無駄なく備える「ローリングストック法」がオススメ!美味しく食べた分を買い足すだけで管理できる
地震や水害などの自然災害はいつ起こるかわかりません。災害への備えとして、自分たちの避難所がどこなのかを知ることやハザードマップで地域の現状を把握することは、家族を守るうえで必要なことでしょう。そして忘れてはいけないのが食料品や飲料水の備蓄。みなさんは非常時に備え、食料品や飲料水の確保をしていますか?
食料や飲料水の備蓄についてアンケート調査を実施「何も準備していない」が約3〜4割
フェリシモ「モノコトづくりラボ」が防災の備えアンケートを行ったところ、食料品や飲料水の備えを行っていない方が約3〜4割いるという結果に。備えていないのではなく備えられないという現状もあるようですが、“もしも”を想定して対処できるようにしておきたいですね。
食料品の備えを「していない」と回答した方は約4割
アンケート結果では約4割が食料品の備えをしていないと回答しています。普段から備蓄品の必要性を理解していても、なかなか行動に移せないのかもしれません。しかし災害はいつやってくるか分からないので、普段から備蓄しておくことを前向きに考えたいですね。
飲料水を備蓄しておける場所が限られている
アンケートでは飲料水の備えをしていないと回答した方が約3割という結果に。ストックしておく場所を確保するのが難しかったり、普段からミネラルウォーターを購入していたりして飲料水のストックをしていないという方もいらっしゃるようです。
フェリシモ「モノコトづくりラボ」調べ
回答者:78名
回答期間:2018年6月25日〜2018年7月19日
普段から備蓄できる「ローリングストック法」で期限切れをなくせるかも!?
地震や水害などの自然災害が起こった場合、水道や電気、ガスなどのライフラインが停止したり物流が停止して食料を調達できなくなったりすることが予想されます。食料品や飲料水などの備蓄品は災害当日に加熱せずに食べられるものをはじめ、準備しておく量は最低でも3日分、できれば1週間分が必要になります。またこれまでに避難生活を経験された方からは「温かい食べ物や飲み物を口にしたかった」という貴重な体験談も。ライフラインが復旧するまでは、念のためカセットコンロの準備もしておくと良いかもしれません。
栄養バランスも考えて準備を
被災しているときは慣れない避難所での生活や、先行き不安などから体調を崩したり感染症にかかったりする心配があります。避難中は考える余裕もないかもしれませんが、準備する段階から栄養バランスを考慮して備蓄品を購入しておくと良いでしょう。主食は米や乾麺、食パン、シリアルなど。主菜はレトルト食品や缶詰、豆腐、かつお節など。副菜は果物の缶詰やジュース、インスタントの味噌汁、山菜や海藻類などの保存食も便利です。
一方、飲料水は1人あたり1日1Lが必要で、調理にも使用する場合は1日3L程度必要になります。家族の人数分の飲料水を3日分〜1週間分、備蓄しておくとなると相当量になることがわかりますね。
期限切れのもったいないを解消!「ローリングストック法」で賢く備蓄
みなさんは「ローリングストック法」という言葉を聞いたことがありますか? これまで備蓄品は長期保存できる食料品や飲料水を購入し、期限が来るまで保存するスタイルが主流でした。しかしこの方法ではいつの間にか賞味期限が過ぎてしまい、やむなく廃棄する食品ロスの状態に陥ってしまいがちでした。
ローリングストック法とは、普段家庭で使っている食料品を買い置きし、チェックリストを作って賞味期限を見ながら食べたり調理に使ったりします。そして定期的に(1ヶ月に1〜2回程度)食べたり使ったりして、不足した分をまた補充するという方法です。一度に大量の買い物をしなくて済みますし、賞味期限を把握しながら管理することができるので「もったいない」を解消することができますよ。
備蓄品の管理は難しい、面倒だと思うこともあるかもしれません。しかし災害への備えとして、とても大切なことなので、パパにも協力してもらいながら準備しておきたいですね。また乳幼児や食物アレルギーがある方がいらっしゃる場合は、対応可能な備蓄品を購入しておくことをオススメします。非常時だけではなく、インフルエンザで療養を余儀なくされた場合でも「ローリングストック法」は役立つので、導入を検討してみてはいかがでしょうか。
文・藤まゆ花 編集・横内みか