災害用の備蓄って何をどのくらい備えるもの?ママたちの基本的な考え方と備え方のヒントとは
2018年は日本各地を天災が襲っています。2017年の年の瀬から2018年にかけて日本各地を襲った豪雪、4月に島根県西部を襲った最大震度5強の地震、6月に大阪を襲った最大震度6弱の地震、7月に中部四国地方を襲った豪雨、7、8月にかけた記録的猛暑、9月に大阪を襲った台風21号、同じく9月に北海道を襲った最大震度7の地震まで。2018年9月までで、これだけの災害が起こっています。日本中の誰にとっても、もはや他人事ではないのではないでしょうか。
いつ襲ってくるかわからない天災に備えて家庭に食料品や生活必需品などを備蓄する方もいるでしょう。ただ、お金もかかってしまいます。何を、どのくらい備えればいいのでしょうか。
『災害用備蓄って必要ですか? 旦那の兄弟夫婦と会う機会があり、大阪府の地震の話になりまして、災害用備蓄の話をしました。旦那の兄弟夫婦はかなり備蓄しているらしく5万円くらいはかかったよ、って言っていてびっくりしました。5年保存水やら食品やら。高くない?』
災害用備蓄はないよりあったほうがいい―ママたちの考え方
『そんなにお金をかけなくて良いと思うけど、ないよりあった方が良い』
災害用の備蓄だからといって、お金をかければ効果が得られるとは限りません。各家庭で揃えたい物資の種類も異なるでしょう。家庭ごとに備蓄にかける考え方やかける金額は違ってくるでしょうが、こちらのママのコメントのように”ないよりは合ったほうがいい”のではないでしょうか。
『災害用のやつ揃えたら5万でも安いほうだと思う』
家族構成にもよりますが、災害備蓄専用品を購入しようとすると、特別に保管期限が長い食品や水などをそろえることになるため、一般的な日用品や食料品よりは価格が高めになってしまうのかもしれませんね。
『備蓄はある程度は必要だと思う。東日本大地震を経験したけど、震災直後は飲食を確保するのには苦労したかな。朝早くから何時間も並んで買えるのがスナック菓子が数個の時もあれば、普通に3日間分の食料を買えたりする時もあったの。だから食料はあまり保管してない。でも、電池や簡易トイレとかの備品はダンボール1箱分は用意してる』
被災したというママからは食料品よりも日用品の備蓄を多めに、というコメントがありました。何度も大きな災害を経験してきた日本には災害後のサポート体制も整いつつあるのかもしれません。参考になりますね。
災害用備蓄を生活に取り込める「ローリングストック」とは
何度かの大災害を経て、日本では、災害に対する備蓄の考え方も変わってきているようです。
長期間保存できる水や乾パンなどの食料品を保管するのではなく、普段の生活で使っているものを多めに購入し、消費しながらも常に備蓄を切らさないように買い足しつつ期限を管理する備蓄方法が広まりつつあります。これは“ローリングストック”と呼ばれる備蓄方法です。長期間保存ができる商品はいつの間にか賞味期限が切れてしまい、いざという時に使えなかった、ということが起こりがちでした。ローリングストック法なら、こまめに消費しながらも常に買い足していけるので賞味期限を管理しやすい、というメリットがあります。また備蓄専用品ではないため、被災時でも普段の生活と変わらないものを使用できるという心理的負担を軽減できるメリットもあるといえます。
備蓄で備えたいアイテムとは
首相官邸のホームページでは電気やガス、水道などのライフラインが止まった場合に備えて、用意しておくといい食品などが紹介されています。
用意しておきたい食品
飲料水3日分(1人1日3リットルが目安)、ご飯(アルファ米など)、ビスケット、板チョコ、乾パン(3日分の食料として)など
用意しておきたい生活用品
トイレットペーパー、ティッシュペーパー・マッチ、ろうそく・カセットコンロなど
こちらはあくまで一例です。これらのものをすべて備えなければいけないわけでもありませんし、すべて備えたからといってどのくらいの規模の災害に見舞われるかは予測できません。大規模災害発生時には、1週間分の備蓄が望ましいとされているそうです。家族構成によっても備えるものは変わってくるでしょう。まずは家庭にある在庫を棚卸して何を備えたほうが良いのか、リストアップしてみてはいかがでしょうか。
文・しのむ 編集・しらたまよ
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