片付けてもすぐに散らかる子ども部屋。散らかる前の兆候をチェック
「この前子ども部屋を片付けさせたばかりなのに、もう部屋が散らかっている!」。ママとしてはいつも部屋をきれいにしておきたいのに、子ども部屋はあっという間に汚れてしまいます。こんなときは子どもに上手に「片付けのサイン」を送るだけで、掃除したてのきれいな子ども部屋に戻すことができます。整理収納アドバイザーの江間みはるさんにお伺いしました。
散らかる原因はズバリ、物の「重なり」
子どもの部屋に入って、目につくところはどこですか? 机の上? 床の上? それとも全部!? 部屋が散らかって見える原因は、床や机の上などに物が散乱していること。教科書が出しっぱなしになっていて、その上にプリント、その上にノート……。床には脱いだ洋服に靴下なんかも、そのままになっていませんか?
こうなっていたら、部屋中散らかり、足の踏み場がなくなるのも時間の問題。そんなことにならないように、まずは散らかる前に「子どもに片付けのサイン」を送りましょう。
部屋が散らかる前に「子どもに片付けのサイン」を
部屋が散らかる前に、兆候があります。次に挙げた5項目について、あてはまるところがないかチェックしてみてください。
□ランドセルは決まった場所に置かれている? ランドセルの蓋は閉まっている?
□教科書やノート、プリントなどが重なって置かれていないか?
□部屋の隅におもちゃがおかれてないか?
□ゲームの充電器がコンセントに刺さったままになっていないか?
□食べたお菓子の袋はゴミ箱に入っているか?
それぞれの項目の、片付けのポイントをご紹介します。
ランドセル
ランドセルの置き場所が決まっていなかったら、親子でどこに置いたらいいのか、話し合ってきめましょう。蓋が開けっぱなしだとそれだけでだらしがなく見えてしまいます。
教科書、プリント類
持ち帰ったプリントは、A4のクリアファイルに入れておうちの人に渡すか、もしくはちょうどいいボックスを用意し、そこにどんどんいれるようにしましょう。教科書やノート、宿題のプリント類は、帰ったらいったん机の上に置き、翌日使わないものは教科書やノートを入れる場所に戻しましょう。
おもちゃ
部屋の隅のおもちゃは、おもちゃ箱に戻しましょう。1つ床の上に転がっていると、次々に増えて、どんどん部屋が散らかるきっかけになります。
ゲーム等の充電器
ゲームの充電器は、使い終わったら片づけられるように専用の透明ポーチに入れるか、充電器ばかりを集めたケースを専用に作り、そこに戻しましょう。
食べたあとのゴミ
お菓子を食べた後、机の上に置きっぱなしにしていませんか? 食べたらすぐにゴミ箱にすてる習慣をつけさせることが大切。片付けていない場合は、翌日のお菓子をなしにするのもいいかも。
散らかる前の声掛けで「いつもきれいな部屋」づくり
部屋が散らかってから「片付けなさい」といわれても、子どもはどこから手をつけたらいいかわからず戸惑うもの。そして、片付け自体が億劫になって、何回も言われないと片付けられなくなります。そうなるまえに5つのチェック項目を見て、あてはまるところがあったらその都度声をかえてあげましょう。たったそれだけで、きれいな子ども部屋を保つことができるのです。
取材、文・長瀬由利子 編集・山内ウェンディ