「同じ部屋に泊まるの?」義実家との旅行から見えてきた、あるママの本音
ママスタコミュニティに、投稿者のママから切なる悩みが寄せられました。
長期休みに義実家一家(義父、義母、義妹)と旅行に行くことになっているという投稿者のママ。このたび70歳を迎えることになった義両親へのお祝い旅行を、義実家一家も、旦那さんも、子どもたちも、とても楽しみにしているのだそう。
楽しく観光して、夕食は賑やかで豪勢な食事。温泉にもゆったり浸かって日ごろの疲れを癒し、夜はみんなで布団を合わせて寝る。もちろん、投稿者のママもその旅行を楽しみに……ってアレ? 部屋、一緒なの?
そうなのです。投稿者のママの悩みとは、「旅行で泊まる部屋が、義両親と同じ」というところでした。
普段から義両親との仲は良好なのに、旅行の部屋が一緒だと聞いた瞬間「イヤだな」と感じてしまったのだそう。当然のように「家族なら同じ部屋に泊まるのは当たり前」と思っている義実家との旅行。そこから見えてくる、義実家と「嫁」の保つべき距離感に思わず頷いてしまいますよ。
義実家と一緒の部屋に寝泊まり。「イヤ」だと思う私は変なの?
普段から連泊で遊びに行くことも多かったという義実家と投稿者のママの関係は、本当に仲睦まじいものでした。投稿者のママも義実家へ居心地の良さを感じ、義両親にとっても投稿者のママは本当の娘のような存在だったのでしょう。だからこそ持ち上がった旅行の計画。きっと義両親は、家族みんなでワイワイ楽しく部屋で過ごすことを楽しみにしているはずです。
そんな気持ちが分かるからこそ、自分は同じ部屋に泊まることがイヤだと思ってしまった投稿者のママは、その気持ちを申し訳ないと思ってしまいます。相手が想ってくれるほど自分は「家族」になりきれていないことに気が付いた今回。なんとか義実家一家を傷つけることなく、同じ部屋を回避できる方法を模索します。
そんな落ち込む投稿者のママに、ママスタコミュニティから同情の声が集まりました。
『義父は嫌。ほんと無理。
遠慮とかじゃなくて、1人の女性として配慮してほしい! と、ご主人にお願いして~』
『義実家と良い関係を保ちたいから
別にしてと頼む』
『地味に凄いストレスだね。旦那さんに会社の上司(偉い)とその子どもと同じ部屋で寝泊まりするのと同じなんだと言ってみたら?』
『何その地獄旅行。義実家の人達嫌いじゃないし、良い人達だけど絶対無理。
賞金出ても嫌』
そもそも投稿者のママに限らず、「嫁」という立場である私たちが、赤の他人である義両親と同じ部屋で寝泊まりすることは無理! と賛同するママたち。いろいろな言い回しで、なんとか旦那さんを説得することが一番だというアドバイスのもと、投稿者のママは旦那さんへお願いしてみることにします。
あの手この手で旦那さんを説得。でも最後に言い切られてしまうのは……
しかし、楽天的な性格である旦那さんには、なかなか通じなかったのだそう。
『旦那に、なんとか二部屋にならないかってお願いしているのですが「ファミリーなんだから、遠慮することないよ!」って。
いやいや、あなたにとってはファミリーかもだけれど私にとっては赤の他人の集まりなんですけど……と言いたいのですが、私を本物の家族のように扱ってくれる義実家一家や旦那にそんなことを言えず。ちなみに「俺はお前の実家と同じ部屋でも全然平気だよ?」って言われてしまい。男と女じゃ立場が違うのに』
「ファミリー」の言い方が気になりますが、それは置いておいて(笑)。
投稿者のママもめげません。再度、策を練って旦那さんにお願いしてみると……。
『「子どもと義両親の寝る時間帯も違うし」って言ったら、「最近義両親は8時ころ寝るみたいだから大丈夫だよ」って。
「私はそんなに早く寝れない!」って言ったら「その間は、ホテルのラウンジでお茶でもしよう!」って』
なかなかしぶといですね……。もうひとふんばり、頑張ってみて!
『旦那に話してみましたが、「何で祝いの席なのに、一緒に泊まらないの?」的な感じで、まったく分かってくれません。てゆーか、話が通じないんです。
「だって、家族旅行って家族で一緒に泊まるよね?」って。「俺とお前が一緒に旅行行って、別々に泊まらないだろ?」って。
あまりにしつこく言うものだから、次第に「そんなにウチの親と旅行行きたくないの?」って言われてしまって』
う~ん……なんと手ごわい旦那さん(笑)。ポジティブシンキングの鏡ですね。もはや旦那さんの中では、投稿者のママと義両親は本当の親子であり、別々の部屋で寝ること自体が不自然だと思っているのでしょう。嬉しいような……ありがた迷惑なような……無神経なような……。
さぁ、投稿者のママに救いの手はおりるのでしょうか?
投稿者のママが出した結論とは?
そして旦那さんは最後にこう言ったのだそう。
『「そんなこと言ったら、ウチの親、悲しむよ……」とまで言われたので、今回は我慢するしかないのかな……と思っています』
せっかくのお祝いの席に水を差しても……と思った投稿者のママは、我慢することを選んだのでした。あらら……。
さらに……。
『子どもからも「何で別々の部屋なの~?」って言われました』
子どもからの追い打ちが決定打に。
確かに、「義両親」だとか「嫁」だとか大人の複雑な人間関係は、子どもには分かりません。それに対し「ママはもともと他人だから、一緒に寝泊まりしたくないんだよ」なんて言えないし(もう少しオブラートに包みますが)、そのことで揉めている姿すらも見せたくなかったのでしょう。
いくら仲良くなったとしても、自分にとって義実家はやっぱり「義実家」以上の存在にはならないんだな……と、本当の気持ちが分かってしまった投稿者のママ。少し寂しいような気がしてしまったそうですが、せっかくなので頑張って行ってくると締めくくります。
どんなにその距離が近づいたとしても、どうしても気を使うことが多い義実家とママの関係。果たして本当の家族のように思える日が来るかは人それぞれですが、「嫁」という立ち位置の難しさは、どんなに時代が進化しても解明されることがなさそうです。
言うなれば、「嫁」という立場を経験したことのある私たちが、将来「嫁」を迎えるときにその気持ちを忘れずいることが、唯一の解決方法になるかもしれませんね。どんなに自分が仲良くなれたと思っていても、「相手にとっては……」をお忘れなく。
義実家にとって「嫁」は「気を使わない本当の家族」になるように近づき過ぎるのではなく、「適度な距離感を保ち良好な関係を築く」ことが大事……ということでしょうか?
どうか、投稿者のママの家族旅行が楽しいものでありますように、願っています。
文・渡辺多絵 編集・しのむ イラスト・加藤みちか
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