「若いのに偉いね」は褒め言葉にならない?言葉選びに悩むママの話
褒め言葉のつもりが相手の気分を害してしまった経験はありませんか? 悪気なく言った言葉が相手を傷つけてしまうことってありますよね。だからこそ言葉選びは難しいものです。自分が言われて嬉しかった言葉も、相手の性格や立場によっては嬉しくないケースもあるようです。今回ママスタコミュニティに寄せられたお悩みは、そのような言葉選びに悩むママからの投稿でした。
「若い」は褒め言葉のつもりだったけど……
投稿者のママが「失礼なことをいってしまったかな」と悩んでいるのは、親子遠足で一緒になった20歳のママにかけた一言でした。相手のママがお昼のときに広げたお弁当はとても凝っていて立派だったそうです。投稿者さんが相手のママにお弁当について尋ねると、朝の5時に起きて作ったと話してくれました。それを聞いた投稿者さんは相手のママにこのように言いました。
『若いのに頑張ってるね、偉いね』
投稿者さんは純粋に、朝早くから起きて子どもが喜ぶような凝ったお弁当を作ってすごい、頑張っている……といったつもりでした。しかし、投稿者さんの言葉を聞いて相手のママさんの表情が心なしか「むっ」としたような気がしたそうです。
『お弁当作るくらい当然のことですよ。皆さんもされてますから』
相手のママが不機嫌そうに返した言葉を聞いて、投稿者さんはもしかして失礼なことを言ってしまったのかとショックをうけました。何の気なしに発してしまった「若いのに」という言葉について、みなさんはどう思われますか?
「若い」=褒め言葉にはならない?
『若い=できないって思ってるの? って思われたのかも』
『若いっていっても大人だから、バカにされたと思ったのかな?』
人を褒めるということの難しさについて考えさせられます。「若い」という言葉は相手を褒めているつもりでも、受け取り方ひとつで大きくニュアンスが変化し、見下されているような気がするという意見がありました。
『若いと偉くて、歳だと当たり前なの?』
「若い」という言葉が必ずしも褒め言葉にならないのかは、逆の立場で考えてみると答えが見えてくるかもしれません。朝5時起きで作ったお弁当を、年齢が上だからできて当たり前というニュアンスでいわれたらどうでしょう。例え「すごい」「頑張ってる」と付け加えられたとしても、「それって褒めてるの?」と思わず疑ってしまいそうになるかもしれません。
「若い」と言われたら嬉しいという意見も
『私なら普通に褒め言葉だと思って喜ぶけどな』
『自分だったら嬉しいけど』
『私は嬉しいけどな。素直に喜べない人って損してるかも』
「若い」といわれることを「嬉しい」と感じるという意見もありました。同じ言葉なのに受け取り手次第でこうも違うのはなぜでしょう。
言葉選びは難しい
ママたちの声からは、同じ「若い」という言葉を使っても真逆の受け取り方があるということが分かりました。もしかすると「若い」と言われて嬉しいと感じる気持ちには、言われた対象が影響しているのではないでしょうか。見た目などをさして「若くて羨ましい」と言われるのと、子どものために早起きしてお弁当を作ったことを「若いのに偉いね」と言われること。この二つの言葉のニュアンスの違いをどのように考えるかで、言葉選びは変わってくるのかもしれません。
年齢の話はデリケートなのかも
『年齢の話はタブーかもね』
ママ友に限らず人付き合いの中で、タブーとなるキーワードや使い方が難しい言葉はありますよね。年齢についてもそうですが、収入の話や、持病の話などもデリケートな話になってしまいそうです。どのキーワードが相手にとってタブーなのかを知ることは、かなり親しい関係の人でも難しいかもしれません。だからこそ、会話の中でタブーになりそうなキーワードは避けておくのが無難という考え方もあります。今回の場合は子どものために頑張ったことを褒めるわけですので、「若さ」や「年齢」は関係がないといえば関係ありません。「若い」ことを引き合いに出さず、早起きして素敵なお弁当を作って「すごい!」と言えばよかったのかもしれません。正解はわかりませんが、言葉選びは本当に難しいですね。
言葉選びを誤ることは誰にでもあるので落ち込まないで!
自分は褒めたつもりだった、悪気もなかった、それなのに相手を傷つけてしまった。このようなことは人と人とが関わっていく中では珍しくないことです。言葉選びを失敗してしまうと落ち込んでしまったり、人と話すのが嫌になってしまうこともあるでしょう。でもそれはもったいないと思いませんか?
言葉選びをすることに捕らわれて、身動きできなくなってしまうと素敵な出会いを逃してしまうかもしれません。そうならないためにも失敗は失敗として受け止めて、どう言えばよかったのか、相手の方に次に会ったときどうするかなどを考えることが大切なのではないでしょうか。反省する、謝る、フォローする、何ごともなかったように話しかけてもいいかもしれません。ちょっとした失敗はいい機会だと考えて、次に繋げていけるといいですね。
文・櫻宮ヨウ 編集・山内ウェンディ
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