老後の資金はいくら貯めてる？「貯蓄5000万円」はたりる・たりない？
老後の資金、いくらあったらたりますか？ あるママは「老後の資金として5000万円を貯め終わった」と言います。
『夫は50代、一人娘は大学生。家のローンを完済。娘の残りの教育費や、家のリフォーム代と老後資金5000万を準備して、やっと貯金が終わりました。これからは少しだけ贅沢しても良いよね？ 「まだ甘い！」って意見があれば具体的に教えて！』
ママスタへの投稿文によると、投稿者のママは結婚前は夫婦ともに実家暮らしだったこともあり、貯金が2人合わせて数百万円ほどあったそうです。結婚した後は、子どもが大学生になるまでに住宅ローンを完済し、リフォーム代・教育費の積み立てをしたうえで、老後の貯金として5000万を貯めたといいます。夫婦2人で生活するのに貯金5000万円あれば大丈夫なのでしょうか？
老後にかかる費用、どんなものがあるの？
老後の貯金に5000万円あると聞くと、「十分生活していけるのでは？」と思いがち。しかし、実際に生活していると思わぬところでお金が必要になることもあります。いったい何にいくらかかってくるのでしょうか。
『貯蓄の5000万と退職金、年金があれば少しの贅沢はできるね。でも、まだ子どもが学生なら無理。結婚とかもあるでしょ？ 予想外の出費があるかもしれないしね。病気せず働けなくなることもあるからまだ油断できないわよ』
『老後5000万円って少なくない？ 子どもが結婚して孫ができてって、どんどんお金が必要になるよ。少なくとも1億くらいは貯めないと！』
『アラサーの私、葬儀の積み立てに関する資料など、お墓の資料を取り寄せている』
年を取れば病気にもなりやすくなり、入院や手術代がかかるかもしれません。また、親の介護が発生したり、自分たち夫婦の介護費用がかかったりすることもあるでしょう。予定外の出費が出てくる可能性がありそうです。
ムリをせず楽しみながら節約するポイントは？
ところで、投稿者のママはどうやってこのお金を貯めることができたのでしょうか。
『アクセサリーは数千円のものしか買っていません。きちんとした宝石類は、結婚の時に親から譲られたものだけです。ブランド品は数万程のバッグを２つだけ。
食材は実家などからもらえません。ちなみに栽培もしてません。車、ありません。10年ほど前にレンタカーでいいかなと手放しました。これは劇的に家計に好影響を与えました』
『娘の教育も高校受験まではママ塾で乗り切りました。よその子も集めて盛り上がった理科実験パーティー、親子で感動を分かち合った美術、博物館巡り、外食が少ない分母娘で語りながら餃子やシウマイなどを作った日々…豪華ではないけど、真摯にプライスレスな日々を送った自信はあります！』
『ファミレスなど3人で数回行くだけで、お金が結構かかるので行きませんでした。場慣れしてほしくてホテルのランチなどは時々連れて行きました。恥を忍んで書きますが、3人で行くとお金がかかるので、ほぼ父娘か母娘で行ってました。旅行もです。ビンボーくさって思われる方も当然多いでしょう。自覚してます』
かなり切り詰めた生活をしているのかと思いきや、旅行などのレジャーも楽しんでいるようです。
『夫はすごい高収入でもない。子どもが一人っ子というのは大きいとは思うけど、それなりにお稽古事をさせたり、近場のお出かけ、国内旅行ぐらいはしてきたよ。年イチの海外旅行、外車、高級住宅とかは全然ないけどね』
30年で5000万円貯めたい！1年の目標貯金額は？老後は月いくら使える？
ところで結婚後30年で5000万円貯めるとしたら、年間どのくらい貯金したらいいのでしょうか。また5000万円貯めた場合、老後の生活費として月いくら使えるのでしょうか。
『夫は30年以上、私も長年働いてるのよ。ずっと同じ金額ずつ貯め続けられたわけではないけど、単純計算で年間200万円も貯めれば、死ぬほど難しい額じゃないよ』
『5000万って30年で割ると年間166万円なのよ。普通の老人ホームだって、月20万は必要っていうから、夫婦で老人ホームなんていうと、年金を足してもキツい』（投稿者）
「老後の資金として5000万円貯めた」と聞くと、「かなり裕福な生活が送れそう」と思ってしまいますが、実際は年金を合わせてギリギリというところだそうです。
子どもがまだ小さいうちはお金の貯めどきだといいます。「生活費と子どもにかかるお金で老後の資金まで貯められない」というママも多いでしょうが、これを機に家計の内容を見直して老後のための貯金を始めれば、いずれ5000万円は達成できるかもしれませんよ。
文・長瀬由利子 編集・井伊テレ子
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