なかなか終わらない宿題。親はどう関わり、どうサポートするの?
「子ども自身のことだから……」そう思いつつ、気になってしまうのが子どもの宿題。学校や先生によっては「親御さんが丸つけをお願いします」「家庭での学習が大切です」と言われることもあり、プレッシャーを感じているママも多いのではないでしょうか。ママスタコミュニティに、小1男児のママからのこんな投稿が寄せられました。
『どうしたらいいかな? ずーっと言っているけれど、宿題をやっても10問とか。まだ半分以上残ってるし、お直しもある』
言ってもやらない。やり始めたと思ったら、すぐにやめてしまう。そんな我が子の姿に悶々とするママ。これって、うちだけ? いつかは進んでやるようになるの? 先のことを考えれば考えるほど、さらに心配が増えていくような気もします。他のママたちは、どのように宿題タイムを過ごしているのでしょうか?
どう対応していいかわからない!子どもの宿題で疲れてしまうママたち
『やれやれ言うと機嫌悪くなる。こっちまでイライラしてくるよ……隣でみててもだんだん機嫌が悪くなっていく』
『かなりのめんどくさがりなんだよね。天邪鬼だしほんとどう対応したらいいかわかんないや…』
『うちもそうだよ。ガミガミ言ってる。音読も何冊か読まなきゃならないのに読んでないし。疲れるよね』
みなさん、それぞれに困っていらっしゃる様子です。やらせようとすればするほど、ガミガミ言うことが増えてしまった。お子さんを思うがゆえの、ママたちの試行錯誤が感じられます。宿題は毎日のことですから、頭を抱えたくもなりますよね。
声掛け、ご褒美作戦。ママたちの工夫がいっぱい
我が子に合うやり方を知りたいと思っても、他の家の宿題事情は、なかなか見えてこないもの。そこで、他のママたちがどんな工夫をしているのか、見ていくことにしましょう。ママスタコミュニティには、こんな投稿が寄せられています。
『塾の先生に教わったやり方なんだけど、毎日決まった時間に、当たり前のようにナチュラルに「できた宿題見せて」と言う。やりなさい! とかまだやってないの? と口を出すとかえって言うこと聞かないんで、決まった時間までには終わらせていて当然のものとしてごくフツーに言う。試してみたら、2~3ヶ月くらいで早めに済ませるようになって、自分から見せにくるようになった』
『いつもオヤツ食べたいとか眠いとか背中がキツイとか言いながら、お風呂までには終わらせてたんだけど、ゲーム買ったらすぐ終わるようになった! ゲームのために頑張ってるよ』
『口ばかりじゃなくて、主がリードして「一緒にやろう」と声掛けしてランドセルから一緒に出して一緒に座って一緒にやるとか、してる?』
『うちは子ども達が宿題するとき一緒に座って家計簿つけたり編み物とか読書とかやっている。小学生だし宿題する時間なんて30分もないけど一緒に何かやっていると子ども達もその時間はちゃんと宿題している』
ママが子どもの宿題に付き合う時間を確保したり、声かけのタイミングを見計らったり。細やかにお子さんを観察し、工夫されているようです。ママが楽しく付き合うのもひとつのポイントでしょうか。一方で、こんな意見もありました。
子どもの問題だと割り切ってしまうのもアリ!
『やらなきゃいいじゃん。やらないで先生に怒られてきたら? って言ったら? うちは効果あったよ。怖い先生じゃなきゃ効果ないかもだけどね』
『やりなじゃなくて、今やる? おやつ食べたあとやる? って本人に決めさせる。本人もやらなきゃいけないのは分かっているから』
子どもの自主性に任せる。子ども自身に決めさせる。それもひとつの方法ですよね。あまりにもママに負担がかかってしまうと感じるのなら、子どもの宿題に親がどこまで介入するのか、あらためて考えてみるのもいいかもしれません。
気になる子どもの成長。宿題をやらないことと発達障害の関係は?
また、なかなか宿題に取り組まない様子を見て、子どもの成長に問題がないかどうかを疑うママの声もたくさん寄せられています。
『うちは発達障害のせいもあって、宿題やらないわ。毎日毎日嫌がって泣いて。その割に機嫌が良いときに集中してやったみたいで、今日で全部終わったけど、泣いたまま寝てしまったこともあるし、大変だった』
『うちの娘、発達障害だけどちゃんと宿題してるよ。性格なんじゃない?』
『うちは姉弟どちらとも軽度のADHDだけど、弟はちゃんとするよ。姉は全くしないし、先生に毎日言われても平気みたい』
ママたちの投稿を拝見する限り、発達障害のあるなしが宿題をやらないことに直結しているかは定かではありません。しかし心配になってしまう気持ちはよくわかります。
平成24年に文部科学省が実施した「通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果について」によると、
『知的発達に遅れはないものの学習面、 各行動面で著しい困難を示すとされた児童生徒の数は、小学1年生は9.8%にのぼる』
という結果が出ました。調査結果を元に推測すると、40名のクラスのうち、3〜4名が学習(もしくは行動面)に何らかの困難を示していることになります。
宿題をやりたくないわけではなく、「やろうと思ってもやれない」何らかの理由があるのだとすれば、専門機関を訪ねて、適切なアドバイスをもらうことも必要かもしれませんね。
宿題を「やらない理由」「やれない理由」と「対処方法」を分けて考えてみよう
宿題がスムーズに進まない理由がさまざまなら、ママたちの関わり方もさまざまであることが見えてきました。対処方法をあれこれ考える前に、まずは「なぜやらないのか」「なぜやれないのか」といった理由を探ってみること。理由が見えてくれば、家庭での関わりで改善することなのか、学校や専門機関に相談したほうがいいのか、具体的なアイデアが見えてくるかもしれません。ママの関わり方によって変化するお子さんもいれば、関わり方を工夫しても変わらないお子さんもいるようです。ママひとりで抱え込んでしまわず、周りの人にもアドバイスを求めてみてくださいね。
文・Natsu 編集・横内みか
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