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マニキュアを落とす除光液に注意!子どもが誤飲すると中毒事故となる可能性が。対策は?

※2018年10月時点の情報です。

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安全なはずの家の中でも子どもの事故が起こることがありますよね。例えば、コイン、タバコ、豆……といった子どもの口に入るサイズのものを誤って飲み込んでしまう事故。1歳~9歳の子どもの死亡事故は不慮の事故が最も多く、また死に至らずともさまざまな事故が日常的に起こります。それらの一例として挙げられるのが、この「誤飲」。3歳児の子どもの口の大きさの目安である直径約4㎝未満のものなら何でも原因になり得るといいます。もし口に入れたものをのどに詰まらせ窒息してしまうと、5~6分で呼吸が止まって意識を失い、その後心臓が止まり、15分を過ぎれば脳死状態に陥ります。

子どもは生後5~6か月ごろから手にしたものは口に持って行こうとすることから、この窒息事故は0~3歳の子どもに多い事故なのだそうです。4歳を過ぎているからもう大丈夫、10歳を超えたから死亡事故には至らないと高(たか)をくくってはいけません。お子さんを持つママたちなら誰しも注意を払いたいものです。

除光液の危険性はご存知ですか?

家庭内で起こる誤飲事故の中には、化粧品や医薬品によって起こるケースもあります。今記事ではその一例として、ママや子どもの指先を飾るアイテム、マニキュアを落とす除光液の危険性について見ていきましょう。

子どもの中毒事故の7割は家庭用品等の誤飲で起こると言われていますが、そのうち「石油製品」とされる灯油やキャンドルオイル、それにくだんの除光液でも、症状の重い事故が起きています。除光液にはネイルカラーを溶かすための揮発性の成分が含まれていますから、空気中に揮発した成分を吸い込んで気分が悪くなったり嘔吐してしまったりすることもあるようです。誤飲を防ぐのはもちろんのこと、気化してしまわないようにも気を配らなければなりません。

参考:日本化粧品工業連合会「季節の情報

万が一、除光液を誤飲してしまったら……

もしも子どもが除光液を誤飲してしまったときには、慌てて何か飲ませたり、無理に吐かせようとしたりするのはやめましょう。除光液は揮発性のため、胃の中からゲップとして出てきて肺に入ると肺炎を起こす可能性があります。素人判断をせず、すぐさま医療機関に連絡をするようにしましょう。その際には、何を、いつ、どれだけの量飲んだか、意識はあるか、けいれんを起こしていないか、顔色の変化などいつもと違うところはないかについてチェック。また除光液の容器や説明書を持参するといいでしょう。

参考:消費者庁「子どもを事故から守る!事故防止ハンドブック」

家庭における中毒事故を予防するために注意したいこと・できることとは

除光液による事故を防ぐためには、どのような対策をすればいいのでしょうか?

商品を購入前に確認する

除光液を購入する場合、購入する前に店頭やホームページなどで商品にどのような成分が含まれているかを確認してから購入するといいかもしれません。‟有害性のある成分フリー”を謳うなどした除光液も販売されているようです。

乳幼児がそばにいるときはじゅうぶんに部屋を換気する

除光液を使用中、使用後は必ず部屋の窓を複数開け、空気の通り道を作るなどして十分に換気しましょう。

除光液が染み込んだティッシュやコットンは部屋の中のゴミ箱には入れない

除光液をふき取るために使ったティッシュやコットンなどからも成分は揮発するようです。そのため部屋の中のゴミ箱に捨てて放置することは避けておくの安全かもしれません。

子どもの目と手の届かないところに保管する

除光液は子どもの目と手の届かないところに保管しましょう。子どもの手は届かないけれど、子どもから見えるところに保管した場合、興味を掻き立てられた子どもが何とかして触ろうとしてしまうおそれがあります。中身の見えないふた付きの箱などに入れ、さらに棚の奥にしまう方法はいかがでしょうか。

参考:日本化粧品工業連合会「季節の情報

有害物質が含まれているからといってマニキュアをやめる必要はありません。正しい知識を持って、正しい使い方をしながら安全に指先のおしゃれを楽しみましょう。

文・しのむ 編集・しらたまよ/blackcat

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