「ママに怒られるよ!」という叱り方はやめてほしい。叱ることの本当の意義は?
子どもが何か悪さをしたり、注意しないといけないようなことをしたとき、家庭内で「ママに怒られるよ!」という叱り方をする人がいるようです。たとえば「ママに怒られるから静かにしなさい」「ママに叱られるからちゃんと食べなさい」など、叱られる理由が「ママに怒られるから」になってしまうのだそう。でも、その叱り方はママからすると納得がいかないですよね。ママスタコミュニティにも、旦那さんやおばあちゃんなどがそういう叱り方をするというママからの投稿がありました。
『パパやおばあちゃんが我が子に「ママに怒られるよ」と注意するからイラッとする。そうではなくて、ちゃんと叱られる理由を言わないと伝わらないでしょう。うちの子はまだ2歳だけど、わからないなりにちゃんと話す必要はあると思う。なんでママに怒られるのかを分からないと』
他のママたちにも同じような経験があるようで、「わかる」というコメントもありました。ママたちの意見を踏まえて、叱るときに大切なことも読み取っていきましょう。
自分の言葉で叱ってほしい
旦那さんや義母が「ママに怒られる」という叱り方をする家庭はほかにもあるようです。そのことに「なぜ?」と疑問を感じているママたちは、自分の言葉で叱って欲しいという気持ちを教えてくれました。
『旦那はやめてくれたけど、義母はこれ見よがしに子どもに言ってるわ』
『なんで、自分で注意しないんでしょうね。目の前にいて気付いてるんだから、自分の言葉で注意すればいい』
なぜ「ママに怒られる」と言うのか?
子どもを叱るとき、旦那さんを始め周りの人がなぜ「ママに怒られる」と言うのか、その理由を端的に教えてくれた投稿がありました。あるママは、子どもに嫌われたくないからではないかと語っています。
『こう言う言い方する人は自分が子どもに嫌われたくないんだと思う』
「躾は母親がするもの」だと思っているために、このような言い方をするという方も。でも、旦那さんも親であることは変わりありません。ママに怒られるという言い方では、父親である自分は怒っていないということになりかねません。
『うちの旦那も「ママに怒られる」と言う! 自分でちゃんと言いなよと思う。言ってみたら、躾は私の仕事だとか。「あなたも親でしょ?」と思うけど』
自分も「ママに叱られるよ」と言ってしまうというママからも、理由を含めたコメントがありました。
『私も姪にママに怒られるよと言う。私の子どもじゃないから躾は親がすればいいし、私が怒るよりママが怒る方が効果的』
ママがいないときはいいの?
『この怒り方だと、じゃあママがいないときならやってもいいのかってなるよ』
コメントのように、「ママに怒られる」という言い方にすると「ママがいないときならいいの?」と子どもが思ってしまうかもしれませんね。あるいは、「パパの前ならいいの?」と子どもが勘違いをしてしまう可能性も否定できません。
大切なのは「なぜ怒られたのか?」を教えること
子どもを叱るとき「ママに怒られる」という言い方をしてしまうと、「ママに怒られるからしてはいけない」と子どもが思ってしまうかもしれません。でも、叱るときに大切なのは、「なぜダメなのか」を知ることではないでしょうか。
『なんでこんなことをしたらダメか、パパやおばあちゃんが叱ったり注意して欲しいね。ママだけでなく悪いことや危ないことをしたら、みんな怒ったり心配するんだよと教えたいね』
『この怒り方はダメだよね。どんなに小さくても、なぜダメなのか教えて叱らないと』
『わからないなりにちゃんと話す必要はあると思う。なんでママに怒られるのかを分からないと』
子どもが叱られる理由としては、悪いことをしたからなのかもしれませんし、危険なことをしたからかもしれませんが、例えば「道路に飛び出してはいけない」と叱るのは、「ママに怒られるから」ではなく、「子どもの命を守るため」だからですよね。子どもには、そういった理由を伝えることで自分の身を守ることを伝える必要があります。「ママに怒られる」と子どもに言う周囲の方には、子どもに正しいことを伝えるためにも、叱る理由をしっかり子どもに説明してほしいもの。ママからも周囲の方に、根気強く伝え続けることが大切なのかもしれません。
文・こもも 編集・山内ウェンディ
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