとことん楽しんだあとには、関連性のある本を選んでみてはいかがでしょうか。動物が出てくる絵本が好きなお子さんには、動物の生態を描いたものや動物園の様子が分かる本、飼育員や獣医の仕事が分かる本……と選んでいくと、お子さんの興味の幅も広がっていくかもしれません。
じっと聞いていられない子どもに読み聞かせは無意味?
「せっかく読み聞かせをしても、じっとしていないし聞いてくれない。本に一切興味がない子になったらどうしよう」と悩むママはいませんか? 「絵本で子育てを楽しむ」には、以下の答えが書かれています。
『気長に挑戦しましょう。子どもが小さい頃は、なかなかおはなしを聞いてくれないことがあります。子どもが気に入った絵を見たり、おしゃべりをしたりして、少しずつ絵本に親しませましょう。子どもが興味・関心を持ちはじめると、少しずつ見てくれるようになります』
ストーリーから脱線しても、お子さんの反応や親子の会話を楽しむことで、少しずつ絵本が身近に感じられるようになるようです。お子さんのペースに気長に付き合いながら、読み聞かせの時間を楽しめると良いですね。
読み聞かせはいつまで続けるもの?
読み聞かせはいつまで続けるもの? という疑問には以下のアドバイスが載っています。
『「子どもが字が読めるようになったから」といって、読み聞かせをやめていませんか。文字を読めても、おはなしを楽しめるとは限りません。また、ひとりで本が読めるようになっても、おはなしを聞くよろこびは別のものです。小学生には小学生の読み聞かせの楽しさがあります』
知り合いのお子さんでも小学校高学年になっても読み聞かせを楽しみに待っていると聞きました。自分で黙々と読むのとはまた違い読んでもらうとコミュニケーションもとれるので別の楽しさがあるのでしょう。また「小学生になったら読み手を交代して、子どもにママが本を読んでもらうのも良い」とあるママからの提案もあり実践してみたいと思いました。読み聞かせは就学前までなどと限定せずに、出来るだけ長く続ける方法を模索してみると良いのかもしれません。
どんな本を読んだら良いの?本選びに困ったときにおすすめのウェブサイトなどをご紹介
子どもにはたくさん本を読ませたいものの日々の本選びも大変ですよね。「自宅の本を読みつくしてしまった」「新しい本選びに困っている」というママの悩みを耳にすることがあります。そんなときにはインターネットのサイトや図書館を利用してみるのはいかがでしょうか。参考になりそうなウェブサイトをご紹介します。
文部科学省のサイト「子どもの読書情報館」を利用してみましょう
文部科学省のサイト「子どもの読書情報館」では、司書教諭や公共図書館職員、読者ボランティアなどが選んだ本を、該当する年齢区分や探したいジャンル、投稿者の欄にチェックを入れるだけで簡単に検索できます。まずはお子さんの年齢区分や好きなジャンルに絞って探してみてはいかがでしょうか。
「日本絵本賞大賞」の受賞作品を選ぶ
全国学校図書館協議会などが主催する日本絵本賞で特に優れた絵本に授与される「日本絵本賞大賞」の受賞作品を選ぶのも良いでしょう。受賞作は書店や図書館に並ぶことも多いので、手に取りやすいと思います。話題の絵本を楽しめる良い機会なのでぜひ手に取ってみてください。
地域の図書館を利用する
地域の図書館では、図書館員から困ったときや迷ったときにはアドバイスが受けられることがあります。本選びに困ったら相談してみるのも良いですね。図書館によっては、図書館員が選ぶおすすめの本を用意しているところもあるので図書館を利用してみてはいかがでしょうか。
読み聞かせで親子の時間を楽しんで
ママたちの日常は忙しく、読み聞かせの時間を確保するのは難しいものです。しかし時間にゆとりのあるお休みの日や、寝る前の数分など、わずかな時間でも読み聞かせにあててみてはいかがでしょうか。きっと親子で濃密な時間を共有できることと思います。今回紹介したウェブサイトや図書館を利用して、ぜひお子さんのお気に入りの本をたくさん見つけてくださいね。
文・すずらん 編集・秋澄乃