ママ友全員と仲良くしようとしてたけど……人間関係がんばるのをやめました
幼稚園児の娘はとあるダンス教室に通っているのですが、そこのママ友付き合いにかなり息苦しさを感じています。
でも……「みんなと仲良く楽しくすること」「輪を乱さないこと」。
幼少期からそんな言葉を無意識のうちに刷り込まれていた私は、「そこにいるママ全員と仲良くしなければいけない!」と思っていたのです。でも……いくら話してもそっけない態度を取られたり、グサッとくるようなキツい一言を言われたりすると、心がすり減ります……。
そんな心労からか、ついにある日、プツンと糸が切れたように、ベッドに倒れ込んだまま動けなくなってしまいました。まだ夕食の支度があるのに……娘のお風呂と歯磨きも終わってない……パパが明日着ていくシャツのアイロンがけも……でも、身体が鉛のように重くて動かない。
たまたま早く帰ってきた夫に娘の世話を代わってもらい、私はその日、先に休むことにしました。久々に寝室で1人きり……ベッドの中でぼんやりと考えます。
どうして私、あんなに無理してしまったんだろう。気の合わない人に無理やり合せて、傷付いて、悩んで、ストレスでぐったり……。
そんな時間の使い方、もったいなくない? 一度きりの人生なんだから。もう自分の心がすり減るような人間関係はやめよう。がんばるのをやめよう……!
そして、娘の習いごとの日。
私はそこにいるママさん全員に明るく笑顔で元気に挨拶をしたあとは、気の合うママ友2~3人とだけ話をしました。苦手だな……と思っている人には、必要以上に話しかけない。係の仕事とか、どうしても用があるときだけ、明るく元気に会話をする。でもそれ以上は深追いしない。
そうしたら、ものすごく楽になりました。苦手なママさんたちも、ちゃんと挨拶さえすれば会話が減ったことは特に気にしていないみたい。何だ、最初からこうすればよかった……!
かつては私の中に「その場にいる全員から好かれたい、良く思われたい」という願望があったようです。でもあんなにストレスを感じ疲れ果てたことで実感しました。仕事で同じチームとかだったら仕方ないけれど、そうでない場所では人間関係はがんばらなくていい。挨拶など大人の礼儀をちゃんと果たせばあとは好きにしてもいい。
娘がいなかったら気づけなかったこと。子育てをする過程で親である私も少しずつ成長していくんだな……と実感しました。
脚本・大島さくら 作画・Ponko