空気の読み過ぎで疲れた夜はアイスと不倫ドラマで息抜き?!ママたちの「忖度」事情とは
「インスタ映え」とともに2017年の新語・流行語年間大賞に選ばれた、「忖度(そんたく)」。今ではすっかりママたちにもなじみのワードになりましたよね。少数派の人たちに対して多数派の意見に合わせるように強制する「同調圧力」も、同じく”空気を読め”ということ。ママともなれば子どものため、それまで以上に”空気を読む”ことが増えたのではないでしょうか。もしかして、もやもやが溜まっていませんか?
先日発表されたとある調査結果。心の中ではまわりのことなど気にせず、「もっと自分らしさを解放したい!」と考えるママが多いことがわかりました。
4人に3人のママが「まわりに合わせて行動するほう」と回答
株式会社「アダストリア」内の研究機関「アダストリア スタイル研究所」が株式会社「博報堂」と協力、「ヒット習慣メーカーズ」を利用した「リアルスタイル・サーベイ」を実施しました。調査の対象は育児をするママ(20〜49歳)と、働く女性(20〜34歳)、女子大生(18〜24歳)の各309名。今回はママグループを中心に、その結果をお伝えします。
まず日ごろの行動として「当てはまる」と答えたママは
●面倒でも忖度することをいつも・たまにやっている(49.8%)
●面倒でもママ友との定期的な交流をいつも・たまにやっている(44.3%)
「空気を読んでいる」女性は、ほか2グループとも7割以上。日本人ならではの処世術だけに、すっかり身に染みついてしまっているようですね。「忖度している」ママは約半数と、日々かなり気を使いながら過ごしていることがわかります。
一方で心の中を尋ねると、
●たまには自分のやりたいことをやってストレス発散したい(92.2%)
●まわりの目を気にせず、好きな洋服が着たい(80.9%)
「空気を読まずに生活したい」は、全グループとも7割以上。女子大生に限っては85.4%もいましたが、これは小さなころから空気を読んできた世代ならではの結果かもしれませんね。
「たまにはやりたいことを〜」は、ママグループの割合が3グループ中トップでした。我が身を振り返ってみれば、その理由は明白です。
お金と時間がかかることはできないママの、ひそかな”解放”は
表面上の行動と心の中に、多かれ少なかれギャップがある女性が大半のようです。ストレスもたまりますね。次に尋ねているのは「まわりのしがらみや建前から少しだけ解放されたくてやっていること」です。
ママたちに多かった回答は、以下のとおりでした。
●たまに思いっきり買い物をする(59.5%)
●ドロドロ系(不倫)ドラマを観る(40.1%)
●流行ではない、自分の好きなファッションに挑戦する(40.1%)
ママたちからの自由回答には
「ダンスを踊る」「ウォーキング」「トライアスロン」など、身体を動かす系が目立ちました。
ママグループ以外では「ひとりで競馬場」(働く女性)、「マクドナルド爆食い祭り」(働く女性)、「好きなタレントの握手会で思いっきり貢ぐ」(女生大生)、「田舎に農業体験に行く」(女子大生)なども。その中での、とあるママの回答が「グループLINEの返事を後回しにする」……。お金も時間も、自分ひとりのためには自由に使えないママたち。せめてこのくらいの”解放”は許してほしいところです。
また、手軽に自分らしさを開放できる手段として挙がったのが、ファッション。「今まで着たことのないテイストの洋服をネット通販で買う」「年齢やTPOを考えると購入しにくい、自分が着てみたい色や柄の洋服を子どもに着せる」と、どちらもママの意見です。ご近所では浮きそうなテイストでも、遠方に行くときなら思いきることができますよね。
最後に「生き方にあこがれる人物」を聞いたところ、ママランクの第1位は安室奈美恵さん。同じママではありますが、ふつうのママたちにはとても真似できないと思わせるストイックさ、潔さに票が集まったようです。第2位は3グループ総合では第1位だったマツコ・デラックスさん、第3位長谷川潤さん、第4位北川景子さん、第5位天海祐希さんとなりました。自分の言いたいことをはっきり言える人は、やはり魅力的に映りますよね。
「空気を読む」「まわりに合わせる」は美徳である一方で、自分の本心が迷子になってしまうことも。趣味でうまく息抜きして、毎日を軽やかに送りたいものですね。
調査元:マクロミル
調査期間:2018年5月19日(土)~5月20日(日)
調査方法:インターネット調査
調査対象者:(東京都在住)
働く女性(20~34歳/フルタイム勤務者)309名、
女子大生(18~24歳/大学・短大・大学院生)309名、
育児ママ(20~49歳/末子が未就学児)309名