“家庭のルール”が子どもの生活を少し窮屈にしているかもしれない話
「子どもに食べさせるなら、できるだけ添加物の少ないものを」と、考えるママも少なくないかと思います。とはいえそんなこだわりが度を越すと大変です。
「自宅に遊びに来た子どもの同級生に、お菓子をあげられない子がいる」というママがいました。なぜなら、その子のご家庭では無添加のものしか食べさせない方針で、お菓子は一切不可、飲み物も特定のメーカーの水のみ。アレルギーなのかと思いきや、そうではないとのこと。しかも、他の友達がお菓子を食べるときに、その子は一人泣きそうな顔をして我慢をしているのだとか。
家庭ごとに考え方の違いはあって当然ですが、これは少々困りもの。あなたはどう思いますか?
もちろん、家庭それぞれ。でも、少し子どもがかわいそう……
わが子も含め友達みんながお菓子をむしゃむしゃ食べるなか、泣きそうな顔をしながら我慢する同級生。見ている側もつらいですが、その子にだけ特別なものを用意するのも、全員にお菓子を出さないのも、なにか違うような。似たようなことがあった、という声がママスタにも集まっていましたよ。
『カップラーメンを19歳ではじめて食べた友達がいるんだけど、それから毎日カップラーメンを食べる生活をしていたなぁ。そういう育ち方をした子って、解放されたときにドカンと爆発することがあるよね』
『子どもがかわいそう! ある意味洗脳ともいえるんじゃない?』
『その徹底っぷりが怖い。無添加のお菓子だってあるよね?
我が家もお菓子にジュースは普通だわ。
将来は反動で添加物ばかり食べるかもしれないし、添加物を受け付けない身体になるかもしれないのに。
どちらに転んでも、生きにくいよね。
既に、生きにくくなっている感じがするけれど…
何事も、ほどほどがいいのにね。』
『ジャンクフードを食べない子はいるよ。とはいえその子に限らず好き嫌いはあるものだと思うし、食べないこと自体はなんとも思わない。ただ「本当は食べたいのに…」っていうのがあると、かわいそうだよね』
ルールを徹底したいのなら、せめておやつを持参させては?
その子の家は学校に掛け合って、無添加食材のみで作ったお弁当を毎日持参しているのだとか! 一家庭のルールが、学校にも他の家にも影響を及ぼしているようです。ルールを徹底したいのなら、他人に気を遣わせないようにする方がよいのでは? という意見が見受けられました。
『うちは家では気をつけているけど、他人の家でそれを強要したことはないなぁ。他人の家に行ったときは気にしないことにしている』
『(友達の家に)お菓子持参で来ないのかな? 添加物を気にする前に、よそのお宅にお邪魔するときは何か持っていくようにしたらいいのに』
『市販のおやつは食べさせない、という家はあるよ。どこかにお邪魔するときは、カットしたフルーツを持たせているみたい。ただその子の分だけで、みんなの分はない。』
「添加物は食べさせない=将来反動がくる」とは限りませんが、身体的にはよくても精神的に何らかの影響は出そうです。家の中ではしっかりルールを徹底していたとしても、他所では「特別だからね」という言葉とともに”抜け”を作ってあげることも、親として必要なことかも。
自分の家のこだわりで、まわりに迷惑をかけていないか? 子どもの交友関係に影響を及ぼしていないか? 食べ物のことに限らず、わが家のルールを振り返ってみるきっかけになりますね。
文・編集部 イラスト・んぎまむ
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