夏休みは子どもとフルーツ狩りで「旅育」を!おすすめの果物と知っておきたい注意点
子どもが大好きな果物。休日に子どもと一緒にもぎたての果物を食べに行きませんか。フルーツ狩りには、桃・サクランボ・デラウェア・ブルーベリー・梨・メロンなどがあります。子どもでも自分で取って食べることができるので、家族連れからもフルーツ狩りは人気があります。今回は、大人も子どもも楽しめるフルーツ狩りについてご紹介します。子連れでフルーツ狩りに行くときの注意点をチェックして、ぜひ季節の恵みを堪能してみてはいかがでしょうか。
子連れにおすすめのフルーツ狩りは「ブルーベリー狩り」
わが家は毎年夏にブルーベリー狩りに行きます。2歳になったばかりの頃の娘も収穫バケツを持って自分で張り切って摘み取っていました。ブルーベリーは小さくて、木も低いので子どもが自分で取りやすい高さなのです。持ち帰り用のブルーベリーはジャムにもできますが、かなりの量が必要になりますので、我が家の場合は冷凍します。凍ったまま食べても美味しいですし、少し常温におくと半解凍になってこれもとても美味しいです。たくさん収穫したブルーベリーを冷凍して保存することができ、家に帰ってからもその味を堪能することができますね。
ブルーベリーの酸味が苦手な子どもには桃・サクランボ・梨がおすすめ
ただ、ブルーベリーは甘みとともに酸味もあります。甘みの強い果物が好きな子どもには、桃・サクランボ・梨などがよいかもしれません。しかし、注意しなければいけないこともあります。桃は甘くて大好きな子どもも多いですが、手がベトベトになることを覚悟した方が良いでしょう。他にもサクランボ狩りもおすすめです。収穫しやすく、子どもも食べやすいので老若男女問わず人気があります。
梨は皮をむく作業があり、もぎ取って食べるまでに少し時間がかかるので、小さな子ども連れで行く場合は皮をむくのが大変かもしれません。
他に気をつけたいこととしてメロンなどの大きい果物は1~2個くらいしか食べられないので、収穫体験という点で考えると、あっという間に終わってしまいます。
フルーツ狩りの持ち物リストやあると便利なもの
いざ農園に行く前に、適した服装や持ち物の準備をしましょう。
フルーツ狩りに適した服装
汚れてもいい服装に虫対策で薄手の長袖、長ズボンが望ましいです。帽子をかぶって紫外線対策も忘れずにしましょうね。
屋外での作業なので、汗ふきタオルは欠かせませんね。首にかけても便利なので、長めのタオルを持参すると良いでしょう。
必要な持ち物
飲み物は熱中症対策で必ず持参しましょう。また、子ども用の食事エプロンを持参すれば、果汁が洋服に落ちるのを防げますね。また、屋外でフルーツ狩りをする場合がほとんでなので、日焼け止めを忘れずにつけましょう。他にも、虫除けスプレー・虫刺され薬や思わぬ怪我をしてしまった場合に備えて、消毒薬や絆創膏も必須アイテムです。農園によって飲み物のサービスや虫除けグローブの貸し出し(果物によって毛虫が多いこともあります)、皮をむく専用の簡易果物ナイフの用意があります。訪れる前に農園に確認しましょう。
農園に熟し具合や農薬の使用を確認。時間帯は午前がおすすめ
同じ作物でも、農園によって熟している程度が異なります。農園に作物の実り具合を確認しましょう。また、家で洗って食べる場合とは異なり、フルーツ狩りでは収穫したその場で食べます。皮をむかずそのまま食べる果物であれば残留農薬が気になるところです。小さい子どもが食べるものであればなおさらです。農園によっては製法にこだわっているところもあります。気になるようでしたら農薬の使用についても問い合わせてみましょう。そして、農園へ訪れる時間帯ですが、可能であれば朝早いうちが良いです。これは、気温がまだ涼しいうちが良いということもありますが、まだ人が多くないうちに行くことにメリットがあります。ちょうど食べ頃の熟しているものがほとんど食べられてしまっている、という事態を避けるためです。しかし、時間の都合上、どうしても午後に行く場合は、午前中の予約が多いかどうかを農園へ確認しておくとよいでしょう。
フルーツ狩りは親子で農業について学べる良い機会
今やスーパーには季節を問わずいろいろな果物が置いています。食べ物で季節を感じる機会が減っているように感じます。そこで、この機会に季節の実りについて親子で学んでみてはいかがでしょうか。フルーツ狩りに行く前に、植物の図鑑を眺めてもよいかもしれません。そして、フルーツ狩りをする際は、収穫して食べること以外にも学べることがあります。ぜひ農園の人とお話ししてみて下さい。美味しい果物の選び方や果物の育て方、苦労するところ、愛情をかけているところなどお子さんと一緒に多くのことを学べることでしょう。小学生であれば自由研究の材料になるかもしれません。フルーツ狩りは単なるレジャーではなく農業を学べる旅育(※)にもなります。ぜひ子どもと一緒にフルーツ狩りを楽しんで下さい。
参考:「”旅育”の現状と定義を考える」6ページ
参考:小学館 図鑑NEO『飼育と観察』
文・ゆかりんご 編集・横内みか