おひなさまは、顔が怖い?今どきの人気はコンパクト&かわいい系
お正月にはおせち料理に舌鼓を打ち、節分には豆まきをして……と、季節ごとの日本の伝統行事を楽しんでいるご家庭も多いのではないでしょうか。節分を過ぎるとじきにやってくる3月3日は、桃の節句。女の子のすこやかな健康を祈る、年中行事です。桃の節句とくればすぐイメージに浮かぶのは、おひなさまでしょう。さてお宅では、ひな人形を飾りますか?
ひな祭りにすること第1位は「お菓子を食べる」のお手軽派が多数
赤ちゃんのように愛らしい顔のひな人形で人気の工房「ふらここ」が、ひな人形に関する調査結果を発表しました。今どき(全国の20代〜30代の男女)の人々は、どんなひな人形を求めているのでしょうか?
まずは桃の節句の過ごし方についてを、聞いています。
一番多かったのは「ひな祭りのお菓子を食べる(43.9%)」。色鮮やかなひなあられなどは、見ているだけでも心浮き立つものがありますよね。最近はひな祭り用のスイーツを販売しているお店もあるので、もっとも手軽なお祝いの仕方なのかもしれません。
第2位の「ひな人形を飾る」、第3位の「ひな祭りにちなんだメニューを作る」はほぼ同率。複数回答だったので、女の子を持つ家庭の回答という可能性が高そうです。
「女の子が生まれたら、ひな人形を飾りたいと思いますか?」という問いには、81.6%の多数の人が「はい」と回答。その理由としては「日本の伝統だから」「せっかくの女の子イベントなので」「自分も子どものころに飾ってもらったから」などが挙げられたそうです。五月人形や鯉のぼりもそうですが、子どもにとっては「自分のために用意されたもの」というのがうれしいのでしょう。おひなさまを通して、はじめて日本の伝統行事を意識することもありそうです。
おひなさまは飾りたいけれど、好イメージがあまりない?!
8割以上が「女の子が生まれたら、飾りたい」と思っているひな人形。ということは、かなりイメージもよいのだろうな……ということで、次の質問は「ひな人形のイメージについて」です。
意外にもネガティブな回答が、ズラリと並びます。「スペースを取る(32.9%)」、「片づけがめんどう(26.9%)」、「設置が大変(26.0%)」というのがトップ3。「顔が怖い(10.3%)」なんていうのもありました。
たしかに純和風の古風なお顔立ちのひな人形は「きれいだな」と思う一方、あまりなじみのないこともあり「暗い部屋に置いてあったら、ギョッとするかも」と感じてしまうのも事実かもしれません。トップ3の意見に関しても「飾りたい」と思う反面、「めんどう」が先に立ってしまう……、理解できる気がしませんか?
というわけで、「ひな人形に求めること」についても尋ねています。
第1位は「設置や片付けがかんたん(64.7%)」で、およそ3人にふたりの人がそう答えています。次いで「夜中に見ても驚かない、かわいい顔(37.3%)」。やはりトイレなどで夜中に起きたとき、ふと目に入って驚く人が多いのですね(笑)。さらに「手のひらサイズで、飾る場所に困らない(33.8%)」。マンション住まいの人や都心で暮らしている人にとっては、飾るスペースの確保は重要なポイントです。
最近はインスタ映えするようなフォトジェニックなアイテムが流行していることもあり、今風のかわいい顔のひな人形を求める人もいるようです。
とはいえママが子どものときに買ってもらったものを我が子に託したり、おじいちゃんおばあちゃんが心をこめて選んでくれたものだったり……。ここに挙がった「求める条件」には収まりきらないものもある、特別なおひなさまを持つ家庭もあるのでは? もちろんこれから購入する家庭では、「夜中に見てもびっくりしない顔」(笑)を第一条件に探すのもよいですね!
■調査日:2019年1月23日(水)~24日(木)
■調査方法:インターネット調査
■調査人数:706人
■調査対象:全国20代~30代の男女
■モニター提供先:ゼネラルリサーチ
文・鈴木麻子 編集・しのむ