離れて暮らすおじいちゃん、おばあちゃんの家の安全対策は大丈夫?【朝ごふんコラム】
今回は、普段一緒に住んでいないおじいちゃん、おばあちゃんの家に遊びに行くときの注意点についてご紹介します。今回はママだけではなく、おじいちゃん、おばあちゃんたちにも共有できるよう、お伝えしていきます。お話してくれるのは、小児科医で「子どもを事故から守るプロジェクト」代表の出口貴美子先生です。
赤ちゃんや幼児くらいの子どもは、大人が予測をつかないようなところで事故を起こします。赤ちゃんのいる家庭では、十分な安全対策が取られていても、大人だけで生活しているおじいちゃん、おばあちゃんの家に来たら、乳幼児にとってはキケンなものがいっぱい。どんなところに気をつけたらいいのかでしょうか?
まずはこちらから確認してみてください。
参考:月齢・年齢別で起こりやすい事故(外部リンク)
上記のリストを見て、自分の子どもだったらどんな事故が起きやすいのかを予測し、その対策方法についても考えましょう。1歳未満は家の中の事故が圧倒的に多いですが、よちよち歩きができるようになってからはお風呂の溺れ事故が多くみられます。年齢によって気をつけるべきところが異なるため、子どもの年齢に合わせた対策をすることが大切です。
家の中に入ったらまずはキケンな箇所チェック
おじいちゃんとおばあちゃんの家についたら、まずやることはキケンな場所チェックです。お風呂の残り湯が残ったままではないか、階段やベランダから転落しそうな箇所はないか。子どもの手が届く位置に炊飯器や包丁が置いてないか、などを確認します。
おじいちゃん、おばあちゃんによっては、自分で気がついて対策を立ててくれる場合もありますが、基本的には何をどうしたらいいかわからない場合も多いと思います。もし可能なら、「子どもを連れてきているときは、毎日お風呂のお湯を抜いてもらう」「使っていないコンセント差込口にはカバーをして、感電防止用対策をしてもらう」「机の角にコーナーガードをしてもらい、頭をぶつけても重症にならないようにしてもらう」などの対策をあらかじめ頼んでおきましょう。
どうしても全体の対策が難しいときは、子どもが遊ぶ部屋を決め、片づける
家全体の対策をするのが難しいときは、あらかじめ子どもがいつも居る部屋や遊ぶ部屋を決めておきましょう。少なくともその部屋だけは物を片付けるなど安全対策をして、好きに使わせてもらうようにすれば、安全に遊ぶ場所の確保ができます。それでも、子どもだけをその部屋に閉じ込めるようなことは避けましょう。その部屋を出る場合も、必ずママかパパが一緒にいてあげることで、子どもの事故予防につながります。
基本の安全対策は一緒ですが、年齢によって起きやすい事故が違うので、子どもの年齢や発達に合わせた対策を取ることが大切です。たとえば、お風呂の残り湯での溺水の可能性が高いのは2歳ぐらいまでです。上記の表で年齢によって起きやすい事故を確認して、それに合わせた対策をしましょう。
子育ての知識や情報は、どんどん変わってきています。おじいちゃん、おばあちゃんの自宅でも、子どもたちが安全に遊べる環境を整えてあげると、ママも安心して一緒に過ごせたり、預けたりできますね。ママだけじゃなく、おじいちゃん、おばあちゃん、パパも一緒に家の中の安全点検をしてみませんか。
「毎朝みんなでゴハンを食べながら、たった5分でも家族のコミュニケーションをとって欲しい」という想いからはじまった『朝ごふん』プロジェクト。
このコラムは、忙しい朝でも親子で話せる子どもの安心・安全情報について紹介しています。
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