子どもに「早く寝てほしい」「遅く起きてほしい」これってママのエゴですか?先輩ママたちの回答とは #産後カルタ
ママは毎日子育てに仕事に家事にと一生懸命です。どのような立場のママでも目の前の「仕事」に集中するあまり、時にママ自身の食事や休息すら忘れることもあるのです。おそらくママにとって「自分のために使える」時間は、子どもたちが眠っている間だけかもしれません。中には子どもたちに「早く寝てほしい」、「少しでも遅く起きてほしい」と願ったことのあるママもいるでしょう。ただ、ママたちがそう願うのは、現実がそこまで甘くないという裏返しでもあるようです。
『いかに早くに子どもを寝かせるかしか考えていない。ダメ母です。幼稚園から帰ってきたら19時までにいかにスムーズに寝かせるか、そんなことばかり考えてしまいます』
あなただけじゃないよ!ママたちからは同意の嵐が巻き起こる
『そんなもんじゃない? うちは毎日8時くらいに寝かせたいんだけどなかなか寝かせられないわ』
夜8時、というと子どもも眠くなる時間かもしれません。しかし、ママの家事の進行状況や子ども自身の体力の余りぐあいなどにより、なかなか寝かせることができない、というパターンがあるようです。
『上の子が1年生、下の子が年少の時までは7時半に寝かせるのに命をかけていた。子どもの体力がその時間で限界なのもあったけど、7時半から旦那が帰ってくる23時までが自分の時間だったから』
子どもの体力が限界に近付いたところで寝かしつけができるとスムーズにいくでしょう。その時間までにママは子どもの食事やお風呂、歯みがきなどを終わらせようと「命をかけて」集中するわけですね。子どもも体力が尽きたところで眠ることができ、ママも自由時間を確保できる、というwin-winの状態。まさに理想です。
子どもってそんなに寝ないもの?子どもたちの「睡眠」の現実とは
子育てしたことのない人や、よく寝る子どもをお持ちのママにはなかなか理解してもらえないかもしれないのですが、「寝ない」子どもは現実に存在しています。筆者の4歳息子の同級生のなかには、どれだけ日中身体を動かして遊ぼうが21時くらいまでは起きていられるお子さんが何人もいます。毎日ママたちは疲労困憊のようです。
『幼稚園からの帰りのバスで寝ているから9時くらいまで寝ない』
「寝ない」子どもにもそれぞれ事情があります。いったんお昼寝をしてしまうので、21時くらいまで寝られなくなってしまうパターン。帰りのバスの中で眠られてしまうとママは手を出せないので難しいところですね。
『分かる~! ほんとに数分でフルチャージしちゃうよね』
幼稚園からの帰り道のたった数分くらい、と考える方もいるかもしれませんが、子どもの中にはスマートフォンの急速充電よりも早く体力が復活する子がいるんですよ……。3歳当時の筆者の息子は30分昼寝すると夜、寝付く時間が2時間は伸びていました。
『保育園年長の下の子は、8時に布団行っても寝つくのは9時すぎとかざらにある。早くお昼寝なくなってほしい。上の子は同じく8時に布団行って3分で寝る』
早く布団に横になったからといって子どもが素直に寝てくれるわけではないところもママを悩ませるポイントでしょう。きょうだいでも寝付くのに1時間以上かかるパターンと3分で寝てくれるパターンに分かれるようです。
『うちの子は7時とかに寝かせたら5時に起きちゃうから極端な早寝早起きはできないな』
そして、早く寝かせると「異常に」早く起きてしまう子どもがいることも現実です。筆者の息子もこのパターンで4歳を過ぎた今では夜7時に寝かせようものなら早朝4時にフル充電で起きて歌を歌いながらお腹に飛び乗って筆者やパパを起こしてくれます……。世の中(?)うまくいかないものですね。
理想は理想で終わる?いいえ違います!実際に経験したママの声
では、「早く寝てほしい」と「遅く起きてほしい」が実際に叶ったママのコメントをお聞きください。
『8時に布団に入って8時半までに寝てくれたときの達成感ったらもう』
そうです。世の中の子育て中のママたちのささやかな願い、「早く寝てほしい」と「遅く起きてほしい」が叶った瞬間こそ、ママたちが朝の空に向かって達成感を叫びたくなる瞬間! ママたちはそれだけ子どもたちが起きている時間を子どもたちのために費やしているのでしょう。まさにその証拠かもしれませんね。
子どもたちが寝ている時間だけがママたちの自由時間である、とした場合、少しでも自由時間を長く確保したい、と考えるのはわがままでしょうか? 筆者は、そうは考えません。ママたちが好きなことをして過ごせる自由時間は1日24時間のうちに少しでも必要な「大切な」時間です。ママが「母親」や「妻」という荷物を肩から降ろして「自分」に戻ることができる時間があるからこそ、「明日もまた、家族のために頑張ろう」と考えることができるのです。子どもたちを早く寝かせよう、と「努力」することはママのエゴでは決してないでしょう。ママたちが今夜も子どもたちの寝かしつけに成功されることを心からお祈りしています。
文・しのむ 編集・しらたまよ イラスト(産後カルタ)・んぎまむ
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