子どもが最下位だと運動会は楽しくないの?運動が苦手な子どもをもつママの悩み
学年によってさまざまなプログラムが用意されている運動会。わが子の出る種目をチェックし、大声で声援を送ったり、しっかり記録に収めたり……運動会はママたちにとっても大忙しです。その中でもとくに順位が明確に出てしまう競技は応援する方も競争心が掻き立てられ、子ども以上に親の方が熱くなってしまうかもしれません。
ママスタコミュニティに投稿してくれた3人のお子さんを育てるママは、いつも子どもがかけっこで最下位か下から2番目。もちろんリレーの選手にも選ばれたことはなく、なんだかテンションの上がらない運動会を送っているのだそう。
『我が子がビリか、ビリから2番目の方、運動会盛り上がりませんよね。子ども3人いるけど、リレーの選手に選ばれた子1人もいないし。リレーの選手に選ばれて、我が子のチームが勝って泣いてる親がいて、なんだか悲しくなった』
子どもの足が速くないと、親は運動会を楽しめないのでしょうか? さて、コメントをくれたママたちの反応は?
最下位で何が悪い?「頑張ること」に意味がある
『元々、走るの苦手で幼稚園からずっとビリな息子。「一生懸命走った人が1等賞だよ」と伝えてきました。小学生になっても毎年ビリだけど、しっかり真剣に走ってる姿は感動です』
『完走できればいいよ。気にしないし、全力で頑張ったことをほめるよ』
『うちは毎年ビリだけど、一生懸命走ってるから順位は気にしてない。怪我せずに楽しんでくれたら、それが一番だよ』
『徒競走がすべてなの? 子どもが適当に走っててビリなら悲しくなるけど、一生懸命走ってビリなら私は褒めるよ』
同じくかけっこが得意ではないお子さんをお持ちのママたちから、コメントが集まります。「運動」に得意不得意があるのは当たり前で、大切なのは「順位」よりも「一生懸命頑張ること」。手を抜いて走っていたのであれば「もっと頑張れ!」と叱咤したくもなりますが、一生懸命走ってビリであれば、その姿を褒めてあげるべきだという声が目立ちました。順位よりも懸命に走っている我が子の姿に、ママたちは心打たれるようですよ。
実際に足が遅かったというママからこんなコメントも。
『私足遅かったんだけど、子どもからすれば親が見にきてくれたから一生懸命走ったし、みんながゴールしてるのに最後まで応援してくれる事が嬉しかったよ!』
走っている子どもは、順位よりも親や友達が応援してくれる中で走りきることに喜びを感じているのだそう。そんな笑顔に対して、親の方が「残念だったね」なんて悲しそうな顔をしてしまうと、せっかくの笑顔が台無しに……。子どもの全力を喜んであげたいですね!
ずっと最下位だったのに……この成長に感動!
『うちの子いつもビリだったから全然期待してなかったけど、今年初めて3位になったよ! すごく嬉しかった! この感動は多分リレーの選手に選ばれるように速くて当たり前の子の親は体験できないだろう!』
『うちは、幼稚園の最初の運動会はクラスで一番ビリでした。低学年も徒競走ビリ。4年生で野球初めて1年後の今年の5年生、リレーの選手選ばれましたよ。私、泣きました(笑)』
『うちの子どもも1年から5年生までビリか後ろから2番目だったんだけど、6年生の時にはじめて1位になった。身長が伸びたからだと思うけど、最後の運動会ってのもあって凄い感動したわ』
『うちは競い合うのが苦手でいつも余力残して4着タイプだった。転んで恥ずかしいのも嫌で。でも6年生の徒競走ではこけるの覚悟で走る! と頑張り初めて2着に! 泣いた泣いた』
ずっと最下位だったのに、成長とともに「競争」に対する意識や、身体つきが変わってくることで上位に食い込める可能性もあるのだそう。「順位が全てじゃない」とは言いつつも、やっぱり頑張って順位を上げようと懸命に走る姿に、ママたちの涙腺も崩壊です。子どもの可能性は無限大にあるのだな……と改めて実感しますね。
運動会は「競争」だけが見せ場ではない!
『上の子は走るの苦手で、ずっとビリだった。だけど、今年4年生で応援団に入れて頑張ってるところ見て、あぁ運動苦手でも他の事で頑張る姿が見られて良かったなと思ったよ。走るだけが運動会じゃないさ』
『徒競走はビリに近い方だしリレーの補欠にもかすりもしない。騎馬戦は馬ですぐ負けた。我が子の1番の見せ場は放送係でリレーの実況をしたこと(笑)。なかなかうまかった!』
『足遅いけどその分応援団や実行委員になって毎年頑張ってるから盛り上がるよ。踊るのは好きみたいだから気合い入ってるし。走るのだけが運動会ではないと私は思ってる』
『うちの子足は遅いけど、声が大きくて力が強いから棒引きと応援団で頑張ってたよー! 私はすごく感動したなぁ』
そもそも運動会は「走る」ことが全てではありません。力持ちの子が活躍する棒引きや、背の高い子が活躍できる玉入れや騎馬戦。声が大きくて元気な子が活躍できる応援団や、テキパキ動ける子が重宝される実行委員。いろいろな活躍の場があるのが運動会であり、「かけっこ」はその中の種目の1つに過ぎません。こう見ると、運動会の種目は本当に子どものいろいろな個性が出るように作られているのだな~と感心させられますね。
我が子の個性がどこで出るかが見れるのも、運動会の醍醐味なのかもしれません。
とは言っても、やっぱり「走る」のは遅いより早い方が良い……なんて、投稿者のママは考えてしまうかも。でも……
『そう思うのは子どもが小学生までだよ。中学生、高校生になったら運動神経より頭の良さ。運動は余程に優れてないとその道で生きていけない。でも勉強は努力次第でどうにでもなる。だから運動会のたった1日でそんなに悲しまなくても大丈夫!』
なんて言うコメントもありましたよ(笑)。確かに運動会で足が速い子が目立ち、羨ましいと思う気持ちも生まれるかもしれません。でも子どもの個性は「運動」だけで決まる訳ではありませんね。まずは学生の本業である勉強もしっかり頑張らなくては……というお達しもあったことですし、投稿者のママも、どうかそんな悲しい気持で運動会を見ることなく、長い目で子どもの個性を受け取って欲しいと願います。
文・渡辺多絵 編集・しのむ
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